国際学どうでしょう

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袋の外からメタミドホスが浸透?

2008-02-28 23:41:06 | 時事問題
ギョーザ事件に関して、中国側の公安が出てきて記者会見をしたということが報道された。どうやら中国側は、中国に責任がないということで幕引きをはかりたいようだ。

ギョーザ中毒 中国で混入「可能性は極小」と公安当局(産経新聞) - Yahoo!ニュース
「(中国公安省刑事偵査局)余(新民)副局長は会見で、ギョーザを製造した「天洋食品」の工場従業員ら55人を調べたが「疑わしい人物は見つからなかった」と説明。原材料や生産、輸送過程でも異常はなかったと表明した。
 さらに、独自に実験を行った結果として、ギョーザの袋の外側からメタミドホスが内側に浸透することが確認されたことを表明、「密封された製品内からメタミドホスが検出されたことで中国国内の混入を裏付けることにはならない」と主張した。日本側が成分分析で「メタミドホスは国外で製造された」と判断していることにも反論した。
 また、日本の業者から中国側に提供された袋を調べたところ、袋の表裏両面からメタミドホスが検出されたという。
 会見に同席した公安省物証鑑定センターの王桂強・副主任は、「袋の内側より外側に多くメタミドホスが検出されており、浸透した可能性がある」と述べた。
 記者会見は、国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠・副局長と共同で行われた。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080228-00000961-san-int

「袋の外からメタミドホスが浸透」を認めたとしても、次のように千葉県のギョーザのケースは説明がつかない。

東京新聞:【関連】付着ルート 混迷 兵庫県警『袋の傷からも浸透か』:社会(TOKYO Web)
「兵庫県警が回収した袋の中には、ほかに「袋とトレーを貫通した穴があり、袋の内側とギョーザからメタミドホスが検出された」「袋に穴があり、袋の外側からだけ検出された」の二つのケースがある。また、千葉県の二つの中毒を起こしたギョーザの袋には穴や傷はない。うち千葉市の袋の内外からはメタミドホスが検出されていないのに、ギョーザからは検出された。「メタミドホスが穴や傷から内側に浸透した」だけとは言い切れない状況だ。
 東タイの技術担当者は「千葉の件はどうしてメタミドホスがギョーザに付着したのか、まったく分からない」と首をひねっている。」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008020502085123.html


「袋の内外からはメタミドホスが検出されていないのに、ギョーザからは検出された」のだから、ギョーザ製造過程で、誰かがメタミドホスをギョーザに混入させたテロ事件と考えるのが普通であると思うんだが。
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あまおう

2008-02-27 22:30:19 | 時事問題
26日の「クローズアップ現代」で、福岡県が作ったブランドイチゴである「あまおう」がとりあげられていた。私は、イチゴについては皆目知識がなく、「あまおう」というブランドも初めて耳にした。そのブランド名がなかなか覚えられず、「おおあま」と覚えてしまった。大変甘いイチゴであると説明されていたからである。

「あまおう」という名前には意味がある。「あかい」「まるい」「おおきい」「うまい」の4つの単語の頭文字をとって「あまおう」なのだそうだ。「大玉で食味がよい」のが特長で、高級果実としてアジアの富裕層、中間層の人気を獲得し、海外でも好評を博しているよし。福岡県産農産品輸出の牽引役であるとのこと。(平成18年度 輸出量 約52トン。生産に占める輸出比率 約0.4%)

NHKの番組内では、香港のスーパーで販売されている様子がとりあげられていたが、1パック1500円と紹介されていた。信じられないほど高い値段だ。このような値段の果物がアジアで販売できるとは、アジアの豊かさも本物であると考えざるを得ない。

ネットで検索すると、次のような記事が出てきた。「あまおう」が原油バブルのロシアにも輸出されるということであった。

「福岡イチゴ「あまおう」ロシアへ(08/01/13)
 JA全農ふくれん(福岡市)は福岡県産ブランドのイチゴ「あまおう」のロシア向け輸出を試験的に始めると9日、発表した。あまおうは香港や台湾、シンガポール、タイ、米国に輸出されており、ロシアは六つ目の国・地域となる。原油高などで富裕層が台頭しているロシアの需要を取り込む。
 まず2007年12月末に440パックを、東京の輸出業者を経由してモスクワに試験的に空輸した。現地のスーパーマーケットで高所得層向けに販売したという。
 あまおうの海外輸出は香港が中心で、06年には51.7トンを輸出した。農産物の国内市場は先細りで、JAふくれんではあまおうなどの輸出を今後も進める。(日本経済新聞九州経済面 08/01/10)」
http://www.nikkei.co.jp/kyushu/akinau/08011301.html

「あまおう」の動向が示しているように、これからの日本のビジネスは、日本国内だけを相手にするだけではなく、外国の富裕層も考慮に入れる必要があるのだろう。

ちなみに、近くの生協で「あまおう」が1パック498円で特売されていたので、購入して食べてみた。確かに大粒で甘かった。
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ケニヤにおけるオバマ議員のルーツ

2008-02-24 23:48:25 | 時事問題
民主党の大統領候補指名を争っているバラク・オバマ上院議員の父親はケニア人であるそうだ。ニコラス・クリストフ氏が、オバマ議員のケニアのルーツについて書いていた(Obama’s Kenyan Roots,http://www.nytimes.com/2008/02/24/opinion/24kristof.html)。
(ちなみに、オバマ氏は、ケニアのルオ族出身であるよし。ルオ族の間ではオバマ氏の支持が圧倒的であるが、ケニアで優勢なキクユ族の間ではクリントン議員の支持が圧倒的であるそうだ)

例えば、オバマ氏の祖母であるママ・サラーさんは、電気も水道もないトタン屋根の家に居住していること。さらに彼女とオバマ氏とは会話が成立しないこと。サラーさんは、ルオ族の言語とほんの少しのスワヒリ語しか話せないから。

さらにオバマ氏の祖父は、地元で一番早く洋服を着用し、キリスト教に改宗して、ジョンソンというファミリーネームを受け入れた。しかし祖父は後にイスラム教に改宗し、四人の妻を持ったこと。

また父は、カトリックに改宗したが、地元の習慣に従い一夫多妻であった。つまりケニヤの地元で、オバマ議員の母と結婚する前に、ケニア人と非公式な結婚をしていたこと。

クリストフ氏は、このような事実をオバマ氏の敵が利用することを懸念している。しかしオバマ氏こそが、アメリカ的価値を体現していると主張している。リベラルの多様性に対する楽観と確信を示しているものとして注目したい。

「率直にいえば、オバマ議員の敵が、彼が異質でありアメリカ的価値の脅威であると描くために、彼の祖父のイスラム教信仰や、彼の父の一夫多妻という細かいことに飛びつくことを、私は恐れている。しかし紳士気取りや被害妄想は、移民の国にあまり適さない。私たちのもっとも確かな価値は、人物を、家系ではなく功績で判断することである。私たちが機会の国と呼ぶならば、オバマ氏の受け継いでいるものは、アメリカの価値を脅かすのではなく、それの模範となるのである。」

「アフリカのこの村の泥小屋にいた文盲で裸足の女性の孫が、次の米国大統領になるかもしれないのである。教育、移民、勤勉に支えられたこのような流動性は、非難ではなく祝福のもとである。」
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水銀汚染が日本の捕鯨の町を分断している

2008-02-21 18:40:21 | 時事問題
「水銀汚染が日本の捕鯨の町を分断している」(http://www.nytimes.com/2008/02/21/world/asia/21dolphin.html?th&emc=th)という記事を見た。和歌山県太地町のことである。昨年の6月、太地産のイルカとゴンドウクジラの肉から、高レベルの水銀が発見された。そのため学校は、鯨肉を給食に出すことをやめ、地元のスーパーではイルカの肉の販売をやめたという。

イルカやクジラは、食物連鎖の最終段階にあるために、体内に水銀を蓄積する。水銀は長期にわたり摂取されると、先天異常、脳障害、死などをもたらす可能性があるという。

捕鯨やイルカ漁を支持する漁業関係者などは、この騒ぎは誇張であると主張しているが、やはり不安を感じている町民もいるということである。しかしなかなか不安を口に出せない雰囲気があるらしい。

伝統食にもこのような危険が潜んでいるのだ。
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スーパーデレゲートがスーパーデリケートな問題に

2008-02-17 00:22:32 | 時事問題
米国民主党の大統領候補指名を巡る争いに関して、クリントンとオバマ両上院議員が、デットヒートを行っている。現在懸念されているのは両陣営とも指名獲得に必要な代議員数2025には届かないのではないかということである。こうしたなかスーパーデレゲートが、スーパーデリケートな問題となっている。スーパーデレゲート(特別代議員)とは、

「正副大統領経験者や上下両院議員、州知事など党の有力者に自動的に与えられる特権で、今回は計796人。代議員全体の約20%を占める。一般の代議員が党大会で投票するに当たっては、それぞれの地元の党員集会や予備選の結果を踏まえるのに対して、特別代議員は独自の判断で決めることが許されている。」(「党大会決着」で波紋 民主、特別代議員も焦点,http://www.asahi.com/international/president/analysis/TKY200802110096.html)
 
現在この特別代議員の支持を巡っても、クリントンとオバマ両陣営は猛烈な戦いを行っている。獲得代議員数でリードをしたオバマ陣営は、特別代議員は民意にそった投票を行うべきであると主張している。またクリントン陣営は、誰が大統領候補にふさわしいかということを第一に考慮するべきと述べている。しかしながら、民主党の大統領候補指名が、特別代議員の判断で、民意に反する結果になれば、後に禍根を残すことは疑いない。

コメント (2)
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積雪

2008-02-10 12:41:29 | 雑談
9日は、大阪市内で11年ぶりの積雪が観察されたと報道された。当日、勤務先で研究会が開催された。そのため雪化粧をしたキャンパスを見ることができた。たまに積雪を観察するのは、綺麗でよい。もっとも全く雪に対する準備がなかったので、足下は滑り、またグジュグジュに濡れた。おそらく積雪は一日で終わるだろうが、これが何日も続けば大変なことであると再認識をした。
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