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インドのミサイルは問題にならないの?

2006-07-11 00:03:26 | 時事問題
インドは7月9日、長距離弾道ミサイルアグニ3の実験をした。射程は1800マイル以上(3000キロメートル以上)。ベンガル湾のウィーラー諸島から発射された。

しかしテストは、二段目の切り離しで失敗をしたらしい。国防相のスポークスマンは、「ミサイルは首尾よく発射した。残りのデータは、結論に至るまで分析するのに一日か二日必要である」と述べるだけである。

印パ関係は、改善されていて、相互にテストを通告する協定がある。日曜日には、パキスタン外務省は、インドは前もってテストについて通告したと述べた。

インドが、長距離弾道ミサイル、核兵器プログラムを発展させるのは、中国をチェックするという戦略的目的のためであると見られている。アグニ3の射程は、中国の主要都市を含む。

BBCによれば、日曜日の発射前にインドは、二度テストを延期したという。一度は技術的理由のため、一度は国際的反応に対する懸念のためである。後者は、インドが、ブッシュ政権と核平和利用を取り決めをしていることに関係している。アメリカ政府は、インドの民生用原子力技術に対して援助をすることになっている。
(India Reports a Long-Range Missile Test ,http://www.nytimes.com/2006/07/10/world/asia/10india.html)

朝鮮日報は面白い記事を載せている。タイトルは「インドのミサイルは問題にならないの?」

つまるところ、核拡散に繋がりうるかどうかがポイント。インドは信頼できるが、北朝鮮は信頼できないというのが専門家の意見である。

「アレクサンダー・バーシュボウ駐韓米国大使は今年4月、韓国科学技術院(KAIST)で行った講演で、「北朝鮮とインドに対する認識が違うのはなぜか」という質問に対し、「インドは民主主義国家」として、「インドと北朝鮮は比較にならない」と述べている。
 成均館大学の金泰孝(キム・テヒョ)教授は「米国の立場から重要なのは、ミサイル技術自体ではなく、どこの国がその技術を保有しているかということ」としながら、「インドは予測できるが、北朝鮮は予測できないというのが米国の見方」とした。
 また、「インドは核やミサイル技術を外部に輸出しておらず、テロ団体を支援した前歴もない」とし、「米国はインドのミサイルが大量破壊兵器(WMD)の非拡散政策に触れるとは思っていない」と説明した。
 国策研究院のある研究委員も「インドは核不拡散条約(NPT)に加入していないにもかかわらず核を拡散しなかったが、北朝鮮はNPTに加入しておきながらミサイルを輸出するなど、米国の信頼する程度が違う」と話した。」
(http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/07/10/20060710000019.html)
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