トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展

2016-05-20 21:10:04 | 展示会鑑賞
 宮城県美術館の特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」」展を、先日見てきた。今回の特別展名を聞き、ついにダ・ヴィンチの手による代表作が東北の地方都市でも見られるのか、早合点したあわて者もいたのかもしれない。しかし、目玉の絵画「アンギアーリの戦い」は模写であり、その作者も不詳なのだ。美術館のチラシ裏には次の解説がされていた。 ―レオナルド・ダ・ヴィンチの未完の大壁画計画《アンギア . . . 本文を読む
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世界教師の出現?その二

2016-05-15 21:40:09 | 世相(日本)
その一の続き 何と“世界教師”とは、マイトレーヤを指していたのだ。マイトレーヤ、即ち弥勒菩薩だが、オウム真理教の元幹部・上祐史浩のホーリーネームでもあった。ちなみに上祐は現代、「ひかりの輪」というサークルの代表役員をしているという。チラシには“覚者”の用語も使われていたが、これも仏教からの安易なパクリに過ぎない。 産経新聞の2016年4月30日(関西 . . . 本文を読む
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世界教師の出現?その一

2016-05-14 20:40:08 | 世相(日本)
 一戸建て住宅の郵便受けには、ピザ屋とリフォーム業者のチラシがよく入るが、ヘンなチラシも入れられていることがある。今月はじめ、我が家の郵便受けには横幅は葉書よりも数ミリ大きく、縦サイズはそれより7僂曚苗垢こ笋噺めのチラシが入れられ、表の大見出しには「始まった、世界の大変容」とあった。 この見出しの下には「世界教師の出現と70億の目覚め」の一文。見出し上には「石川道子来日講演会」と銘打っている。石 . . . 本文を読む
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「絆」症候群 その二

2016-05-08 21:40:03 | 世相(日本)
その一の続き マスコミだけでなく、ネット上でも日本と他国の絆を訴える人を結構見かける。特に親日国としてのエピソードが強調されるのが、台湾やトルコ、ポーランド。台湾については多くのブロガーが書いているため触れないが、トルコやポーランドとの絆を取り上げる人も少なくない。ポーランドが親日国なのは聞いていたが、その理由は知らなかったし、ポーランドというと私が真っ先にイメージするのはポグロム。そのため印象も . . . 本文を読む
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「絆」症候群 その一

2016-05-07 20:39:26 | 世相(日本)
 本来は良い言葉だったが、マスコミが頻繁に使うようになったため、耳にするだけで厭わしく思えるようになった言葉に「友好」「平和」がある。最近はそれに「絆」も加わった。特に東日本大震災以降、“絆”が強調されているように感じられる。メディアに登場する著名人が“絆”を強調するくらい、鬱陶しいことはない。  家族や血族、同国民、同盟国同士が結束し合い、絆を深 . . . 本文を読む
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連休中の更新休止のお知らせ

2016-04-30 21:10:07 | 世相(日本)
 GWとなりました。予報ではGW中の宮城県の天候は、晴天と雨天が交互に来るようです。連休を皆様方はいかが過ごされるのでしょうか?GWに仕事をされている方々も、つつがなく過ごせるように願います。  今日で熊本地震本震から2週間を迎えました。地震の犠牲者の皆様並びに被災者の方々には、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。被災地の1日も早い復旧と被災された方々のご回復を、東北から祈念致します。 熊本 . . . 本文を読む
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新聞で思想や意見を確立 その二

2016-04-27 21:10:08 | マスコミ、ネット
その一の続き 出雲幸五郎氏は85歳で私の母とほぼ同年代であり、出雲氏の投稿の感想を母に聞いてみた。母の感想は、「いかにももっと新聞を取れ、と言わんばかりで嘘くさい」だった。更に母は新聞を30分で読めるのか、とも言った。氏は新聞を丁寧に読んでいる、何とか完読していると書いており、くらし面の「料理のヒント」も見ているのか、と言いたくなる。完読というなら、女性が読みそうなくらし面も見ているということにな . . . 本文を読む
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新聞で思想や意見を確立 その一

2016-04-26 21:40:05 | マスコミ、ネット
 4月21日付の河北新報の読者コーナー「声の交差点」に、興味深い投稿があった。タイトルはズバリ「新聞で思想や意見を確立」、この記事名もそのまま同じ題を使わせてもらった。投稿者は仙台市若林区の文具店経営者・出雲幸五郎氏(85歳)。以下の色字は出雲氏の投稿全文である。 ―13日の本紙朝刊に、東大の五神真学長が入学式の式辞で新入生に「新聞を読もう」と呼びかけたという記事が載った。こんなことが新聞記事に . . . 本文を読む
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ああ、おフランス症候群 その二

2016-04-22 21:10:15 | 世相(日本)
その一の続き ベルばら愛読者は今でも大勢いるし、ツヴァイクの『マリー・アントワネット』を読んだファンも多いはず。しかし、小説への感想は十人十色だし、九月虐殺やランバル公妃の惨死を知ってもフランスが大好きで、未だに興味が尽きないという人の方が大半だろう。それも個人の思想や信条の自由なのだ。  現代日本でも美食とファッションの国として讃えられるフランス。フランスのファッションやブランド特集の載らない . . . 本文を読む
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ああ、おフランス症候群 その一

2016-04-21 21:10:34 | 歴史諸随想
 インド・中東オタクとなって久しい歴女おばさんの私だが、子供時代に大好きな国はフランスだった。とにかくフランスといえば豊かな文化と芸術の国であり、自由・平等・博愛という観念を生み出した西欧文明の中心地といったイメージしかなかった。私のフランスへの強い憧れも、実は小学生の頃に見たベルばらの影響だったし、フランス人といえば、ベルばらに登場するキャラのような人々だろうと思い込んでいたほど。 今にしてみれ . . . 本文を読む
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ヴェルサイユの宮廷庭師 14/英/アラン・リックマン監督

2016-04-16 20:40:03 | 映画
 原題:A Little Chaos。ストーリーはイマイチでも、衣装や舞台の豪華さで見せてしまう史劇がある。この作品はまさにそうだったし、時代考証が正確なのかは不明だが、当時の貴婦人のドレスに目を見張った方も多かったろう。映画サイトではストーリーをこう紹介している。 ―1682年フランス。国王のルイ14世(アラン・リックマン)は、国の栄華を象徴するヴェルサイユ宮殿の増改築を計画する。国王の庭園建 . . . 本文を読む
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言論の自由を認められない人 その五

2016-04-10 20:40:05 | マスコミ、ネット
その一、その二、その三、その四の続き「我が道を行く」という記事で、ユーリ氏は緒方貞子氏を“先生”付で呼んでおり、緒方氏への絶賛一色となっている。緒方氏の家族にも言及、氏の息子をも高評価していた。緒方氏と個人的付き合いがある訳でもなし、緒方家の内情を知る立場にも、その必要もないはずなのに、ユーリ氏の自己流の好意的な感想や“憶測”が含まれていたのは失笑し . . . 本文を読む
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言論の自由を認められない人 その四

2016-04-09 21:10:34 | マスコミ、ネット
その一、その二、その三の続き「無責任な感想を憶測で書かないように」、とユーリ氏がコメントしてきた拙記事「ドイツ文学者の息子」は、4回に亘り書いている。全4回をご覧になられたらお分かりだろうが、前半と後半ではトーンが全く違っている。その一、その二は池内恵氏とその父の関係が中心だが、それ以降は池内氏と彼の批判者の意見を紹介したものになっている。 私が「ドイツ文学者の息子」を書いた本当の理由は、池内氏の . . . 本文を読む
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言論の自由を認められない人 その三

2016-04-05 21:40:05 | マスコミ、ネット
その一、その二の続き 親キリスト派のユーリ氏だが、クリスチャンによくある左翼やフェミニズム寄りの意見は見られず、逆に左派知識人やフェミニストへの非難を何度も書いている。この辺りは私と見解が似ているが、不可解なのは彼女が保守系ブログもウオッチ、そこから記事を転載するのがしばしばであること。保守系ブログで目についたのは、「さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」」と「私的憂国の書」だった。「さくらの . . . 本文を読む
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言論の自由を認められない人 その二

2016-04-04 21:10:28 | マスコミ、ネット
その一の続き 私がユーリ氏のブログの存在を知ったのは、昨年2月のネット検索がきっかけ。検索対象は忘れたが、彼女の2015/01/23付記事「おもしろ情報(Fun facts)」がヒットしたのだ。拙ブログの一文が引用されており、さらに関連リンクの記事には、氏のツィッターからのこんな転載文が載っていた。「今日の午後、中東に関心があるという東北在住の日本語ブログを見つけた…」 ツィッターの . . . 本文を読む
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