どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

たまねぎちゃん あららら!

2016年05月10日 | 絵本(日本)
たまねぎちゃん あららら!  

    たまねぎちゃん あららら!/作・絵:長野 ヒデ子/世界文化社/2012年初版

 

 我が家のたまねぎも、四分の一ほど、地上に顔をだし、おいしくいただいています。

 寒い冬を乗り越えた たまねぎ。
 料理の主役にはなりにくいのですが、脇役としては欠かせない存在です。

 ちょうど今の時期にはぴったりの絵本です。

 旅に出かけたたまさぶろう、たまこ、たまちゃん、こたちゃん、ちいたちゃんのたまねぎ一家。
 遠足の子どもたちから”きらい”といわれて、変身の術。
 おとうさんはハンバーグ、おかあさんはスープ、こどもはカレーにばけると、子どもたちは大喜び。

 たまさぶろうさんは、「たまねぎのそこぢから わかったか! わっはっはっはっ!」と得意顔です。

 「たまねぎ ねぎねぎ たまげるぞ! たまげるぞ! この絵本にも たまげてほしいなあ! だいすきたまねぎ!」というのは作者の言葉。

 子どもたちから、きらいといわれて しくしく わーんわーんなくこどもたまねぎにたまげました。

 ハンバーグやカレーでは、存在感がどうしても失われますが、やっぱりこれがないとはじまりません。