今日は悪口。
80を超えているのに時事問題を語りスマホを自在に操る
ヤナギという自立組の婆さんのことだ。
彼女は超ど級のクレーマー。
料理を焦がして火災警報器を鳴らしてしまった人がいると
名指しで、その人を退去させろと言って来る。
(まあ、消防車騒ぎはホントに困りものだが)
映画鑑賞会で邦画や
「ローマの休日」など昔の名作を取り上げると
「こんな古いもんしか見せないなんて
私たちを年寄りだと思ってバカにしている!」
と、烈火のごとく文句を言って来る。
(仕方ないだろ? 認知症の人や理解力の乏しくなった人にも
楽しんでほしいと思って作品を選んでるんだから)
大人しいヘルパーをつかまえては他の利用者の情報を聞き出し
「あのヘルパーは口が軽い」と
ご親切にも事務所まで告げ口しにやってくる。
(お前が無理やり聞き出したんだろーが!?)
ああ、うざいよ、ヤナギ。
そして、きのうのこと。
新しい女性入居者がやってきた。
私たちが真っ先に心配するのは食堂の座席である。
どこに座っていただこうか?
前日から思い悩んでいたが結論は見出せず
ついに、彼女がはじめて食堂へ。
職員がうっかりしている間に
その新人さんはよりによって、ヤナギのグループ席に座ってしまった。
これこそ、オーマイガー!!!
あとからやってきたヤナギは当然怒る。
「そこは○○さんのお席なんです。他に行ってください」
容赦なく、そう言った。
新人さんはオロオロ。周りもオロオロ。
近くにいた私が間に入ってなんとか場を収めたが
ヤナギの怒りはその後も続く。
あとで聞いた話によると
ヤナギは口角から泡を吹き飛ばす勢いで周囲に文句を言っていたそうだ。
「あの新しい人は常識を知らないのよ。
私は育ちがいいけど、あの人はお育ちが悪いんでしょうね?
だいたい、こういうところに入ってきたら
まず、挨拶するのが当たり前でしょう?
そういうことも知らないんだから、頭が悪いのかしらね?」
バーカ、バーカ、バーカ!!!
事務所にいた職員は一丸となってヤナギをなじる。
ヤナギは知るヨシもないが
この新人さん、私がここで出会った中でもっとも知的で社交的。
実は去年まで大舞台に立っていた
芸歴70年の舞台女優さんなのである。
お育ちのよろしいらしいヤナギよ
あの新人さんをいじめたこと、あとで後悔するなよ。
80を超えているのに時事問題を語りスマホを自在に操る
ヤナギという自立組の婆さんのことだ。
彼女は超ど級のクレーマー。
料理を焦がして火災警報器を鳴らしてしまった人がいると
名指しで、その人を退去させろと言って来る。
(まあ、消防車騒ぎはホントに困りものだが)
映画鑑賞会で邦画や
「ローマの休日」など昔の名作を取り上げると
「こんな古いもんしか見せないなんて
私たちを年寄りだと思ってバカにしている!」
と、烈火のごとく文句を言って来る。
(仕方ないだろ? 認知症の人や理解力の乏しくなった人にも
楽しんでほしいと思って作品を選んでるんだから)
大人しいヘルパーをつかまえては他の利用者の情報を聞き出し
「あのヘルパーは口が軽い」と
ご親切にも事務所まで告げ口しにやってくる。
(お前が無理やり聞き出したんだろーが!?)
ああ、うざいよ、ヤナギ。
そして、きのうのこと。
新しい女性入居者がやってきた。
私たちが真っ先に心配するのは食堂の座席である。
どこに座っていただこうか?
前日から思い悩んでいたが結論は見出せず
ついに、彼女がはじめて食堂へ。
職員がうっかりしている間に
その新人さんはよりによって、ヤナギのグループ席に座ってしまった。
これこそ、オーマイガー!!!
あとからやってきたヤナギは当然怒る。
「そこは○○さんのお席なんです。他に行ってください」
容赦なく、そう言った。
新人さんはオロオロ。周りもオロオロ。
近くにいた私が間に入ってなんとか場を収めたが
ヤナギの怒りはその後も続く。
あとで聞いた話によると
ヤナギは口角から泡を吹き飛ばす勢いで周囲に文句を言っていたそうだ。
「あの新しい人は常識を知らないのよ。
私は育ちがいいけど、あの人はお育ちが悪いんでしょうね?
だいたい、こういうところに入ってきたら
まず、挨拶するのが当たり前でしょう?
そういうことも知らないんだから、頭が悪いのかしらね?」
バーカ、バーカ、バーカ!!!
事務所にいた職員は一丸となってヤナギをなじる。
ヤナギは知るヨシもないが
この新人さん、私がここで出会った中でもっとも知的で社交的。
実は去年まで大舞台に立っていた
芸歴70年の舞台女優さんなのである。
お育ちのよろしいらしいヤナギよ
あの新人さんをいじめたこと、あとで後悔するなよ。