昨年の新聞を整理していた。外交文書公開に関して、小笠原諸島復帰交渉のプロセスを取り上げる記事があった。そこで問題にされていたのは、小笠原諸島復帰後、有事の場合、核兵器の再持ち込みに関する日米の口頭密約の存在が確かめられるかどうかということであった。
結論からいえば、日本の外交文書からは、日米口頭密約に関する情報は確かめられなかった。だが、この密約の存在は、米国の公文書で明らかになっていて、それが沖縄返還の際の同種の密約のモデルとなったという指摘がなされているという。(朝日新聞 2007.8.30)
恥ずかしながら、小笠原に関する、核兵器の有事再持ち込みに関する口頭密約は知らなかった。また驚いたことに、ネットで「小笠原 密約」と検索をかけると、沖縄タイムスの8年も前の社説がヒットした。沖縄タイムスに敬意を表するために、一部引用する。
沖縄タイムス 社説 1999.12.14
"小笠原諸島にも核 やはり再配備密約も存在
米核監視団体の天然資源保護協会は十二日、小笠原諸島の父島と硫黄島に返還前まで核兵器が配備されていたことを明らかにした。この発表に驚きと怒りを新たにした人は多いと思う。本県の米軍基地同様、両島の総点検をすべきである。
見逃すことができないのは、核の存在そのものと同時に、返還後も有事の際の再配備を認める日米両政府の密約があったという点である。両島に関するこの種の事実が明らかになったのは初めてで、この密約が沖縄返還に当たっての核密約の先例になったと思われる。(以下略)"
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/19991214.html
結論からいえば、日本の外交文書からは、日米口頭密約に関する情報は確かめられなかった。だが、この密約の存在は、米国の公文書で明らかになっていて、それが沖縄返還の際の同種の密約のモデルとなったという指摘がなされているという。(朝日新聞 2007.8.30)
恥ずかしながら、小笠原に関する、核兵器の有事再持ち込みに関する口頭密約は知らなかった。また驚いたことに、ネットで「小笠原 密約」と検索をかけると、沖縄タイムスの8年も前の社説がヒットした。沖縄タイムスに敬意を表するために、一部引用する。
沖縄タイムス 社説 1999.12.14
"小笠原諸島にも核 やはり再配備密約も存在
米核監視団体の天然資源保護協会は十二日、小笠原諸島の父島と硫黄島に返還前まで核兵器が配備されていたことを明らかにした。この発表に驚きと怒りを新たにした人は多いと思う。本県の米軍基地同様、両島の総点検をすべきである。
見逃すことができないのは、核の存在そのものと同時に、返還後も有事の際の再配備を認める日米両政府の密約があったという点である。両島に関するこの種の事実が明らかになったのは初めてで、この密約が沖縄返還に当たっての核密約の先例になったと思われる。(以下略)"
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/19991214.html