どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

めっけもののサイ

2016年05月04日 | 絵本(外国)
めっけもののサイ  

       めっけもののサイ/作:シェル・シルヴァスタイン 訳:長田 弘/BL出版/2011年初版

 

 線画で黒一色のシンプルな絵本。

 2011年に発行されているので、めずらしい作りと思ったら、1964年に初版が発行され、日本に紹介されたのは1988年。

 売るに出ているサイ。足はごちごち、耳はへなへなだけど、なかよくなれば、しっぽをぱたぱたふるし、いいやつで、でっかいけど、だきしめたくなるよ。家のことなら、何だってまかせて大丈夫。
 たとえばこんなふうに・・・。

 家庭の中でサイと生活するのですが、これが奇想天外。

 コートのハンガー、せなかかき、電気スタンド、ちょっと都合が悪い通知表もちゃんとたべてくれるし・・・。

 通常の絵本よりページ数がおおく、次から次へとサイのよさが展開されていくのですが、いずれもツノが主役。

 サイがひっくりかえってツノで畑を耕す場面は、すぐにはわかりませんでした。

 包帯でぐるぐる巻きになっているサイ、しかられているサイなど楽しい場面がいっぱいです。