同世代の友人と子どものころの遊びについて話していたときのこと。
「バービー人形、流行ったよね?」
「そーそー。でも私はタミーちゃん」
「え、ホント!? 私はペパーちゃんだった」
知らない人が多いと思うので説明しておこう。
アメリカの着せ替え人形バービーが
爆発的なヒットを飛ばした1960年代
バービーに比べて親しみやすく健康的な人形として
やはりアメリカで生まれたタミーちゃん。
その妹であるペパーちゃんとともに
日本でちょっとしたブームを起こしたのだった。
姉はタミーちゃん、私はペパーちゃんを買ってもらったのだが
そういう姉妹が結構いたらしい。
それまで絵を切り取った女の子の人型と洋服で
(つまり平面で)
着せ替えを楽しんでいた少女たちは
金髪で足の長い(立体の)人形に魅せられ
本物の生地でできたお洒落な洋服の虜になった。
“お姉ちゃんのお古”か母の手作りばかり着ていた私は
(今思えばそれはとても幸せなことだったけれど)
タミーちゃんやペパーちゃんの
カラフルでカジュアルなアメリカン・ファッションに憧れ
いつかこんな洋服が着たいと
お洒落のツボミを密かに膨らませていったのである。
懐かしいねえ。
幼き日のキラキラとした思いに咲いた会話は
やがて、今の子どもたちの話に移る。
「福島市の市長も“あれはどうかと思う”ってな発言をして
物議をかもしたらしいけど
いまどきの小学生の卒業式
女の子の大半が羽織袴を着るっていうじゃない?
あれ、どーよ!?」
と、友人。
そーだ、そーだ!
実は私もおかしいと思ってる。
ニュースでインタビューを受けた母親たちは
「一生に一度のことだから」とか
「娘の晴れ姿を見たいから」とか言っていた。
一生に一度の晴れ着姿が、12歳!?
おかしくね!?
晴れ姿は、とっておきの楽しみは
もっと先にとっておいてもいいんじゃね?
高校生になったらあれがしたい。
大学生になったらあれがしたい。
成人になったらあれがしたい。
そういう人生の楽しみ方が
どんどん、どんどん低年齢化してきて
そんなんでいいのか?と、私は思うのだけれど。
「バービー人形、流行ったよね?」
「そーそー。でも私はタミーちゃん」
「え、ホント!? 私はペパーちゃんだった」
知らない人が多いと思うので説明しておこう。
アメリカの着せ替え人形バービーが
爆発的なヒットを飛ばした1960年代
バービーに比べて親しみやすく健康的な人形として
やはりアメリカで生まれたタミーちゃん。
その妹であるペパーちゃんとともに
日本でちょっとしたブームを起こしたのだった。
姉はタミーちゃん、私はペパーちゃんを買ってもらったのだが
そういう姉妹が結構いたらしい。
それまで絵を切り取った女の子の人型と洋服で
(つまり平面で)
着せ替えを楽しんでいた少女たちは
金髪で足の長い(立体の)人形に魅せられ
本物の生地でできたお洒落な洋服の虜になった。
“お姉ちゃんのお古”か母の手作りばかり着ていた私は
(今思えばそれはとても幸せなことだったけれど)
タミーちゃんやペパーちゃんの
カラフルでカジュアルなアメリカン・ファッションに憧れ
いつかこんな洋服が着たいと
お洒落のツボミを密かに膨らませていったのである。
懐かしいねえ。
幼き日のキラキラとした思いに咲いた会話は
やがて、今の子どもたちの話に移る。
「福島市の市長も“あれはどうかと思う”ってな発言をして
物議をかもしたらしいけど
いまどきの小学生の卒業式
女の子の大半が羽織袴を着るっていうじゃない?
あれ、どーよ!?」
と、友人。
そーだ、そーだ!
実は私もおかしいと思ってる。
ニュースでインタビューを受けた母親たちは
「一生に一度のことだから」とか
「娘の晴れ姿を見たいから」とか言っていた。
一生に一度の晴れ着姿が、12歳!?
おかしくね!?
晴れ姿は、とっておきの楽しみは
もっと先にとっておいてもいいんじゃね?
高校生になったらあれがしたい。
大学生になったらあれがしたい。
成人になったらあれがしたい。
そういう人生の楽しみ方が
どんどん、どんどん低年齢化してきて
そんなんでいいのか?と、私は思うのだけれど。