ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

バーさんたちの生態

2019-06-08 00:10:52 | 日記
もちろんすべての高齢女性に当てはまるわけではないが
ウチのバーさんたちに共通する特徴がある。

その1、新聞が好き
そういう年代なのだろう。
情報は新聞から、が当たり前のように育ってきた彼女たちは
認知症によって理解力や記憶力が怪しくなってきてもなお
新聞をとり続けるのである。

その2、来客にはスリッパ
来客と言っても、訪ねてくるのは家族か私たち介護職員。
それでも日本の“おもてなし文化”を築いてきた彼女たちは
必ず、スリッパをすすめてくる。
「足が冷たいでしょう? さ、スリッパを履いて」と。

その3、髪を切ると褒める
その褒め方がみんな一緒。
「あら~、いいわ。若く見えるわよ」
ビートルズは不良!と罵った世代。
髪を短くすると、それだけで清潔感や若々しさを感じるらしい。

その4、もったいない
モノがない戦争中に育ってきた世代。
認知症でいろいろとわからなくなってきても
リハパンを汚すのはもったいないと
そこにトイレットペーパーを当てるのである。

老いて脳の機能が低下しても
自分を育んできた文化や習慣は忘れないということか!?

となると、高度成長期に育った私は
いったいどんなバーさんになるのかしらねえ。