トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

わたしのマーガレット展 その二

2016-06-29 21:40:20 | 漫画
その一の続き 会場の入口には'60年代作品の原画が飾られており、わたなべまさこの『ガラスの城』もあった。1歳年上の従姉から紹介されて知った作品だが、少女漫画らしからぬダークなストーリーが良かった。70年代初めまでは私の近所に貸本漫画屋があり、ここで色々な漫画を借りて見たものだった。wikiで見たら、何とわたなべまさこは1929年生まれ、未だに健在らしい。 スポ根漫画の金字塔『アタックNo.1』もマ . . . 本文を読む
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わたしのマーガレット展 その一

2016-06-28 22:10:06 | 漫画
 先日、せんだいメディアテークの特別展「わたしのマーガレット展」を見てきた。入場は無料だったが、期間は6月18日~6月21日までという僅か4日間の強行軍イベント。せんだいメディアテークのHPでの特別展紹介はこうあった。「主催者から一言!少女まんが誌「マーガレット」「別冊マーガレット」の創刊50周年を記念した複製原画による展覧会です」  集英社の公式サイトにも「わたしのマーガレット展」があり、これ . . . 本文を読む
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ドイツ文学者宅の実情 その六

2016-06-23 21:40:07 | 世相(日本)
その一、その二、その三、その四、その五の続き 最近はどの大学でも、外国語文学研究は学生に不人気となっているが、とりわけドイツ文学科の凋落ぶりが目立つらしい。時代の変化もあり、「ドイツ文学者の家 16」でシオリさんはこう書いていた。「だいたいドイツ文学者というものは、時代にでっち上げられた偶像でしかありまぜん。「ドイツ文学者認定協会」に申請して要件を満たして認定されたのがドイツ文学者というわけじゃな . . . 本文を読む
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ドイツ文学者宅の実情 その五

2016-06-22 21:10:08 | 世相(日本)
その一、その二、その三、その四の続き シオリさん一家はドイツで暮らしたこともあり、その体験を描いた「ドイツ文学者の家 12」は実に興味深かった。ドイツ文学者なのだから、父はドイツ語がさぞ流暢に話せると思いきや、意外に現地では通じないこともしばしばだったそうな。つまり、大学の独文科で習ったドイツ語が通じなかったのだ。 例えば12を独文科では「ツエルブ」と教わるが、現地では「ツバイツェーン」と言わない . . . 本文を読む
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ドイツ文学者宅の実情 その四

2016-06-21 21:10:03 | 世相(日本)
その一、その二、その三の続き 中学の時、トロッケンベーレンアウセレーゼさんは友人と吉祥寺ロンロンの服屋に行ったことがあり、それがドイツ文学者の父にばれて、ひどく怒られたという。友人に誘われて行ったそうたが、「本を読まんようなヤツとは付き合う必要は無いっ」「ああいう連中とは付き合うな。イヤならここから出て行け」と父親に言われ、友達と絶縁を迫られたそうだ。 その後、友達が家を訪れ一緒にロンロンに行こう . . . 本文を読む
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ドイツ文学者宅の実情 その三

2016-06-18 21:40:33 | 世相(日本)
その一、その二の続き トロッケンベーレンアウセレーゼさんからの5月9日付のコメントで、最も驚いたのが他のドイツ文学者宅の実情を書いた文末の箇所だった。「池内さんちの息子さんは学者という枠の中でお父さんと学者としてバトルし張り合っている…ぽいですね。ちゃんと本郷出てそして学者している…。池内さんちの息子さんはイスラムしているみたいですが、ほかに心理学っている子も居るみたいです。 しかし学者の枠から外 . . . 本文を読む
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ドイツ文学者宅の実情 その二

2016-06-17 22:10:12 | 世相(日本)
その一の続き 5月9日付で、再びトロッケンベーレンアウセレーゼさんから長いコメントを頂いた。タイトルが「劇録、ドイツ文学者宅の実情!」、今回の記事名はそこから取っている。そのコメントを2回に亘り紹介したい。  管理人様、レスありがとうございました。でも、「ドイツ文学者の息子」…なんと素晴らしいタイトルでしょう…と思わずテンションあがってしまいました。  ちまたにはお医者さんのウチ、ガッコのセン . . . 本文を読む
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ドイツ文学者宅の実情 その一

2016-06-16 21:10:12 | 世相(日本)
 外国文学が専門の大学教授の家庭というものは、さぞ教育環境に恵まれ、子供の勉学のためには最高というイメージを持つ人が大半だろう。しかし、一般庶民からみれば、極めて特異な環境の家庭もあるようだ。5月に父親がドイツ文学者だったと称する女性からのコメントを頂き、仰天させられた。私のような地方公務員の家庭で育った者には考えられない話の連続で、以下はそのコメントである。 ドイツ文学者の家庭は独文科教室 ( . . . 本文を読む
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ロシア人の見た露土戦争 その四

2016-06-12 22:10:21 | 読書/小説
その一、その二、その三の続き アンヴァルの主張は西欧留学トルコ人というよりも、ロシア知識人の思想や理念にしか見えない。もちろん留学体験したトルコ知識人も十人十色にせよ、衰退したといえ未だにイスラム社会の盟主の気概を持つ者が殆どだったはず。オスマン帝国で汎テュルク主義が盛んになるのは20世紀以降だが、異教徒の少数意見を尊重するといった考え方は、現代のムスリム知識人の間さえ少数派ではないか? ロシアは . . . 本文を読む
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ロシア人の見た露土戦争 その三

2016-06-11 20:40:05 | 読書/小説
その一、その二の続き 戦争に関しては人道主義の見解をするファンドーリンだが、西欧人記者の前では民主主義を否定する意見を述べている。「私はそもそも、民主主義というものには反対だ。人は生まれながらに不平等であり、それはどうすることもできない。民主主義は賢い者、才能のある者、仕事の出来る者の権利を制限する。そうなれば彼らは無能で怠惰な大衆の愚かな意見に従わざるを得ない。そういった大衆のほうが、社会におい . . . 本文を読む
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ロシア人の見た露土戦争 その二

2016-06-08 21:40:02 | 読書/小説
その一の続き ロシアの義務教育ではトルストイの『戦争と平和』を読ませることが解説に載っていたが、性別による子供たちの反応の違いは興味深い。子供たちはこの分厚い本を手にし、好きな処から読もうとするが、女の子は決まって登場人物の恋愛を追い、「戦争」の描写を全て飛ばして読んでしまう。 一方、男の子は「戦争」を―戦略や部隊の動き、クトゥーゾフら歴史上の人物が出てくる箇所を喜んで読み、「平和」は飛ばして読む . . . 本文を読む
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ロシア人の見た露土戦争 その一

2016-06-07 21:10:06 | 読書/小説
 文学以外では珍しいロシアの小説『トルコ捨駒スパイ事件』(ボリス・アクーニン著、岩波書店)を先日読んだ。この作品は「ファンドーリンの捜査ファイル」シリーズ2作目であり、表紙裏には次の紹介がされている。「時は1877年、舞台はバルカン半島。オスマン帝国と睨みあう、ロシア陣営最前線。果たしてチェックメイトをかけるのはどちらか?スパイ合戦の只中へ、婚約者を追って単身乗り込む主人公は、ときに乙女、ときに無 . . . 本文を読む
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ユダヤ式お見合い事情 その二

2016-06-02 21:40:18 | 音楽、TV、観劇
その一の続き ひと頃前の日本では離婚した女性は“傷物”と蔑まれ、再婚も難しかったが、現代イスラエルにも未だにその風潮があるようだ。子供なしでもメラヴはバツイチというだけで、見合いを拒絶される。 メラヴ自身、再婚相手には知的な東欧系や離婚体験者でも子供のない人などを望んでいたが、離婚女性には敷居が高いのがユダヤのお見合い。彼女は仲人1人につき千$を支払ったそうで、仲人の手数料も決して安くはない。 . . . 本文を読む
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ユダヤ式お見合い事情 その一

2016-06-01 21:10:07 | 音楽、TV、観劇
 現代日本では恋愛結婚に押され、すっかり影の薄くなった見合い結婚。しかし後者は日本特有の現象ではなく、21世紀のイスラエルでも普通に行われているそうだ。5月25日に放送されたNHK BS世界のドキュメンタリー、「最高の組み合わせ」(原題:A Match Made in Heaven)では、イスラエルの見合い状況が放送され、日本とのあまりの違いぶりは実に興味深かった。以下は番組サイトでの紹介。 ― . . . 本文を読む
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謝罪しなかったドイツ人医師たち その二

2016-05-26 21:40:09 | 世相(外国)
その一の続き 医者裁判の被告人は23人、うち極刑は7人だが同じく7人は無罪だった。他の9名は全員減刑となり、終身刑を受けてものち20年に減刑された者もいる。そして1950年代前半、有罪者は全員釈放された。「ナチス・ドイツの「優生政策」の実態」の記事で、最も私の興味を引いたのが第5章「ナチスの医学者たちの戦後」。5章は以下の文章で始まっている。―多くの者たちが罪を問われることもなく「社会復帰」を果た . . . 本文を読む
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