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日本には小選挙区制があわない

2009-09-02 13:04:41 | 時事問題
先日、私の同僚が、「素人の見解だが日本には小選挙区制があわない」という発言をした。それに対しては、そのような理解は存在しない。そもそも、衆院の選挙制度は小選挙区以外にも比例代表があるのだから、後者をうまく利用すれば、小選挙区の死票が多く極端な結果になりがちという結果を抑えられるのではないかと考えていたが、議論するのも空気を汚すみたいなので静かに拝聴していた。

するとカーティス先生が同様の発言をしているのを見て、自分の見解に対する自信を喪失した。

小選挙区制度「日本に不向き」 米コロンビア大教授
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090901AT2M3102H31082009.html
「ジェラルド・カーチス米コロンビア大教授は31日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、「選挙のたびに浮動票が一斉になびき政権交代が続けば、重要な政策が遂行できず日本は取り返しのつかない下り坂に入る」と警告した。さらに「日本のように(右派や左派の)固定票がなく、同質性の高い社会には小選挙区制度は合わない」と分析。世論の雰囲気に影響されにくい中選挙区のほうが日本の政治風土に適していると指摘した。」

また記事の後段では、民主党の対米対等な関係という主張が米国をいらだたせるとカーティス先生は主張している。

「民主党が提唱している「対等な日米同盟関係」については「米国人をいらだたせる危険な文言だ」と指摘。「米国から見れば日本は(十分な負担をせずに便益を享受する)フリーライダーに映る。対等な関係を求めれば、米国は日本により大きな貢献を求めることになるだろう」と述べた。」

偶然なのか本日の日経社説では同趣旨のことを主張している。

「私たちは、日本政府による集団的自衛権の解釈変更こそ、緊密・対等な関係を確かにすると考える。」(http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20090901AS1K0100101092009.html)

確かにその通りであると思う。
コメント
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