めっけもののサイ/作:シェル・シルヴァスタイン 訳:長田 弘/BL出版/2011年初版
線画で黒一色のシンプルな絵本。
2011年に発行されているので、めずらしい作りと思ったら、1964年に初版が発行され、日本に紹介されたのは1988年。
売るに出ているサイ。足はごちごち、耳はへなへなだけど、なかよくなれば、しっぽをぱたぱたふるし、いいやつで、でっかいけど、だきしめたくなるよ。家のことなら、何だってまかせて大丈夫。
たとえばこんなふうに・・・。
家庭の中でサイと生活するのですが、これが奇想天外。
コートのハンガー、せなかかき、電気スタンド、ちょっと都合が悪い通知表もちゃんとたべてくれるし・・・。
通常の絵本よりページ数がおおく、次から次へとサイのよさが展開されていくのですが、いずれもツノが主役。
サイがひっくりかえってツノで畑を耕す場面は、すぐにはわかりませんでした。
包帯でぐるぐる巻きになっているサイ、しかられているサイなど楽しい場面がいっぱいです。