あげあしを取る

以下のような日経社説の文章を見て奇妙に思った。

NIKKEI NET（日経ネット）：豚インフル対策は国際的連携で迅速に
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20090426AS1K2600526042009.html
「今回のウイルスに対して予防ワクチンはない。しかし新型インフルエンザ対策のため備蓄している抗インフルエンザ薬が有効だとされる。専門家によれば、10分加熱すれば豚肉や加工品を食べて感染することはないという。警戒はしながらも、冷静に対応していく必要がある。」

変な感じがしたのは「10分加熱すれば」という箇所である。豚肉や加工品を10分加熱しないといけないのか？長すぎはしないかということだ。

憶測すれば、社説の筆者は「十分（じゅうぶん）」と表記した。しかしネットに掲載して、横書きにするときに、プログラムなどで自動処理して、漢数字を半角アラビア数字に変換した。しかし変換後のチェックがあまった。ゆえに「十分（じゅうぶん）」→「10分」となったのか？

「ねんきん定期便」に激しく失望（共済組合員は蚊帳の外）

水色の封筒の「ねんきん定期便」を受け取ったが、目が点になった。「あれ？私が家内の３号被保険者になっていた時期の記録しかない。なんで？」

前に受け取った「ねんきん特別便」では、その後加入した共済の記録があったのだが…。下のような記事を見たので、当然標準報酬月額・賞与額と納付した保険料額付のデータがもらえるものと思っていた。

<「ねんきん定期便」発送スタート　現役加入者の誕生月 - MSN産経ニュース>
<http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090403/wlf0904030946005-n1.htm>
「Ａ４サイズの定期便には（１）将来の年金見込額などを打ち出した表（２）加入制度別の加入履歴（３）厚生年金に加入した全期間の月ごとの標準報酬月額・賞与額と納付した保険料額（４）国民年金に加入した全期間の月ごとの保険料納付状況－が同封される。通常の封筒の色は水色だが、記録漏れや標準報酬月額改竄（かいざん）の可能性が高い人にはオレンジ色の封筒が届く。」

冷静になり封筒の中身を見ると「お示ししている年金加入期間には、共済組合員記録に関する加入記録は含んでおりません。※現在社会保険庁と共済組合との情報交換により記録の確認を行っているところです」とあった。ようやく納得。上の（３）も厚生年金としか書かれていない。

しかしなんでこんな中途半端な記録を送るために税金が使われるのか納得できない。

３．５島返還論の反応

３．５島返還論騒ぎが起きている。前外務事務次官の谷内正太郎政府代表が毎日新聞に対して次のように述べたという。

「個人的には（四島返還ではなく）３．５島返還でもいいのではないかと考えている。北方四島を日露両国のつまずきの石にはしたくない」。
「（歯舞、色丹の）２島では全体の７％にすぎない。択捉島の面積がすごく大きく、面積を折半すると３島プラス択捉の２０～２５％ぐらいになる」
「向こう（ロシア）が２島、こっち（日本）が４島では進展がない。政治家が決断する以外、方法がない」
＜北方領土＞「３島と択捉一部返還でも」　前外務事務次官（毎日新聞） - Yahoo!ニュース

もっとも日本政府はこれを個人的見解であり、４島一括返還の方針は変わらないとした。このことに関して、ロシア側のマスコミをちょっと見た上でのメモを記す。私が少し見たかぎりでは、ロシアではこの騒動の事実を丁寧に報道していた。そして最後にいくつか印象的なコメントをつけていた。

○ロシアの原則的な態度を表明＝北方領土はロシアのものであることに疑いがない

「モスクワの原則的な立場は次のようなもの。第二次世界大戦の結果として、南部クリール諸島はソ連に入り、その継承者はロシアである。そしてその島嶼に対するロシアの主権は、しかるべき国際法的形式を持ち、疑問の余地がない。しかし日本は、両国間の平和的条約の調印に、領土的論争解決を絡めているのだ。」
Японский МИД не захотел делить Южные Курилы пополам с Россией - Правда.Ру

○日ロ関係において領土問題の意義は薄れている。

「日ロ関係において、（その中に国境分界問題の解決を含む）平和条約締結の問題は存在している。専門家が指摘しているように、両国間の関係発展に対する領土問題の抑制的効果はかなり減っている。両国は、朝鮮半島、戦略的安定、およびテロとの戦いの諸問題などの国際的分野で協力を強化しているのだ。」
ПОЛИТИКА: Япония отказалась делить Курилы

○日本は４島返還を主張することで、２００１年以前の柔軟な態度に戻ることを拒否したという見解

「今回の騒動で日本は２００１年までの態度に戻ることを拒否した。すなわちその年小泉純一郎は、国際問題における非妥協的政策のために、露中韓との関係を損なったのだ。２００１年には、ウラジミル・プーチンと当時の首相森喜朗は、イルクーツク宣言に調印した。それは１９５６年の日ソ共同宣言の法的効力を確認するものであるが、それによればソ連は、友好の証として、平和条約締結後に日本に対して色丹と歯舞を引き渡すことを提案していたのだ。」
REGIONS.RU ― новости Федерации | Япония передумала делить Курилы с Россией

下衆の勘ぐり

田中康夫氏が、菅義偉・自民党選挙対策副委員長の刺客として神奈川２区から出馬するらしいというニュースを見た（田中康夫氏、衆院鞍替えを民主に打診　自民・菅氏の地元）。

その記事の終わりにおまけとして次のように指摘されていた。

民主党内では、知名度がある田中氏を兵庫８区など与党幹部の地元への「刺客」とする案が探られており、選択肢が増えた形だ。神奈川２区は２月に新顔を公認したばかりで、調整が必要になる。

ここからが下衆の勘ぐりだ。兵庫８区は尼崎であり、公明党の冬柴氏の選挙区である。私の居住区は兵庫７区であるが、尼崎のすぐ西である。本年正月、私が散歩している途中、田中康夫氏本人に遭遇したのは、きっと田中氏が車で選挙区を流して、有権者の反応を見る活動をしていた最中であったに違いない！