どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

ぶっかけろ、ジャネット・・フランス

2018年05月20日 | 昔話(外国)
               世界むかし話 フランス・スイス/八木田宣子・訳/ほるぷ出版/1988年


 ”ぶっかけろ、ジャネット”と叫んだのは、年とった木こり。ジャネットはおかみさん。

 スープなべの中身をかけられたのは、オオカミでした。

 冬、この土地に住んでいるのは、木こり夫婦だけ。ほかの人たちは冬になると山をおりていました。

 しばらくして、木こりが森の中で、時間をわすれて薪の束をつくっていると、遭遇したのは、いつかスープをかけられてやけどをしたオオカミ。

 においで、あのときの木こりとわかったオオカミは、モミの木に登った木こりに、いつかの仕返しをしようとします。

 オオカミたちが相談してとったのは、木の根元にはやけどをしたオオカミ、その上に仲間がのり、またその上に仲間がのって、木のてっぺんの木こりにせまります。

 あわや木こりがつかまろうとしたとき、木こりが”ぶっかけろ、ジャネット”とさけぶと、このことばをおぼえていたオオカミが、煮え立ったスープなべのことを思い出し、飛び上がってしまい、上に乗っていたオオカミはみんな下に落ちてしまいます。

 クリスマスがちかづいて、木こりは小さな樽をそりに乗せて、買い物にでかけます。ところが途中山賊にであって、樽のなかに詰められ、谷底に落とされてしまいます。

 運よく助かった木こりですが、またまたやってきたのがやけどをしたオオカミ。

 樽の穴からオオカミのしっぽをつかんだ木こりが、”ぶっかけろ、ジャネット”と叫ぶと、オオカミは樽を引っ張って必死になって走り出します。ついた先は、木こり夫婦の小屋の前。

 木こりが、樽の中から”ジャネット、ジャネット”とよぶと、声に気がついたおかみさんが、すぐにだしてやります。

 こうした昔話は、年齢をとわず、だれでも楽しめそうです。

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イワーシェチカと白い鳥・・ロシア

2018年05月19日 | 絵本(昔話・外国)

               イワーシェチカと白い鳥/再話:I. カルナウーホワ・再話 松谷 さやか・訳 M・ミトゥーリチ・絵/福音館書店/2013年


 ロシアといえばバ-バ・ヤガー。むすめのアリョンカもでてきます。

 イワーシェチカを魚ごと、ふくろにいれてもちかえったバーバ・ヤガーでしたが・・・。

 魚釣りをしているイワーシェチカに、お母さんの声で、岸にもどるようにさけんだバーバ・ヤガーでしたが、お母さんの声とちがうと見破られたヤガーが、かけこんだのはかじ屋。どうやったのでしょうか、やさしい声がでるようになります。

 夜になってまた声をかけたヤガー。お母さんが呼んだと思ったイワーシェチカが、舟を岸につけると、ヤガーにつかまってしまいます。

 ヤガーのむすめアリョンカがペチカで、火を勢いよくたいて、ピザ風にこんがり焼こうとしますが、イワーシェチカが手と足をひろげてどうしてもペチカにはいりません。
 アリョンカはすぐはらをたて、「母さんが、じぶんでやけばいいのよ!」と長椅子でねてしまいます。

 ヤガーの家からぬけだしたイワーシェチカは、大きなカシの木にのぼります。

 ヤガーがイワーシェチカをみつけると、カシの木をがり がりすると二本の歯がおれてしまいます。

 またかじ屋をおどかして、鉄の歯を二本入れて、また木をかじりはじめます。

 イワーシェチカは白い大きな鳥に、つばさにのせてくれるようたのもますが、あちからくる鳥にたのみなと断られ、つぎの白い大きな鳥からも断られます。

 その間にも木はどんどんかじられ・・・。

 バーバ・ヤガーの家は普通の家?です。

 冒頭部には、イワーシェチカが両親に愛されている様子が描かれ、水彩画風の絵とあいまって落ち着いた感じです。

 ロシアには、「バーバ・ヤガーと白い鳥」「マーシャと白い鳥」などもありますが、白い鳥も欠かせないようです。




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魔法の銀貨

2018年05月18日 | 創作(外国)
             魔法の銀貨/魔女のおくりもの かめのシェルオーバーのお話2/ルース・エインズワース・作 河本祥子・訳/岩波少年文庫/1997年初版

 赤い毛糸のぼうし、赤い毛糸のマフラー、赤い毛糸のてぶくろをしたペンと白い子犬のスタンピーがいったさきは、おばあさんが一人でくらしていた小さな家。

 雪かきをし、薪をきり、ジャガイモの皮をむき、床をあらい、羽ぶとんをふるったりと仕事という仕事をぜんぶやりました。

 おばあさんは、ペンには一シリング銀貨、スタンピーには骨をあげます。

 この銀貨、つかってもつかってもポケットからなくなりません。スタンピーがもらった骨も、食べても食べても新しい肉がついています。

 ところが、飢え死にしそうな犬がやってきて、肉のついた骨をかじらせてくれとスタンピーに頼むと、スタンピーはイヌを追い払ってしまいます。
 その結果は?

 ペンは魔法の銀貨を一年以上持ち続けていましたが、貧しい小さな女の子から一ペニーくださいとたのまれ、あそびに夢中になっていたペンが「あっちにいけ! おまえにやる物なんかないよ!」とさけぶと・・・?

 ルース・エインズワースが紡ぐ物語は、やさしくて、やんわりとさとすところもあります。

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スワファムの行商人・・イギリス、味噌買橋、ほか

2018年05月17日 | 昔話(日本・外国)
 古来から夢をみつづけた人間。夢が正夢になるという昔話。
 読み進めると、この国にも同じようなものがあると知ると、なにか楽しくなります。


・スワファムの行商人(イギリスとアイルランドの昔話/石井桃子編・訳/福音館書店)

 スワファムというところの行商人が、夢に導かれて、ロンドン橋に行きます。しかしいつまでたってもいいたよりは耳にはいってきません。

 しかし近くの店の主人が自分も夢をみたといって、行商人の家の果物畑のカシの木下を掘ると宝物が見つかるという話をします。

 店の主人は、ばかばかしいと思って話をしますが、この話を聞いた行商人が家に帰ってカシの木の下を掘り起こすと宝物が出てきます。
 
 足元をみつめてごらんなさいといったところか。

 また、<新編世界むかしはなし集1 イギリス編/山室 静・編著/文元社/2004年初版>では、「ロンドン橋の上で」という題名です。


・あの連中(マン島の妖精物語/ソフィア・モリソン・著 ニコルズ恵美子・訳 山内玲子・監訳/筑摩書房1994年初版)

 同じイギリスのマン島の話です。
 「スワファムの行商人」と同じ内容なのですが、夢ではなく「小さなやつ」にいわれて、ロンドン橋にいくというでだしです。
 「小さなやつ」とは、妖精のことですが、マン島の人たちは妖精とはいわず「ちっちゃいやつら」「あの連中」とも。
 このあたりは、「ハリーポッター」のヴォルデモートと同じでしょうか。ヴォルデモートも名前はいっていけない人物としてあらわれます。

 おもしろいのはマン島。世界最古の議会をもち、1979年には議会千年祭がひらかれたといいます。人口は8万人ほどですが、歴史を調べてみると興味深いことばかりです。

・ハンスのゆめ(世界むかし話 フランス・スイス/八木田宣子・訳/ほるぷ出版/1988年)

 スイスの昔話です。
 牧夫のハンスは、びんぼうでしたが、男ぶりのいい男。金持ちの美しいむすめに恋しますが、娘の父親は許可をだしません。
 ある日、ハンスは不思議な夢をみます。橋の上にたっていると、一人の男がそばにきて、一生ハンスをたすけてくれるようなことを、なにかいおうとしましたが、その前にハンスは目が覚めてしまいます。
 ハンスは町の橋の上で夢の中の男にあおうとしますが、何時間まっても、夢の中の男はあらわれません。
 辛抱強く待ち続けるハンスでしたが、そばをとおりかかった男が自分がみた夢を話します。
 それはハンスが住む山小屋の床下に金銀の入った壺をみつけたというものでした。
 この話を聞いたハンスが小屋の床板をあげてみると・・・。

 スイス版は、ほかのものよりストーリー性があります。

・味噌買橋(日本) 

 「スワファムの行商人」と同じ内容ですが、味噌買橋にでてくるのは正直な炭焼きです。
 夢、橋、自分のそばに宝物がねむっているというのが共通の要素です。

 イギリスの話に、にていると思っていたら、「味噌買橋」は、岐阜県高山市の小学校の先生が翻案したものが広まったものといいます。

 橋は、村の境にあることが多く、地上と水界が接するところでもあり、異郷との接点でもあるといいます。


                
 
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赤ずきん

2018年05月16日 | 昔話(外国)
 今頃になって「赤ずきん」を読んでみました。一番親しんでいるのはグリムのもの。

 一番楽しいのは、赤ずきんとおおかみのやりとりでしょうか。

 「おばあさんは、なんておおきな耳をしているんでしょう」
 「おまえの言うことがよく聞こえるようだよ」
 「なんて大きな目をしてるんでしょう」
 「おまえのことが、よく見えるようにだよ」
 「なんて大きな手をしてるんでしょう」
 「おまえを、よくつかめるようにだよ」
 「なんて大きな口をしてるんでしょう」
 「おまえを、一口に食えるようにだよ」

 リズムがあるやりとり。怖さが段々ます場面です。

 ところで、でだし、かわいい女の子が登場するのですが、やはり可愛くなければいけないのかという疑問。

 おおかみが食べるのに見た目は関係ないのですが、男の象徴と考えると不思議はないのですが、これは男の側からの視点か?

 かわいい女の子は、おばあさんからつくってもらった赤いずきんがきにいって、ほかのものをかぶろうとしなくなったというのですが、なぜ赤ずきんなのか。
 ペロー以前の原型では少女は赤い頭巾をかぶっておらず、この部分はペローが加えたといいます。

 赤ずきんがでかけるのは三十分ほどの森の中に住んでいるおばあさんのところ。
 森の中に危険がありそうにもかかわらず、おかあさんは赤ずきんをわざわざ一人でおばあさんのところにやるのは、いろいろ体験をさせるためなのでしょうか?

 おばあさんが森の中に住んでいるのは、年老いた者を捨てる背景があるという解釈も読んだことがあります。

 赤ずきんがおばあさんのところにもっていくものをケーキとワインと訳しているのもあれば、お菓子とぶどう酒と訳しているものもあります。

 おおかみがおばあさんを飲み込んでから、ねまきとナイトキャップをかぶるところ。ねまきとずきんとしているものもあります。

 狩人と猟師とでは、どちらが聞いていてわかりやすいでしょうか。

 「赤ずきん」というと、最後、おおかみのおなかをハサミで切ると、お婆さん、赤ずきんがでてきますが、これはグリム兄弟がくわえたもので、原型では、赤ずきんが食べられるところでおわります。
 (世界むかし話 フランス・スイス/八木田宣子・訳/ほるぷ出版/1988年)

 ほるぷ出版版では、赤ずきんがおばあさんのところにもっていくのは、ケーキとバターの壺です。ワインやぶどう酒と訳されているのが多く、小さな子にお酒?を持たせたというのにひっかかっていましたが、ケーキとバターで、すっきりしました。さらにほるぷ出版のものでは、おばあさんが住んでいるのは、森ではなく、村で水車小屋のそばです。




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せみのこえ

2018年05月15日 | 絵本(日本)

               せみのこえ/ちいさなかがくのとも/槐 真史・文 かわしまはるこ・絵/福音館書店/2017年7月号


 ほとんどが2ページをつかって、縦につながっています。

 木とセミ、セミの鳴き声だけ。

 木が勢いよく上にのび、ごちごちした感じが自然そのまま。

 ジリジリ  ニィーンニィーン
 ミーンミンミンミーン  シャアシャアシャアシャア
 オーシンツクツクオーシンツクツク  ヂッヂッヂッ
 ギイイイイ  キキキキ

 近くでどれだけのセミの声が聞こえるでしょうか。
 ちいさいとき、セミの羽化の瞬間をみることができたら、学者を目指すかも。
 一度だけ2時間ほど待って羽化の瞬間をみたことがありました。それも都会の真ん中で!  
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ぼくは ぞうだ

2018年05月15日 | 絵本(日本)

                    ぼくは ぞうだ/五味 太郎・作/絵本館/2008年


 ぞうさん、なにかいっています。

 なに?なに?  写真やテレビはいや
 どうして?   ぼくが おおきくてりっぱなぞうだということがわからないじゃないか!

 そうかあ!
 
 みんなと一緒に写すとか、重さや背の高さをくらべさせてみて

 目盛りや数字を読めない人は?

 シーソーや食べる量をみてみて

 でもみんな ぞうはおおきくてりっぱとわかっているよ。

 大きい小さいというのは、ほかと比較することでわかるもの。

 ぞうさんの説明にうなずきました。

 動物園に行く前に読んでみたい絵本です。
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三枚の金貨

2018年05月14日 | 創作(外国)
               三枚の金貨/魔女のおくりもの かめのシェルオーバーのお話2/ルース・エインズワース・作 河本祥子・訳/岩波少年文庫/1997年初版


 ルース・エインズワース(1908~1984) の「こすずめのぼうけん」は、よく語られているお話ですが、「三枚の金貨」をふくめ、もっとしられてもいいお話がいっぱいあります。

 創作ですが昔話らしい物語です。

 ヒツジ飼いの若者とガチョウ番の娘が愛し合い、娘の父親に結婚したいとたずねると、「金貨三枚と住む家をみせてくれたら結婚をゆるす」といわれます。

 若者は両親を亡くし、かわりに育ててくれた老人のヒツジ飼いと一緒にすんでいました。

 老人から、町にいってできるだけよい仕事について、金貨をかせぐようにいわれた若者は、さっそく町にでかけていきます。 

 旅の一日目、漁師のわなにかかった一羽の野生のガチョウを助けます。
 二日目、巣から落ちたリスの赤ん坊を助けます。
 三日目、水たまりでおぼれたテントウ虫を助けます。

 ガチョウからはまっ白な羽を一枚、母リスからはモミの松かさをもらい、葉っぱのついた花のまんなかにとまったテントウム虫を上着のボタン穴にさして町につきます。

 助けたものから助けられるのは昔話のパターン。

 ガチョウの羽は、けちんぼの学者から、とてもできそうにない清書を。
 リスからもらった松かさは、一週間も寝ないで、かじ屋の炉を燃やし続けけるのを。
 そして、テントウ虫は、急に病気になった劇団の役者のセリフのプロンプターになって若者をたすけます。この劇団は、王さまとお妃さまの前で公演をすると広告していて、長いセリフをおぼえる必要があったのでした。

 こうして若者は、三枚の金貨と、王さまからもらったもう一枚の金貨を手に入れます。そして金貨の一枚で花嫁の結婚指輪、上等のレースでできたベールを買い、ガチョウ番の娘と結婚します。

 簡単にあらすじを書きましたが、結構長く楽しめます。

 清書の仕事や、劇団の役者を急きょすることになるなど、より現代にちかいものが素材になっているのが創作らしいところ。

 金貨が三枚、助けるものが三つと、これも昔話のパターンです。

 金貨が三枚というのは少なすぎる感じもしますが、今でいえば、いくらぐらいの価値だったのでしょう。
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こわい!?おもしろい^o^おはなし会・・2018.5

2018年05月13日 | 紙芝居
 あいにく雨模様の一日になりました。午後、図書館祭りでのおはなし会。ピッコロさんの企画です。

 1 でいだんぼうのおとおりだ! (小川町の民話 はすの実ころり/民話らいぶらりい)
 2 コッケモーモー       (同名絵本 徳間書店)
 3 やなぎのしたから      (手遊び)
 4 ラピンさんと七面鳥     (アメリカの昔話 偕成社)
 5 うさぎのかくれんぼ     (おはなしおばさんの小道具 藤田浩子)
 6 ふしぎなお客        (イギリスとアイルランドの昔話 福音館書店)
 7 アナンシと五        (子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社)

 小さい子から小学生ぐらいまで。どうしても年齢の幅が大きくなるので、焦点のあて方が、むずかしいところがあるのかも。

 「うさぎのかくれんぼ」は指人形を使ったもの。布のなかにかくれるのですが、きになるらしく後ろをのぞきこむ子も。

 わたしは、「コッケモーモー」を語りましたが、絵本の展示をみて、さっそく借りだす保護者のかたがいました。はじめての経験。

 小学校での絵本の読み聞かせや語るときに、学校の図書館にあるのか確認しておくと、図書館の利用につながりそうです。 
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ドラキュラーってこわいの?

2018年05月13日 | 絵本(日本)

              ドラキュラーってこわいの?/作・絵:せな けいこ:作・絵/小峰書店/2008年


 ワインを血と間違えて飲んで眠ったドラキュラーが、うさぎに風船にとじこめられ、いったさきは雷の子がいる雲の上。

 ドのつくものなら、ドロップ、ドラヤキ、ドーナッツ・・・。
 きっとおいしいぞ と
 おへそをとられて泣き出すドラキュラー

 血を吸うおそろしいドラキュラーも、形無し。
 せなさんの楽しい楽しい絵本です。

 こりゃたしかにご愁傷様です。

 ドラキュラーどの、赤いからといってやみくもにとびつくのは考えものですよ!
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ふしぎな ふえ

2018年05月12日 | 絵本(昔話・外国)

              ふしぎな ふえ/八百板 洋子・再話 植垣 歩子・絵/福音館書店/2011年


 毎日、やぎ飼番の男の子がやぎを山に連れていきますが、やぎはいつもよろよろになって戻ってきます。やぎの持ち主のおこりんぼのおじいさんは、ちゃんと草をたべさせているか、男の子のあとをこっそりつけていきました。すると、山の上で男の子が笛を吹き出すと、やぎはみんな踊り出したのです。
 木のかげから飛び出したおじいさんも笛の音を聞くと踊り出します。迎えにきたおばあさんも息子夫婦も孫娘も。

 村につくとパン屋、仕立て屋、こども、うしも、にわとり、いぬ、ねこもまあるい輪になって踊りだします。屋根の上では、煙突掃除の二人も。

  ピーロラッラ ピーロラッラ ピーロラッラッラー
  ピーロパッパ ピーロパッパ ピーロパッパッパー

 村の広場で動物も魚も、みんな立ち上がって踊っています。

 ブルガリアの昔話の再話ですが、どうなるかと思っていると、裏表紙には、汗を流したみんなが、疲れて座り込んでいます。

 広場でみんなが踊る様子の楽しさは、絵本ならではのもの。

 カラフルな衣装やエプロンにも注目です。





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100 ちいさなかがくのとも

2018年05月11日 | 絵本(日本)


               100/ちいさなかがくのとも/名久井 直子・作/井上 佐由紀・写真/福音館書店/2016年12号

 三歳ぐらいからとありますが、年齢が高くても数の概念を理解するにはよさそうです。

 「100」というのはタイトル。

 積木が一個あって、次のページには積木が百個
 金魚が一ひき、つぎのページは金魚が100ひき。

 楽しいのは金太郎あめ。長くつながっている飴をきると100個
 そのほかにも100個で表現するものが。

 片手で5、両手で10、手と足の指をつかっても全部で20。

 小さい子にとっては、たしかに100というのは、大きい数字。
 ”100”というのは “いっぱい”ってことでしょうか。

 表裏を見開きにすると風船が100個もあるのは壮観。

 写真で親しみやすく、月刊誌で価格も手ごろです。


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老人保健施設でのおはなし会・・2018・5

2018年05月10日 | お話し会
 いつもは女性の方が中心ですが、今回はめずらしく男性の方も4名。 
 今月誕生日の方は90歳ということでした。

 何年も歌ってなくても、童謡は思い出せるから不思議です。

 1 童謡(茶摘み、鯉のぼり)
 2 ミョウガ宿(読んであげたいおはなし 松谷みよ子の民話 上 筑摩書房)
 3 一匹足りない(猫の人形を利用しながら)
 4 手遊び
 5 豆っこ太郎(紙芝居)


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ミョウガ宿

2018年05月10日 | 昔話(日本)
        <ミョウガ宿/読んであげたいおはなし 松谷みよ子の民話 上/筑摩書房/2002年初版>

 落語にもある聞いていて楽しい話。

 ちいさな宿屋を営んでいた夫婦のところへ、ある日旅の薬売りやってきて、財布をあずけます。

 薬売りが風呂にはいっている間に、夫婦が財布をみると大金がはいっています。

 なんとか大金をわがものにしたいと、夫婦は、物忘れをするというミョウガを薬売りに食べさせます。
 夕飯も朝飯もミョウガづくし。

 朝、薬売りはあずけた財布のことはなにもいわず、宿屋をでていきます。ほくほくしていた夫婦でしたが、すぐに薬売りがもどってきて財布をとりもどします。

 客を見送った夫婦ですが、よくよく考えると宿賃をもらいそこねたことに気がつきます。客が宿賃を払うのを忘れたのです。
 
 ミョウガを食べると物忘れするというのですが、むしろミョウガは、脳の記憶や集中力を活発に活動させるようです。

 この話にもいろいろなバージョンがあります。

 松谷版にはないのですが、宿泊客がミョウガ料理の美味しさをあちこちで吹聴してくれたことで、それからその宿屋は「ミョウガの宿」と呼ばれ、たいそう繁盛したというオチがあると楽しさも増すように思いますが・・・・。

 夏に向けて覚えたい話です。

 松谷さん以外のものも読んでみました。

 藤田浩子さん(かたれやまんば3/藤田浩子の語りを聞く会/1998年初版)の冒頭部には、宿屋の亭主がお坊さんの説教を聞く場面が入っていて、大分長くなっています。

 逆に後半に、特徴があるのが、こぐま社版(子どもに語る日本の昔話2/稲田和子・筒井悦子/1995年初版)。
 宿賃を忘れた客を、宿屋のおかみさんが探す場面があります。

 宿屋の夫婦も、松谷さんのものは、人のよさそうな夫婦ですが、藤田版もこぐま社版も欲深い夫婦です。

 松谷版では、魔がさして、財布に目をつけるというあたりが、うまくでているようです、

 はじめ松谷版をみていて、みょうがの食べ物がさっぱりしていて、藤田さんのものだったら、もっと凝ったもののように思ったのですが、そのとおりでした。

 (松谷版)
   夕飯・・汁の実もミョウガ、ミョウガの玉子とじ、なにからなにまでミョウガ
   朝飯・・ミョウガのつけものに、ミョウガのみそ汁

 (藤田版)
   夕飯・・みょうがの味噌汁、みょうがの飯、みょうがの天ぷら、みょうがの酢の物
       みょうがの煮物、みょうがの刺身
   朝飯・・みょうがの味噌汁、みょうが飯、みょうがのごまあえ、みょうがの漬物

 客がうまいうまいといってお代わりする場面も、目に浮かぶようです。

 藤田さんのコメントに、茗荷の由来がのっていて、話の理由がわかりました。

 名前の荷物の草と書いて、茗荷と読むというくだりがでてきて、なるほどど納得しました。

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猫とねずみのともぐらし

2018年05月09日 | 絵本(日本)

           猫とねずみのともぐらし/作:町田 康 絵:寺門孝之/フェリシモ出版/2010年


 猫はねずみをなぜ追うようになったのか?

 むかし、いっしょに暮らしていた猫とねずみは、厳しい冬に備えて、おいしい油の入った壷を教会の祭壇の下おいておきました。
 ところが、冬にならないうちに、猫はこっそりおいしい油をひとりでなめてしまったのです。
 それを知ってねずみは「冬になって私たちの食べるものがなくなってしまったではないか」ときびしくせまります。

 猫がなんとか言い訳を考えていると、やってきたのは白馬に乗った王子さま。

 猫は王子さまに食べ物を恵んでくれるようお願いしますが、王子は「魔法使いにひどい目にあわされているかもしれない王女を探すにいく」と、森の方へ走りさります。

 次にやってきたのは王女さま。王女さまも「結婚相手の王子が魔法使いにカエルにされているかもしれない王子を探すにいく」と、いってしまいます。

 次は、まずしそうな兄と妹。猫は声をかけるのを諦めます。

 次はとびっきりの救い主。なにしろ聖母マリアさまです。でも「いま忙しい」というと、もの凄い早さで、森の中へ。

 お腹がすきすぎて、その場から動けなくなった猫とねずみの前にあらわれたは魔法使い。
 「そんなに怖がらなくてもいい。私はいい魔法使いです。よござんす。私が魔法で解決してあげましょう。あなた方を王子様とお姫様にしてあげましょう。結婚してお城で一生、楽しく暮らすことができますよ」

 ねずみが油をなめてしまったのなら、猫に狙われるのはわかりますが、逆に猫が油をなめているので、ねずみを狙う理由がないはずとおもっていると、最後は大どんでん返し。

 なにしろ、魔法使いがまだ新米で、王子とお姫さまではなく、猫とねずみが入れ替わったのでした。

 「赤ずきん」や「ヘンゼルとグレーテル」らしい人物がなにげなく登場します。

 油をなめている猫の場面で、困った顔をしている神さまが描かれているのですが、まるで横たわる涅槃像のよう。



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