郎女迷々日録 幕末東西

薩摩、長州、幕府、新撰組などなど。仏英を主に幕末の欧州にも話は及びます。たまには観劇、映画、読書、旅行の感想も。

年の瀬に一度きりの愚痴

2023年12月31日 | 時事感想

 今年初めて、大晦日にしたためています。

 このブログをはじめたのは、まだ母が元気な頃でした。思いもかけず長い年月が流れ、今年の一月二十一日、母が身罷りました。葬儀に続き、相続やらなにやら、慌ただしい日々が続きました。

 去年、書いていたのは宝塚の記事です。念願叶って、ご贔屓がトップになられて、忙しい中にもなんとか観劇もかなったのですが、まさに天国から地獄へ!!!

 そのことを書こうと、何度か試みてはいたのですが、やめにしました。もう少し事態が落ち着き、私の怒りもおさまってから、書きます。

 ただ一つ、私はもう、金輪際週刊誌は読みませんし、テレビのワイドショーも見ません!!!

 半分その内側に身を置いたことがあっただけに、マスコミがいかに嘘しか報道しないかはわかっていたつもりだったのですが、現実は忍耐を超えました。

 来年の大河は紫式部だそうですので、もしかしたらしばらく、新たに平安時代のことを書くかもしれません。

 ご贔屓の幸を祈るとともに、マスコミの浄化を願っています。

 最後に、みなさまどうぞ、良いお年をお迎えください。

 

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ライブドアと北朝鮮の闇の関係???

2006年02月21日 | 時事感想
いえ、直接関係がある、という話ではありません。
ただ、北朝鮮のマネーロンダリング(資金洗浄)に、日本の闇の勢力がかかわり、それにライブドアが関係した可能性があるのではないか、ということです。
フォーサイト3月号、小田博利氏の著名記事です。

現在、アメリカは北朝鮮の資金源を断とうと、マネーロンダリング摘発を積極的に進めていて、日本政府も当然、といいますか、さすがにここにいたっては積極的に、協力しています。
過去をふりかえってみますと、日本では北朝鮮系の金融機関野放し状態だったんですが、アメリカの北朝鮮に対する姿勢が強行になった先年以来、ようやく日本政府も、あたりまえのことをし始めた、というだけのことではあるのですが。
で、ライブドア事件も、そのアメリカの北朝鮮政策に関係しているのではないか、という推測なんですが、ありえない話ではなさそうですね。
現在も偽メール事件でばかばかしい騒動が起こっていますが、ライブドア摘発は、現政権にはマイナス要因の方が大きい。にもかかわらず、果敢に検察が摘発したには、それなりの理由があるはずで、北朝鮮マネーとの関連というならば、納得がいきます。

フォーサイトの記事は、奥歯にもののはさまったような言い方なんですが、ポイントはここでしょうか。
ライブドアが傘下におさめた中古車販売のジャック・ホールディングスや、マンション販売のダイナシティ。これらの買収をライブドアに持ちかけた面々に、故・新井将敬代議士(当時自民党)と関係のある経営者組織の面々が、多く存在するのだそうなんです。
首吊り自殺したとされております新井将敬氏なんですが、その「自殺」には疑念がもたれていたようですし、「関係のある経営者組織の面々」って、どういう面々なのか、はっきり書かれていないのですけれども、ここから日本の闇勢力と北朝鮮のマネーロンダリングに話がいくわけですから、まあ、憶測のいきつくところは、大方定まります。

詮索をかけていたら、関連していそうなニュースがありました。

sankei Web スイスに調査官派遣 ライブドア事件で証取委

これまでの調べや関係者によると、ライブドアや関連会社は株式交換による企業買収で、事前に傘下の投資事業組合が買収先の100%株主になるなどして、交換用に発行した自社の新株をコントロール下に置き、投資事業組合やスイス、香港の金融機関、英領バージン諸島の企業などを経由させて売却。本体に売却益を還流させた疑いが浮上している。

 スイス系金融機関などには、ライブドアや前社長、堀江貴文(ほりえ・たかふみ)被告(33)=同法違反罪で起訴=名義の口座があり、こうした還流の仕組みは前取締役、宮内亮治(みやうち・りょうじ)被告(38)=同=らがプライベートバンク業務に精通した東京都内の金融ブローカーに相談して進めたとされる。

 この金融ブローカーの依頼で、香港に住むスイス系金融機関の邦人社員が関与したことも判明している。

捜査の真のねらいは、やはりマネーロンダリングを追求することににあったのではないか、と思わせる報道です。


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皇室典範改正問題の不思議

2006年02月19日 | 時事感想
珍しく時事です。皇室典範の改正について。
私はもともと、原則的には女帝容認派です。
ただ、女系容認派であるかどうか、といわれますと、微妙なものがあります。

数年前に、男系絶対維持派の男性と、チャットで討論をしたことがありました。
そのときには私は、女系容認でした。
それが望ましいと思っていたわけではありませんけれども、現在の皇族、宮家に皇子が恵まれませんでした場合、女帝は皇室の過去に例があることですし、女帝が継がれ、さらにはそのお子が継がれることも、かならずしも伝統に反することではない、という考え方でした。旧宮家の復帰よりは、女帝の方が現代になじむのでは、という思いもあったりしましたし。

江戸期の家の相続は、天皇家と将軍家を別にして考えますと、庶民から大名、摂政関白家まで、男系がとぎれた場合は、女系で継いでいる場合が、けっこう多いのですね。娘に婿をとることもあれば、嫁に行った娘の子を養子に迎えることも、ありです。
だいたいわが家は、曾祖父の父親が婿養子で、私の父も婿養子です。皇統の話に庶民の例を持ち出すな、といわれるかもしれませんが、男子がいなければ婿養子、というのは、日本の家族制度の伝統ですし、気分として、なじみやすいんです。
皇室にしましても、例えば江戸時代、直系が途絶えて傍系の宮家から入った光格天皇の場合、中宮には、先帝・後桃園天皇の一粒種である欣子内親王を迎えられていて、養子の形をとっていますから、男系の皇統を守った上で、しかしやはり直系もまた、重んじられてはいるわけです。
余談になりますが、現在の皇室は、この光格天皇の直系となります。

ただ、やはり皇室の場合は、千数百年にわたって男系が守られてきた事実の重みがあります。
できうれば現代でも、女帝の婿君には、旧宮家の男性が望ましくはありますし、それ以前に、これまでの女帝は、独身か、天皇や皇太子の未亡人ですから、女帝の婿君を処遇する伝統がありません。
伝統の問題だけではなく、今の日本の現実として、イギリスなどとちがって貴族制もすでにありませんし、女帝の婿君という立場をどう処遇するか、難しいお話です。
女系容認にまで至らない方が、はるかに望ましくはあるでしょう。

女帝論争は、明治にもありました。当時は幼児死亡率が高く、明治大帝のお世継ぎについても、憂慮されていた期間がけっこうあったのです。
かろうじて大正天皇お一人が、無事に成人なさって、直系男子の相続がかないましたが、それは結果です。
このとき、女帝容認論を唱えたのは、保守派でした。
なぜならば、女帝を容認することが、日本の皇室の伝統であったからです。
しかし、この当時、たとえ女帝が立ったにしましても、男系の血統が変わる心配は、あまりなかったのです。血筋の遠い宮家の男性が数多くありましたので、その血筋に女帝のご結婚相手を限ればよかったからです。
実際、明治から終戦までの間、皇女のご結婚相手は宮家の男性に限られておりましたし、それには、いざとなれば宮家からお世継ぎを、という心づもりもあったでしょう。
明治天皇にも、その父君の孝明天皇にも、そのまた父君の仁孝天皇にも、無事に育たれたご兄弟はおられませんでした。したがって宮家は遠く離れた傍系であり、直系を重んじる意味からは、皇女が嫁がれた方が宮家の重みが増す、ということであったわけです。

今回の皇室典範改正の話には、唖然としました。
私は女系容認論者でしたけれども、それは、他に選択肢のない場合です。
なにがなんでも長子優先というのは、あんまりでしょう。例えご兄弟がおられても、女性の方が年上ならば優先して女帝って、伝統を断つ必要がなくとも断ってしまえ、といっていることと同じではないでしょうか。
また、もしも女帝が立った場合、婿君の処遇をどうするかなど、踏み込んだ議論もなく、ただ女帝、女系容認、長子優先では、目先のことしか考えていなかった、といわれても、仕方がないでしょう。

実際、秋篠宮家のご慶事でひっこめてしまうくらいなのですから、拙速にすぎたことは確かです。
皇室典範の改正が必要であることは、わかります。
また皇室は、これまでも時代にあわせて変わってきたのですから、新しい皇室像の模索も、必要でないとは思いません。
しかし、まったくこれまでの皇室の伝統を無視してしまうのならば、皇室が存続する意味もまた、霧散してしまうでしょう。
あまりにも軽率な今回の騒動を見ていまして、女系容認に疑問を持つようになりました。

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朴東宣逮捕とモーリス・ストロング

2006年01月10日 | 時事感想
ちょっと古くなったのですが、本日は時事を。中央日報と産経のリンクです。

対イラク不正疑惑、朴東宣容疑者を逮捕 中央日報

韓国人ロビイストを逮捕 sankei web
ニューヨーク連邦地検は6日声明を発表し、イラクへの国連の人道支援事業「石油・食料交換計画」に絡み、旧フセイン政権を不当に支援する計画を立てていたとして韓国人ロビイスト、朴東宣(パク・ドンソン)容疑者をヒューストンで逮捕したことを明らかにした。
 ロイター通信が検察当局の話として伝えたところによると、朴容疑者はイラク系米国人のビジネスマンと共謀し、本来なら国連の経済制裁下で石油を輸出できなかった旧政権の石油輸出の手助けを図ったという。
 朴容疑者は、旧政権から少なくとも200万ドル(約2億3000万円)を受け取ったとして昨年、告発されていた。
 朴容疑者は、北朝鮮問題を担当していたモーリス・ストロング国連事務総長特使との密接な関係も指摘され、同特使はこれが原因で昨年7月、失職している。


やっと逮捕されたのか! と感慨ひとしお。日本にいる、なんて話もあったんですよね。
国連のイラク人道支援事業にからんだ不正事件ですし、あるいは北朝鮮への国連食料援助にもかかわっているのでは、とつながっていく話で、けっこう大きなニュースだと思うんですけどね。あいかわらず、国連関係はニュースになりませんねえ。
朴東宣については、下のブログが詳しく解説なさってます。
問題は、「北朝鮮問題を担当していたモーリス・ストロング国連事務総長特使」でして、このお方に、果たしてメスが入れられるか、なんですけどね。

朴東宣のことを淡々とブログするよ
暗いニュースリンクでもたぶんあなたに熟考してほしくない暗いニュース

上のブログにひかれています、産経の去年のニュースです。

◆北担当特使の職務停止 国連のイラク支援計画疑惑◆
国連報道官は二十日、「イラク石油・食糧交換プログラム」の不正事件をめぐり、独立調査委員会の調査対象となった北朝鮮問題担当のストロング事務総長特使(カナダ)について、疑惑が解消するまで職務を停止すると発表した。
 職務停止は本人の決断で、アナン事務総長も同意したという。特使は北朝鮮への人道支援問題をはじめ、六カ国協議では北朝鮮に参加を促すなどしてきた。職務停止により、国連の北朝鮮に対する働きかけが事実上中断することになる。
 ストロング特使は、イラクの旧フセイン政権のために米国内で無許可のロビー活動を行い、その見返りに同政権から二百万ドル(約二億千四百万円)を受け取った疑いでニューヨーク連邦地検に告発されている韓国人ロビイスト、朴東宣容疑者と親交があった。


去年のフォーサイト7月号に、ジュディ・マクラウド 記者の『疑惑の国連特使モーリス・ストロングの実像』という記事が載りまして、直後に、このブログで取り上げようと思っていたのですが、めんどうになってやめてしまっていました。
モーリス・F・ストロングは、スメドレーなどとともに中国共産党のシンパだったアメリカ人記者のアンナ・ストロングの従兄弟にあたるんですね。
中国共産党は、こういったアメリカ人記者たちのおかげをずいぶんと被っていきましたから、今なお、「中国人民に同情を寄せた彼らは、生命の危険を顧みず、自らのペンで抗日戦争を戦い抜く中国人民の堅忍不抜の精神を報道した」などと持ち上げ、従兄弟であるモーリス・ストロングと中国のつながりも、かなり濃厚なものがあります。
なにしろこのストロング氏は、「中国をアメリカにとってかわる大国にする」と公言しているとか。
それで、今回ぐぐってみましたら、現在はどうかわかりませんが、2003年ころの肩書きには、「トヨタ・インターナショナル・アドバイザリー・ボード」とあって、中国へ進出したトヨタとのつながりもあるんですね。
まあ、これまでのモーリス・ストロングの経歴を並べ立てたら、それは華やかなものでして、国連事務次長、世界銀行副総裁、世界環境サミット議長、国連北朝鮮問題特別顧問、国連平和大学理事長、などなど。
利権をむさぼる手口もさすが、といいますか、「世界環境サミット議長」とありますように、環境マフィアとしてもかなりな凄腕を見せてきていて、捕鯨問題での反日策動にも大きくかかわったそうなのです。
このお方が、「国連北朝鮮問題特別顧問」として、日本と北朝鮮との交渉においても、北朝鮮よりの立場で、かなり深くかかわっていたようなのですが、それは、ほとんど報じられてないですね。
世界食糧計画(WFP)の北朝鮮への食料支援が利権となっていることは明白ですし、またモーリス・ストロング氏と中国の関係を考えましたら、中国の意向も浮かび上がってくるでしょうし、そこへ朴東宣がからむとなりますと、韓国にも疑いはおよびます。
偽ドル事件などでのアメリカの北朝鮮追求や、国連改革の意向。それと朴東宣逮捕が、どうつながってくるのでしょうか。
モーリス・ストロングは、あいかわらず国連の職員特権を保持していて、アメリカも手が出せないという話、だったんですけどね。


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ナショナリズムと中国空軍病院

2005年12月28日 | 時事感想
ここのところ、雑誌を買ってきたり、ネットでニュースを見たりで、中国関係のニュースにふれることが多く、去年、中国情報機関の脅迫で、上海総領事館職員が首をつっていた、というニュースが目にとまりました。
かなり前から日本は、スパイ天国といわれはおりましたし、スパイ防止法さえない現状では仕方のないことですが、外務省の脇の甘さも、指摘はされておりましたけどねえ。
まあ、なぜいまごろになって、という疑問もないではないのですが、スパイ防止法でも制定する気運が出てきているのでしょうか。だとすれば、喜ばしいことですが。

ちょっと話がとびます。
仕事で、地方史を調べる機会が多かったのですが、昭和初期というのは、地方にとって、ほんとうにやってられない時期だったのだなあ、と、思ったものです。
よく、農村の惨状といわれ、東北の農家が食べていけないで娘を売った、という話が出てきて、凶作と米価の下落が語られるのですが、私の住んでいる四国では、同じ農村の話でも、ちょっとちがうような感じを受けるのです。
明治以来、殖産興業が叫ばれて、農村においても、輸出できるものの生産が、盛んにすすめられていたわけですよね。うちの県では、絹糸、磁器、蝋、手漉き和紙といったものが主な産物でした。
これらの輸出が、たとえば絹糸は化学繊維の普及でだめになりますし、蝋は蝋燭の需要が減ったことが大きかたのでしょうし、紙は工場生産の洋紙にとってかわられ、磁器は中国や東南アジアへの輸出が、中国の反日政策や宗主国の施策で激減し、ともかく、すべて売れなくなってしまったんですね。

私は別に、地場産業全体の歴史を調べていたわけではなく、伝統産業の歴史を、それぞれに調べる必要がでてきて、後で思い合わせてみると、みんなそうだったわけなのです。
ただ一つ、ちがうものがありました。
私が住んでいる市は、県庁所在地ですが、平成の大合併で吸収した隣の市(現在は郊外の通勤通学圏ですが、農村地帯ではあります)に、明治から続いた製薬会社があるんですね。
必要があって、その会社の歴史を調べましたところが、この会社が大きく発展したのは、昭和初期なんです。満州に販路がひろがったんです。

中国大陸への日本軍の侵攻は、学校教育では、軍部の暴走と教わるのですが、民衆の支持がなければ暴走もできないわけでして、それも、ナショナリズムの高まりだけでは説明できないことでしょう。経済的要因が大きかったのです。

よく、現在の日中関係で、メディアなどは、日本側のナショナリズムを危惧する、というような論調を載せたりしましが、私がそれをばかばかしく思うのは、現在の日本には、他国を攻める軍備はまったくありませんし、そんな軍備を整えることは不可能だから、です。
まあ、あれですね。メディアの論調も経済ゆえ、なんでしょう。
現在の日本では、経済的利益とナショナリズムが大きく乖離していて、ナショナリズムの暴走の心配がない点は喜ばしいのですが、むしろ逆に、乖離しすぎなところに、心配の種が転がっているように思えます。

つい先日、母が病院へ行き、偶然、知り合いに出会いました。
その方は、肺癌が再発なさったそうなのですが、一年前とくらべたら、とても元気そうだったとのことなんです。聞くところによれば、一千万だか三千万だか払って、中国空軍の病院で特別な治療を受け、すっかりよくなったといいます。
なにそれ? と思って、ぐぐってみたら、ありました。
北京空軍総医院というところで、京大に留学していた夏医師という方が、ボディ型ガンマナイフという放射線治療の一種の特許を持っていて、どうも、ここでしか治療が受けられないらしいんですね。日本で入院の斡旋をしているのは、元通産省のお役人だか、という話です。
母が聞いてきたところでは、その空軍病院の広いワンフロア全部が、外国人専用となっていて、入院患者は日本人だけではなく、アメリカ人もいればフランス人、スイス人と、国籍もさまざま、なのだそうです。賄賂の額によって待遇もかわってくるので、医師や看護婦長から賄い人まで、お金をばらまく必要があるだとか。
なお、そこに外国人患者がいることは、中国国内では秘密なので、回復期になっても、その病院のそのフロアから外へ出ることは、いっさい禁じられているという話でして。

で、その病院の膨大な儲けが、中国空軍の軍備の足しになるのかと思うと、なんとも複雑な気分です。儲けの元の夏医師を育てたのは、国立の、つまり日本の国税で成り立っている、京大ですしねえ。
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ディープに飛んだ百四十万

2005年12月27日 | 時事感想
今日もまじめに書くつもりだったんですけど、いただいたTBがあまりに笑えましたので、つい。

痛いニュース(ノ∀`) ディープインパクトはとんでもないものを盗んでいきました。私の140万円です!

元ネタ、どこの板かいな、と思ったら、芸スポN速+だったんですね。
当然ながら、スレッドはすでに過去ログになってました。
あー、競馬のロマンにひたっているところへ、なんというTBをいただいたものでせう!
……って、百四十万あれば、かなり豪華に、凱旋門賞、見にいけますね。

男はん……、絶対に、この百四十万すったお方は、男性だと思います。
いや、中村うさぎさんみたいな方もおられますからねえ、わかりませんけど。
昔、東京にいたころ、月に一度は、かならず馬券を買っていた時期があったんですけど、費やすお金は、一回に三千円と決まっていました。
千円で三点流し、です。千円しかかけないんですから、どうしても、中穴ねらい、になります。
大好きな馬の晴れ舞台になると、別に単勝千円買うんですけど、これは、応援馬券とでもいうんでしょうか、記念なんですね。

オークスで、大好きな馬が本命となり、府中へ出かけたときのことです。
近所の競馬好きのにーちゃんたちと、偶然出会いました。
「おー! 今日はかなり単勝買うんでしょ?」と聞かれ
「千円」と答えると、馬鹿にされました。
大好きな馬が、まちがいなく本命とされているのに、千円はないだろう、というのです。
実際、私好みの後方からの追い込み脚質で、府中は直線が長いので有利ですし、それまで、牡馬まさりの成績を残していましたので、オークスは確実視されていたんです。
でもねえ、突然骨折するかもしれませんし、騎手が落馬するかもしれませんし、競馬はなにがあるかわかりません。応援馬券ならば、千円までかと。

あー、大好きな馬は勝ちました。単勝はあまりつかなかったんですが、流しがあたって、たしか一万数千円くらいにはなり、にーちゃんたちに夕食をたかられたような記憶があります。

あのときは、男はんの度胸がうらやましかった!
単勝二倍から三倍くらいだったと思いますので、十万かけていれば、二、三十万にはなったんですよね。あたった流しの方にそれだけかけていれば、百数十万、だったんですけどね。

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構造改革と廃村

2005年12月26日 | 時事感想
昨日のディープインパクト敗戦ショックが尾を引いていますが、気をとりなおして。
先日、過疎の村に人がいなくなり、次々と廃村になって、鎮守の神様が消え、治水にも影響が出ている、というようなことをNHKのクローズアップ現代でやっていました。
つい、なにをいまさら、と思ってしまいました。

かなり以前、仕事で、四国の僻村を取材してまわりましたが、暗澹とした気分になったものでした。
僻地の山村には、仕事がないんです。
木材は育てても赤字ですし、シイタケや果実などの農作物は、いくらでも外国から安価なものが入ってきます。土木工事と役場関係の仕事で、ようやく、細々と過疎地に人がいたんです。その片手間で、農業や林業をしていたわけです。
土木工事は、税金の無駄使いだったかもしれませんし、利権もあったでしょう。しかし、それで雇用が生まれ、薄くても、全体に金がまわっていたんです。
もはや日本の経済に、そんなことに金をまわす余裕は、なくなったんですよね?
構造改革が僻村をつぶすことは、やる前からわかっていました。

そういえば、最初に構造改革が叫ばれていたころ、行きつけのチャットで論争して、「そんなことばかりしていたら、過疎地に住む人がまったくいなくなる」と言ったのですが、だれも、賛同してはくれませんでした。
「インターネットが発達するし、僻地でもできる居宅の仕事が増える」とかいっていたおじさんも、いましたっけ。
あー、ね。パソコンが壊れたって、僻地に住んでいれば、すぐには直せませんわね。街にいれば、仕事でどうしてもすぐに必要な場合、買いに走れます。実際私は、一度、どうしてもその日にパソが必要なので、買ったことがありました。
それに、ずっと居宅でできる仕事なんて、めったにないですよね。
同じころ、地方紙の特集で、瀬戸内海の小島に住んで、世界的な仕事をしている外国人の話などが載っていましたけれど、それは、馬鹿げた大赤字の土木工事、といわれている瀬戸大橋今治尾道ルートぞいの小島で、広島空港に短時間で行けるようになったところ、なんです。

また、子供の教育の問題もあります。僻村では、通う中学校や高校も遠く、寄宿舎だったりします。経済的に余裕が有れば、高校から下宿させて街へ出しますけどね。
私自身は、これまでずっと都市生活者でした。
家庭の事情で、高校を出た後、僻村の生家に留まらなくてはいけなくなった若い子を知っていましたが、そのやりきれなさは、聞いて十分に理解できましたし、村を出たいという気持ちも、もっともに思いました。
いえ、生まれた土地に愛着がないわけではないんです。しかし、若い子にとって僻村の暮らしは、あまりにも刺激がなさすぎ、束縛ばかりが多いんです。
鎮守の神様や伝統行事の保存といったって、若者は少ないですから、そのごく少ない若者に、過重に負担がかかります。さまざまな村の行事やつきあいに、都会に住めば自分の自由になる時間を、すべて捧げなければならないんです。
高校や大学、あるいは就職で街へ出て、やがて結婚して子供ができて、都市に生活が根付けば、とても僻村では暮らせなくなります。
そういう子も、知っています。彼女も、彼女の兄弟も、もう、生まれた村には帰らないでしょう。愛着は深くても、住める場所ではなくなっているのですね。

私はもう、あきらめています。
国家経済に余裕がなくなった、というなら、それもそうなんでしょう。
確実にできることは、都市居住者から、治水税か環境税といったような、反対の少ない名目で金を集めて、過疎地にまわすこと、くらいじゃないんでしょうか。
私? 都市居住者として、もちろん喜んで払います。
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影が薄いTVの極東ニュース

2005年12月18日 | 時事感想
昨日、フォーサイトが届き、今日、週刊新潮を買いまして、久しぶりに、詳しい極東のニュースに触れました。ここのところ、ろくにネットでニュースを見ていなかったんですよね。
テレビだけだと、ほんとうにニュースが偏りますね。

一つは、週刊新潮の櫻井よしこ氏のコラムで、つい先日ソウルで、北朝鮮の人権問題を問う国際会議がひらかれ、それは韓国のニューライトの主宰であった、ということです。日本からも、駐ノルウェー大使が人権大使として出席したそうですが、こんなこと、テレビで報道されましたっけ? 私が見ていないだけかもしれませんが。
日本の整理回収機構が、朝鮮総連などを相手取り、在日系信用組合の貸付金返還を要求して訴訟を起こした件は、さすがに、短くですが、NHK総合のニュースでもやっていましたね。なぜ、もっと掘り起こして報道しないのか、と思った覚えがあります。

フォーサイトの方は、中国関係のニュースが興味深かったですね。
胡国家主席が、二十年後を睨んで、実質的な連邦制をめざして舵をきった、というのですが、まだちょっと先は読めないという、中国政界現状話です。
もうひとつは、胡国家主席の訪英です。中国の人権問題がらみで英国の対応が冷ややかなものであった、という記事なんですが、アメリカ大統領がデモに迎えられた、という話は大きく報じられても、中国の国家主席へのデモって、あまり日本では報じられませんね。まあ、アメリカ大統領の方が、注目度が高いといってしまえば、それまでなんですけれども。

で、久しぶりに思い立って、某所から朝鮮日報のサイトへとびましたが、

【News Blog】「誰のお金で香港まで遠征?」  韓国政府、農民デモ関与疑われる

って記事、笑いました。どうやら、ほんとうに半分は官製、みたいなデモですね。

香港のWTO閣僚会議に、韓国農民が1400人も押し寄せ、かなり暴力的なデモをしている、というのは、短くNHKでもやってましたが、説明もつっこみもなかったので、なんのことやら、インパクトに欠けていました。
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国連とルワンダと北朝鮮

2005年06月17日 | 時事感想
 昨日のオンラインニュースで、国連のアナン事務総長がイラク人道支援事業汚職に関係したという疑惑の再燃が伝えられていました。この件に関しては、以前から、日本のテレビはほとんど報じていないような気がしますが、今回もそうでした。
 どうも、国連と中国に関して、日本のメディアには、バイアスがかかり続けているような気がします。みんながみんな、オンラインで国際ニュースを見たり、新聞をすみずみまで読んだりするわけではないのですから、テレビニュースが取り上げなければ、多くの日本人が知らないままで終わります。
 現実にアナン事務総長が汚職に関係しているとして、それで、彼の全人格が否定されるわけではないでしょう。しかし、そういった疑惑があることも知っていなければ、イラク問題への認識も一面的になるでしょうし、国連という官僚組織についての見解も、気楽な幻想となってしまうのではないでしょうか。
 前回、虐殺を傍観した国連の話をして、ボスニアでの明石氏が非難されたことを述べましたが、ルワンダの責任者は、当時事務次長だったアナン氏でした。もちろん、彼も強い批判を受けたのです。国連の平和維持軍が展開しながら、100万人ともいわれる虐殺を黙認したのですから、それではいったい、国連の存在意義とはなんなのか、という話になってくるでしょう。

 国家、というものもそうなのですが、結局のところ官僚組織なのですから、不正は起こって当然ですし、利害のせめぎあいから判断を誤ることも日常茶飯事です。しかし、国家がなければ秩序が成り立たないように、現在のところ国連も、ないよりはあった方がましでしょう。
 だとすれば、どうすれば上手く利用できるか、どうすれば弊害を少なくすることができるかを、考えるべきなのではないでしょうか。

 ルワンダ虐殺当時のアメリカ大統領はクリントン氏で、国連大使はマドレーン・オルブライト女史でした。オルブライト女史は、ルワンダ問題で判断を誤ったとされ、後に謝罪していますが、北朝鮮でもそうだったのではないでしょうか。
 ただ、極東の場合は、同盟国である韓国の大統領に泣きつかれ、同じく同盟国である日本からも「穏便に」と要請されたら、アメリカとしても、最大限、北に譲歩するしか道はなかった、という見方もできます。
 日本人としては、オルブライト女史を批判する前に、朝鮮総連の袖の下と北朝鮮利権に染まり、拉致被害者をないものとしてきた日本の政治家を非難するべきなのでしょう。しかしおそらく、彼らにも言い分はあるのです。万が一の事態、つまり朝鮮半島の動乱と極東の不安定化は、日本の国益にかなわない以上、多少のことには目をつぶって、金を出して解決する方が得策だと。
 しかし、国益というものは、長期で考えるべきではないでしょうか。
 目先の利益に執着して、万が一の危険にしりごみすることは、単なる怯懦であって、いい意味での現実主義ではありえません。
 他国の政府機関が国民を袋詰めにして連れ去るような異常事に目をつぶり、「多少のこと」と片づけるようでは、それこそ、国家の存在意義が問われます。

 それだけではありません。
 アメリカ国内では、1994年の核危機への対応において、当時から、クリントン大統領とオルブライト国務長官の対応が甘すぎる、という批判があったわけですが、その甘すぎる対応の結果である米朝枠組み合意は、金王朝の延命に手を貸し、北朝鮮大飢餓の遠因となってしまったのです。
 これも100万人にのぼるといわれる北朝鮮の大飢餓は、人為的なものです。大虐殺といってもいいでしょう。
 だとすれば、「穏便」を望んだことで、日本政府もまた、金王朝の大虐殺に手を貸したともいえます。
 ルワンダの難民キャンプへの食料援助は、あきらかに世界の善意でした。しかし、その食料援助が、虐殺の主体だった元フツ族政府戦闘組織の手で牛耳られ、虐殺を長引かせたという側面があるように、日本の北朝鮮への多量の食料援助もまた、虐殺の主体である金王朝に利用され、北朝鮮は、飢餓を呼ぶ体制を継続させているのです。

 極東は、あきらかにアフリカよりも恵まれた条件下にあります。
 万が一、戦乱が起こったにせよ短期間ですむでしょうし、経済的な落ち込みも、吸収できないものではないでしょう。
 アメリカの現政権は、北朝鮮の体制崩壊を睨んでいます。
 少なくとも、今回日本は、それを邪魔するべきではないでしょう。
 問題は、いわゆる「幸せ回路」にひたり、当事者でありながら「バランサー」とやらになれるという、楽観誇大妄想にとりつかれている韓国ですが、勝手にさせておけばいいのではないか、という以外に、言葉がみつかりません。
 前回の核危機のとき、韓国大統領は、掛け値なしの危機感を持って、アメリカに泣きつきました。
 しかし今回の韓国は、現実を見ないで詭弁を弄んでいるだけなのですから、同盟解消に向かおうとするアメリカの言い分の方が、よく理解できます。

 9.11は悲劇でした。
 しかし、あの悲劇がなければ、アメリカが今ほど北朝鮮にきびしい目を向けることもなく、日本政府に迫って朝鮮総連の金の流れを追求させることもなく、一年後に、北朝鮮が日本人拉致を認めることもなかったでしょう。
 強硬姿勢と軍事力がなければ、庶民の虐殺をとめることもできなければ、一般庶民が犠牲となっている現在進行中の不法行為でさえ、やめさせることができないのだと、わたしたちは認識すべきではないでしょうか。
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