うんたろさん うんちどろぼうの ひみつ/作・山脇 恭 絵・はた こうしろう/フレーベル館/2014年初版
家庭菜園でお世話になっているのが、鶏糞、牛糞堆肥。
少し前までは、人糞も肥料になっていた時期もあり、江戸時代、人糞は商人や武士、百姓でランク付され、取引されていたようだ。
うんちは健康なときは、臭いもしないが、調子が悪いと下痢になったりと健康のバロメータでもある。
自分のうんちをみちしるべにしていたかばくんが、うんたろうさんのところに、迷子になったと相談にきます。
じつは、かばくんは夜に草をたべるため陸地にあがるのですが、みちしるべのためにうんちを残します。帰ろうと思ったら、このうんちがなくなっていたのです。
うんたろうとかばくんが、泥棒さがしに。
子どもの興味をひきつけるうんちのことを通して、自然の仕組みも学べます。
かばのうんちが、みちしるべだなんて知りませんでした。
かばの赤ちゃんは、草などを消化するため、おかあさんのうんちをたべるというのもネットにのっていました。
また、牛のうんちで巣を作る「かまどどり」という小鳥のことも。
キリンの睡眠時間が一日をとおして数分ということにも驚かされますが、自然にはまだまだ知らないことも多そうです。
ところで、かばくんのうんちをたべたのは、ふんころがしでした。
ふんころがしは、野原や森の動物のうんちの掃除人でもありました。