まるぞう備忘録

無題のドキュメント

苦しい自分がみえないこと。2

2020-03-17 08:48:20 | まるぞう経営学

防災カレンダー
17日。新月週間。

桜島噴煙





人生において人が悩む時のパターン。

・AかBかのどちらかを手放さなければならない。
・しかしどちらも手放したくない。
・AもBも両方欲しい。
・そしてグズグズタイミングを逃し両方を失う。

 いきなりステーキの社長の悩みも同じです。

[A] 顧客単価は下げたくない。
[B] 店舗数は減らしたくない。

 本当はどちらかを手放さなければいけない危機的状況です。
 番組でも街の人にインタビューすると「美味しいけれど、高いかな。」「1000円ぐらいだともう少し通うのだけど。」という声がほとんど。

 ですから、もし今の店舗数を維持したいのなら、顧客単価を下げること。でもステーキの質は落とさない。そこは生命だから。
 だからたとえば素うどんのようシンプルな廉価メニュー。素ステーキなど。アンガス牛110gで850円。付け合せはモヤシのみ。など。ブロッコリー付け合せ変更なら950円。糖質制限したい人はたくさんいる。そういう人に800円代で立ち食いでかきこめる美味しいステーキ。肉は小さいけれど足りない分はヤサイマシマシ。
 2000円の客は入らない分、850円の客を3人入れば売上はあがる。回転を上げるための立ち食い。原点に戻る。

 あるいは今の客単価を維持したいのなら、店舗を大幅に削減する。しかしいきなりステーキを食べたいというファンは少なからずいる。ただ店舗数が多かったから薄まっただけ。
 だから以前のように行列が出来るほど店舗の数を減らすこと。そして行列が出来たからといってすぐに店舗は増やさないこと。

 しかしどちらの対策も行わなければ。Aも失いたくないBも失いたくない。とグズグズしていると資金が枯渇して倒産のリスク。AもBも失ってしまうこととなる。



いきなり社長の苦悩は痛いほどわかる。なぜなら。

 レジェンドはそれは自分が通ってきた道だから、いきなり社長の苦境がわかる。本当に手に取るようにわかる。
 経営者とは株主に数字をコミットしなければならない仕事だから。店舗数も拡大しながら、メニューの値段も少しずつ上げてきた理由。売上のコミット。
 それがいつの間にか、客のためではない。経営者自分のための経営となってしまう。

 また時代の寵児としてもてはやされたことも彼の災いとなっている。彼は失敗を認めて縮小撤退するには、あまりにも多くのものを両手に一杯抱えている。
 一つ手放すのにどれほどの決心がいるであろうか。いわんや抱えているもの全部とは。

 しかしもし彼が自分のプライドと持っているものを全て失っていいから、それと引き換えに会社を救う方法が知りたい。その謙虚さに立ち戻ることが出来たら。彼は復活できた。と思う。もちろんまだそのチャンスはありますが。



幸運の貯金を使い果たしたのなら、またイチから貯めればいい。

 18歳でステーキ料理人としてこの世界に入り、長い間コツコツと努力をしてきた。蓄積した幸運の因子が一気に花開いて、いきなりステーキというビジネスの大成功に化けた。
 しかしいきなりステーキというビジネスはその蓄積したものを、5年で使い果たした。それが今の状況。私にはそのように観ました。

 だからここからしばらくは、またコツコツ貯金因子を地道に蓄積していく期間。しかしまた必ず日の目を見る機会はあるでしょう。必ず。



挫折と逆境から立ち直ることがやりたかったんじゃい。

 この人生を去る時に、持っていけるものは何もありません。経営の成功者、時代の寵児としてもてはやされたこと。社会から立派な経営者として尊敬と羨望の目で待遇されること。そんなものはものは三途の川渡るには意味がない。
 しかし会社のために自分のプライドは全て捨てて、もう一度ゼロから地道に努力を開始する。そして再びお店を日の当たる成功に導いた。でもその時は自分の名前は成功者のオモテには出ないかもしれない。縁の下の力持ちかもしれない。あるいは幸運の因子のおつりによって、再び自分が社会が注目することがあるかもしれない。
 このようにゼロから再び会社を立て直した。という経験は本当に貴重な経験としてあの世に持っていける。自分の殻を謙虚に脱げた事実。魂がまた一段と太くなる経験。これが本当はこの人生で体験挑戦したかったこと。



耳を傾けられない。人を説得しようとする。その理由。

 番組ではいきなり社長は「自分のお店の肉は高くない。原価率を見るとそれはわかる。」を力説していました。
「会社の凋落を防ぐために、どうしたらいいのか。少しでもヒントになることを聴かせて欲しい。」という姿勢ではなく。
「なぜ自分のところはお買い得なのに皆それがわからないんだ。」と説得にかかっていた。

 本当なら耳を傾ける場なのにしゃべり続けるいきなり社長。
 それをすべて見透かすように全身で観ているレジェンド。
 レジェンドは自分が通ってきた道だから、手に取るようにわかる。
 一代で一つの食堂を日本一のファミレスチェーンまで成長させた兄弟たち。グループの総帥の立場。しかし慢心から経営危機に。最後には外資に乗っ取られグループを追い出された。
 そして再びゼロからのスタート。もう本当に本当に。謙虚謙虚でないと、経営者は簡単に道を外す。
 自分が正しいと慢心したら。自分だけが裸の王様。部下も社員もお客も見抜く。怖い怖い。
 私の好きなカレーココ壱の初代社長も怖い怖いと自戒の人でありました。閑話休題。


・レジェンドはいきなりの今の失敗の原因について痛いほどわかる。
・どうすればいきなりが今の苦境を抜け出せるかも知っている。
・しかしそれはいきなり社長にとって非常に非常に厳しい決断であることも痛いほど知っている。
・しかしこれほどのカリスマ性と商品への愛情があるなら今からでもいきなりを再生させるポテンシャルがあることもわかっている。
・しかし今の彼には自分の言葉が彼に届けることはとても難しいであろうことも。


©テレビ東京
自分語りが止まらないいきなり社長を黙って見つめるレジェンド横川氏。この番組の中で私が一番怖いと感じたシーンでした。



つづく



■首相官邸へのご意見
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
■安倍首相のFacebook
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(Facebookの仕組み上、コメント投稿時は投稿者の名前も公開されます)
■自民党への安倍首相応援コメント
https://ssl.jimin.jp/m/contacts?_ga=2.247766276.2038314964.1501028960-2110744341.1501028960





おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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正確には
「病名はCOVID-19、ウイルス名はSARS-CoV-2」
であるようです。
新型コロナウイルス感染症の正式名称が「COVID-19」ということです。
ウイルス自体は「SARS-CoV-2」ないしは「2019-nCoV」という名称になります。

→ 知りませんでした。教えて頂きありがとうございました。

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新型コロナに限らず、インフルエンザ等の高熱を伴う疾患において、イブプロフェンに限らずNSAIDsは一定の危険を伴います。
免疫系を活性化するために体温を上げているにもかかわらず、それを強制的に妨げるからです。特に脳炎で顕著です。
比較的安全と言われているのが唯一アセトアミノフェンです。
繰り返しますが、「イブプロフェンが危険」ではなく、「アセトアミノフェン以外は危険」です。
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/iencepha.html

→ ご指摘ありがとうございます。重要な情報ですね。

ただ病院に行かなければならないほどの高熱が出る症状ではない時。COVID-19の軽症の時。
その人が普段からイブプロフェンの頭痛薬を常用している時。あるいは「かかったかな。早めのイブプロフェン」を常用する方。
この方々にこの今のご時世に高熱の処方としてではなくても、イブプロフェンを常用することは危険である可能性を提起いたしました。

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私はまるぞうさんと全く同期できないので
誤解してばかりで申し訳ないです。
私は、同期みたいなやり方を自分にされるのが嫌だから、まるぞうさんとモメることが多いのかも。

→ 私は占いも霊視もそういう類のことは一切出来ない人間です。私が描く心象風景は、私の脳が相手に投射した自分自身なのです。妄言詩人の戯言です。
だからたま♪さんは私の妄言風景なんかより、ご自身の心の奥底のご自身の言葉を唯一の羅針盤となさってください。大丈夫。
よろしくお願いいたします。

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理不尽なことに出会って恨みを抱えた場合に、相手が因果を受けるように無理にでも恨まないようにするっていう考え方は、本来の閻魔様理論と同じようでまったく別物だと思います。無理に抑え込むのは、自分を大切にする行為とは真逆です。

→ 当然それは「無理に抑えこむ」ものではありません。それは「知る」という行為であります。

暗い森の中を長い間彷徨う人にとって、空にあるあの北極星の方向を目指して歩き続ければ必ずこの暗い森を出ることが出来る。という知恵です。まだしばらくはその森を歩き続けなければなりませんが、それでも必ずいつかは脱することが出来る。
暗い森を彷徨う方にもしお伝えできるとするならば、私のその心象風景の言葉だけでありました。

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まるぞうさんは日常の中で無性にイライラすることは、無いですか?私は、あります。ホルモンバランスかもしれません。まるぞうさんのイライラ時の対処方法があれば教えて欲しいです。m(__)m

→  相手の言葉にイライラする時は、図星の面もあるからだ。仕方ないね。心の筋トレすっか。いちにいちに。
自分が弱り目の時に図星をかけて来る相手。でもその図星の中に自分が観なければいけないエッセンスが何かあるはずだ。
急な坂はきついけれど筋トレには有効だよ。いっちにいっちに。
こういうドライな考えは、情緒的な方にはあまりお役に立たないかもしれません。すみません。
でもコツとして有効なのは本当です。おいっちに!

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3/18(水)日テレ21:00〜「今夜くらべてみました」に、こんまり近藤麻理恵さんが出演予定で、
「ディズニーを愛する女」「世界で活躍する女」の2本立ての後記の方に出るみたいです。
TV話題便乗失礼しました。

→ 情報ありがとうございます。

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私は糖質制限をしていまして、日々拝読している江部康二先生のブログにインフルエンザではありますが、アセトアミノフェンに関して書いてありました。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4440.html
1月風邪を引き内科にかかったのですが抗生剤は処方されず、解熱剤はアセトアミノフェン処方でした。

→ 情報ありがとうございます。サイトにあった記述がとても興味深いです。
「また、これらの解熱剤が、サイトカインストームを生じたきっかけになっている可能性も否定できません。
結局、安全性が確立している、解熱剤は、アセトアミノフェンだけです。」

COVID-19に疾患した患者で初期に解熱にアセトアミノフェン以外を処方された症例がどのくらいあるのか。重症化した例との相関は。イタリアの処方は。などの調査は重要な鍵かもしれませんね。ありがとうございます。

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コロナウイルス鎮静化祈願
神社庁より通達あり、コロナウイルスの鎮静化を測る祈願が全国で行われている様子です。ハイテクと伝統が共存する国ですよね。
https://twitter.com/KASUGASHRINE/status/1223073357068824576?s=19

→ お知らせありがとうございます。
「春日大社 kasugataisha shrine【公式】
【悪疫退散特別祈願】
#春日大社 ではこの度の #新型コロナウイルス の蔓延を阻止し、人々が平安な生活を送るため本日より特別祈願を執り行なうことにいたしました。
朝拝の中で「疫神斎符」を奉り、悪疫退散の祝詞奏上をし、続けてご参加の方全員で大祓詞を奏上します。終息まで毎日続ける予定です。」

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イタリアの死亡数増加が著しく、人種、遺伝的背景の違いが関係するのかと思いましたが、イタリアからの報告では患者数は武漢のカーブをほぼなぞっているらしく、医療崩壊(医療者は2月20日から不眠不休。感染者も多く、亡くなった人もいる)や、感染者の封じ込めが出来ていない事が原因らしいです。

→ 情報ありがとうございます。同じカーブという点が興味深いです。


4。可溶形のACE2投与。
SARS-CoVが結合することでACE2が減り、重度の肺損傷がおこる。体外からのACE2投与はSARS-CoVの-2と結合し、ウイルスを中和するだけでなく、レニン-アンジオテンシン系(RAS)を調節し、肺を保護する。

→ ACE2が肺の損傷防ぐ。遺伝的にACE2が多い人はSARS-CoVにより重症になった時も、ACE2がまだ残っているから肺の損傷は最低限で抑えられる。ということになりますよね。こちらも興味深いです。いつもありがとうございます。

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いきなりステーキには調理専門のマイスターがいます。店舗を増やしたから本当のマイスターを育てる余裕がなかったのですね。

→ はい。ここに問題点が集約しています。マイスターを育てるより優先したことがあったのです。その期間彼は、幸運の因子を蓄積を超えた成功の果実を欲張った。それが幸運の貯金の因子を食いつぶすことになった。というのが私の仮説です。

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感染のピークを後ろにずらす事と下げる事は少なくとも現在まで、日本では成功していますね。まだ、頂点が見えないので、このまま、気を付けて行きたい所です。

→ 高橋洋一氏の感染ピーク予想は参考になると思います。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71133?page=5

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