人間、一人で生きている奴なんて一人もいない。
みんな、誰かの御蔭様で生きてる。
自給自足している?ならば、その畑を耕す鍬は誰が作ったの?
作物を入れて運ぶ駕籠は誰が作ったの?
その服。あなたが今着ているその服は、あなたがなにもかも一から作ったとでもいうの?糸を紡ぐところから、すべてあなたが一人でやったとでも?
ごはんを食べる時のお箸は?茶碗は?なるほど、それくらいならば、自作される方もおられるでしょう。でもその大元となる土は誰が作ったの?木は誰が育てたの?
すべて、あなたが一人で育てた、一人で作ったとでも言うの?
この大地があって、見ず知らずの多くの人々との、好むと好まざるとに関わらずの関わりの中で、人は生かされている。
人は全て、知らぬうちに誰かの御蔭で、「何か」の御蔭で生かされ、誰かを、「何か」を生かしている。
そういうもんです。
この大地があって、この国があって。我々は日本人として生かされている。
この国を繋げてきた、数えきれぬ多くの先人達の命の連なりの御蔭で、我々は今を生かされている。
本当に、本当に多くの名も知らぬ人々、本当に多くの、ありとあらゆる事象、森羅万象との関わりの中で、我々は生かされている。
誰も、誰も「一人」で生きている奴なんて、ただの一人もいない。
そう思えば、自然と感謝の念が湧いてきませんか?
生きていることに感謝。生かされていることに感謝。これすなわち。
自分を生かしている多くの人々と、大地と、国と、新羅万象と、
そして先人、先祖達すべてに、感謝しているのと同じことなんだな。
生かされていることに感謝する。それだけで、「全て」に感謝しているのと同じことになるんですよ、わかる?
生かされていることに感謝するだけでいいんです。
それだけでいい。
これって、スゲーと思いません?お得だと思いません?(笑)
そして感謝し続けている内に、或る時気付くんです。
自分の中に、それら「全て」があるということに。
最近、アメリカ、ギブソン社製エレキギター、「レス・ポール」の質が落ちているそうです。
いや正確には、元々あった粗悪品が、日本国内でも頻繁に出回るようになったということのようです。
今までは、ギブソン社製品の輸入を取り扱っていた日本の代理店が、そうした粗悪品を水際ですべてハネていたために、国内には良い製品しか入ってきていなかったのが、その代理店がギブソン社製品を取り扱うことから降りてしまったため、急激に粗悪品が国内に出回るようになった。
人知れず、日本のために働いていた方々が、ここにもおられた。このような事になって初めて知ることが出来ました。
なんとも皮肉な事です。
人知れず日本のために働いていた方々に、
感謝。
Gary Moore-Parisienne Walkways(邦題「パリの散歩道」)
レス・ポールの魅力を伝える代表的な曲。