ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

クソババアども

2014-08-13 00:36:07 | 日記
ひでー話だ。

2週間前に入居されたUさんは
酸素ボンベを使っている。
肺の病気のせいで
絶えず鼻に挿入した管(カニューレ)から酸素を取り込んで
生命を維持させていらっしゃるのだ。

そんな彼女を食堂にお連れした。
どこに座りますかと尋ねたら
「私は呼吸が苦しいせいでご飯を食べるのが遅いから
迎えに来る職員さんに迷惑がかからないよう
時計の見えるところに座りたいんですけど…」
そんな謙虚なことをおっしゃる。

ならば中央のお席がいいわ!と
まだ誰も座っていない4人がけのテーブルにご案内した。

と、そこへずかずかと登場したマダム4人組。
まだ介護サービスを必要としない
お達者でかしましい老婆たちである。

Uさんを見て1人が言う。
「えっ、そこは私たちの指定席なんだけど!?」
残りの3人がわめく。
「そーよ、そーよ!」

作り話ではない。バカみたいだが本当の話である。

この食堂に指定席はありません。
どなたも、お好きなところに座っていただいていいんですよ。

私は笑顔を引きつらせながら抵抗を試みる。
負けちゃなんねえ。

しかし
「それはわかっているけれど、いつもここだし
私たちどうしてもここがいいのよ」
と言って譲らず
それどころか
「あっちが空いてるから、ね、あっちにお連れするわ」と
Uさんの車椅子を押し始めるではないか!?

こら、何すんだ、このクソババアども!!!

しかしここで騒動になったら
気の毒なのはおとなしいUさんだ。
当人は苦しそうな呼吸で「私はここでなくてもいいですから」と
トラブルを回避しようとしているのに
職員である私が
まさか二の腕の桜吹雪を見せるわけにもいかない。

「じゃあUさん、もっと静かなところに座りましょう」
せめてもの嫌味を一つ残して場を離れたが
キーーーッ!!! 腹が立つ。

事務所に戻り、この話をみんなに。
みんなもキーーーッ!!!
さっそくその夜残ったスタッフで
“指定席”がどこだかわからなくなるほど
食堂のテーブルの配置を変えてやったのだった。

クソババアどもめ
来世も人間に生まれ変われるなんて思うなよ!