ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

アナタたちはどんな映画なら喜ぶのか!?

2019-06-01 01:30:17 | 日記
今日は映画鑑賞会。

先月はメグ・ライアンと私の好きなヒュー・ジャックマンの
「ニューヨークの恋人」を上映して
なかなか好評だった。

今月は…よし、思い切ってアレやっちゃいますか!?
私の大好きな映画「ライフ・イズ・ビューティフル」。
第二次世界大戦下のユダヤ人迫害を背景に
イタリア人の父の、息子に注ぐ愛情を描いた名作である。

懸念はあった。
高齢者にとって、戦争ものはキツいだろう。
でも、これは捕虜収容所が舞台であっても
父の、子に対する愛情がテーマだ。
一か八か、上映してみよう。

果たして今日。

鑑賞後に、うるさ方として知られるエイコ(自立)は言った。
「ダメダメ。あれは戦争映画よ。
私たちの世代からしたら辛くて観られたモンじゃないわ」

今日の鑑賞会に来ていなかった人たちにも
「あれは戦争映画。ひどいもんよ。
ま、ヒマだったら観ればいいわ」
彼女はそう言って回っていた。

あんな素晴らしい作品を、ただの戦争映画と評してしまうのか!?

賛否両論あるとは思っていたが
それにしても残念だ。

ま、考えてみれば私だって
32歳の息子とは映画の評価が同じではなくなってきた。
価値観や感性は性格や生き方によって異なると思うが
年代、これも隔たりを生む大きな要因に違いない。

しかし、ちょっと待てよ。
太平洋戦争を描いた日本のアニメーション映画
「この世界の片隅で」を観たとき
アナタはおっしゃいましたよね?

「これが戦争? ははは、笑っちゃうわ。
 こんなもんじゃないのよ、私たちが体験した戦争は」と。

戦争を描いた辛い映画は観られない。
でも
戦争を描いた生ぬるい映画も観れたモンじゃない。

じゃあ、あなたのお好みは何なんですか~?

相手は30も上の大先輩。
年代も性格も生きてきた道も違うから仕方ないじゃない!?
そう自分に言い聞かせながらも
じゃあどんな映画を上映すればいいのかい!?と
煩悶し続ける日々である。