私はこうして「世界一」の美女をつくる

天漢日乗で酷評されていたNHKスペシャル『私はこうして「世界一」の美女をつくる』を録画で見た。内容的には、それほどひどいものではないように思った。私が無知だからかもしれない。

第一に、ミスユニバースが、女性をターゲットとしたビジネスとして展開されていることを知らなかった。ミスユニバースは、世界の多数の放送局と提携し、多額の放映権料を得ている。またミスユニバースの支部を世界に作り、その支部がミスユニバースの名称を冠したイベントをすることを許す代わりに、多額のライセンス料を本部に納める。このような形でミスユニバースは、ビジネスモデルを作り上げているのだ。

また各国支部のディレクターは、それぞれ独自の美しさに対するポリシーを持っている。このあたりの考えたの違いも面白かった。

たとえばプエルトリコのディレクターは、内面の美を追求していた。ミスプエルトリコ代表に対して孤児院を訪問させ、他人を思いやる心が外面の美しさに出ることを追求していた。

他方、ベネズエラ支部のディレクターは、内面の美を否定し、外面の美を追求するために、整形手術すら肯定した。

日本支部のディレクターはフランス人女性イネス・リグロンであり、彼女は、しっかりした内面を持つことが、美しさとして外面に現れるとの考えであった。今年のミス日本美馬さんは、ミスユニバースを勝ち取るという意思の強さが評価されたようだ。

だが、美馬さんがドレスアップした姿を見た感じ、la beaute afrique のように作り上げられていた。フランス人ディレクターのexotique な美しさに対する価値観が現れたと見るのは、私の偏見か？

なお本年度はベネズエラ代表がミスユニバースを勝ち取り、美馬さんはベスト１５、プエルトリコ代表はベスト１５にも残れなかった。

１０万円借りても１ヶ月で返済すれば、利息は１５００円

阪神電車内でアコムの広告を見た。いかにも若い女性をターゲットにしたような感じのデザインあった。そこには、「１０万円借りても１ヶ月で返済すれば、利息は１５００円にすぎない」と、でかでかと書いていた。

１５００円なら大した負担ではないという意味なのであろうか。しかし単純計算すれば、１ヶ月１５００円なら、一年で１万８千円であり、年利１８％となる。決してお安くない。

さらにネットで調べると、サラ金で金を借りた履歴があると、よほどの資産を手に入れていない限り、銀行が融資してくれないから注意をするようにとの情報があった。なるほどそんなこともあるのかと、自分の世間知らずを実感させられた。

参考
アコムで10万円借りようと思い、 - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1214211977

国籍不明の潜水艦という確証があるの？

９月２２日付読売新聞社説「ミサイル防衛　空自も迎撃に成功した」の付け足しの部分で、一般的に訓練の重要性が説かれていた。そして燃料費高騰で訓練がままならない状態を作り出さないように、燃料費の手当てを早急に求めていた。

それはそれで理解できる。だが「高知県沖での国籍不明の潜水艦による領海侵犯など、緊急事態はいつ発生するか分からない。」と、１４日の事件を引き合いに出すのは大いに疑問。

領海侵犯事件の報道当初、これは中国の潜水艦による領海侵犯事件に違いないと、私は即断した。中国海軍が、挑発的行動をとることにいやな感じがした。

だがこの件に関して、領海侵犯したものが、国籍不明の潜水艦であるかどうかすら判然としないという記事が、９月２０日ごろから出始めた。

「NIKKEI NET（日経ネット）
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080921AT3S2001J20092008.html

高知沖「潜水艦」、別物体の可能性も
　高知県沖の日本領海内で国籍不明の潜水艦を発見したとされる問題で、別の物体を潜水艦と見誤った可能性を否定できないとの見方が強まってきた。防衛省・自衛隊の複数の幹部が20日までに語った。これまでの調査で潜水艦と確認できるデータを得られなかった。クジラを見間違えたとの指摘も出ている。」

ただクジラを見間違えたと断定されたわけでもなく、この事件は迷宮入りしたと思っていた。しかし読売新聞が社説でこのようなことを書くのであるから、読売は、クジラではなく、国籍不明の潜水艦が領海侵犯したという確証を持っているのであろうか？