どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

七人のシメオン ロシアのむかしばなし

2018年12月18日 | 絵本(昔話・外国)

             七人のシメオン ロシアのむかしばなし/田中友子・文 大畑 いくの・絵/BL出版/2018年


 ロシアの昔話絵本で、素朴な感じの絵が、この話にぴったりです。

 ある日、王さまが兄弟の畑をとおりかかり、七人の名前はみんなおなじシメオンで、それぞれがもつという「わざ」に興味をもちます。

  一番上のシメオンは、天まで届く鉄の柱をたてられます。
  二番目のシメオンは、その柱にのぼって四方の果てまで見渡せます。
  三番目は船のり。あっというまに船もつくります。
  四番目は弓名人。とんでいるハエもうち落とします。
  五番目は、星占い師で、夜空の星をひとつのこらずかぞえられます
  六番目は、農夫。一日で畑を耕し、麦をかりとれます。
  七番目は、歌って踊り、笛を吹くのが得意です。

 司令官は、末っ子は無駄に飲み食いするだけでおいだしましょうと、王さまに進言しますが、末っ子が笛を吹くとみんなは勢い良く踊りだします。馬も踊り、オンドリが飛び跳ね、牛も足をふみならします。
とくにいちばんはげしくおどったのは司令官でした。
 この踊りは、自分でコントロールできません。いじわるをした司令官はたおれるまで踊ることに。
 このことが、この司令官が、王さまに、とんでもない告げ口をすることになります。

 昔話には引き立て役が欠かせませんが、司令官がその役割です。

 兄弟が与えられた王さまのミッションは、はるかかなたのブヤーン島に住むエレーナ姫をつれてくること。王さまはエレーナ姫を妻にしたくなったのです。

 三番目の船乗りがつくった船でブヤーン島につき、王さまの結婚の申し込みを伝えた兄弟でしたが、同行した司令官は、王さまはとしよりで、とんでもないいくじなし、おまけにオオカミやクマが昼も夜もうろついている国だといいたてると、姫は腹をたてて、兄弟を宮殿からおいだしてしまいます。

 なんとか姫を連れ出した兄弟でしたが、司令官が、末っ子のシメオンは、「姫を自分のものしようと企んでいます。処刑するよう命じてください」と讒言し、処刑されそうになりますが・・・。

 エレーナ姫は、船から逃げ出そうとしますが、もしいかなかったら、王さまが兄弟が首をはねるだろうと聞いて、王さまの妻になることを承諾して旅をつづけます。これだけのわざをもっていたら、王さまだってかなわないはずですが、そこは昔話の世界です。

 バイオリンが活躍する類似の昔話もあります。ただこの話は、島から国に帰るまでの工程がかなり長いのが特徴です。
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ゴハおじさん・・エジプト

2018年12月17日 | 昔話(外国)
               ゴハおじさんのゆかいなお話/千葉茂樹・訳/徳間書店/2010年初版


 何百年もエジプトで愛され続けているというゴハじいさんの話。まぬけ、がんこで、ときにはかしこいゴハじいさんです。エジプトの職人さんの布製画という珍しい挿絵が入っていてゴハおじさんの人気のほどがうかがえます。


<むすこに世の中をおしえるゴハじいさん>
 ゴハおじさんのむすこは、他の人が自分をどう思っているか気になってしかたがない。
 そこでおじさんは、ロバに乗って隣の村へ。
 ゴハおじさんがロバに乗って、息子があるいていると、茶店にいた男は、「おい、みろよ、なんて自分勝手なやつなんだ。自分はロバにふんぞりかえっているのに、かわいそうに、息子は歩いているよ」とささやく。
 そこで、今度は自分がロバをおりて、息子をロバにのせていく。こんどは、「あの子はひどいもんだ。おやじを歩かせているぞ。目上の者を敬わないなんて礼儀しらずもいいところだ」。
 つぎに二人がロバにのると、それを見た人が、ロバがかわいそうだという。
こんどは、二人でロバをかついでいくと、おかしな親子と大笑いされる。

 ここでゴハおじさんの教訓。
 全ての人に気に入られるのはそもそも無理。他の人がどう思うかくよくよ考えるのはやめなさい。

 これは他人の目をきにする、われわれにも教訓にとんだ話です。

<ゴハおじさん、強盗にであう>
 ゴハおじさんが、町はずれの道で、二人ずれの強盗にであいます。おじさんはお金を全然もっていなかったが、ないというとナイフで刺されるかもしれないと思い、お金をたんまり持っているという。そして、お金は二人のどちらかにあげたいというと、二人は大声ではげしくののしりあい、なぐったり、けったりの喧嘩になってしまいます。
 ゴハじいさんはその場をそっと逃げ出します。

 冷静な判断力があるゴハじいさんです。

<だんまりのゴハおじさん>
 日本だけでなく多くの外国にもある類似の話です。

 ロバに、どちらがえさをやるかでいいあらそったゴハおじさん夫婦。先にしゃべった方がえさをやることに。
 ゴハおじさんの家に泥棒がはいりますが、ゴハおじさんは泥棒をみているだけ。泥棒がゴハおじさんのかぶっているターバンをとってもだまったまま。

 泥棒と入れ替わりに入ってきたのは、おくさんから身振り手振りで頼まれたスープをもってきた、友達の息子。
 ゴハおじさんは返事をしません。身振り手振りで泥棒がっ入ったことを伝えようと自分の頭をゆびさします。すると男の子は頭にスープをかけてほしいと思い込み、そのとおりにします。あついスープが顔を流れ落ちます。
 かえってきたおくさんが、ゴハおじさんの顔を見て「いったいぜんたい、なにがあったんです!」というと、ゴハおじさんは勝利宣言。「わしの勝ちだ! さあ、ロバにえさをやってきておくれ!」

<ゴハおじさんと三人の賢者>
 「この町には、どんなむずかしい質問にもこたえられる、かしこい人がいますかな」と、三人の賢者からたずねられた領主。
 ここでゴハおじさんの出番です。

 三人の賢者の質問は?
「地球のまんなかは、さてどこでしょう?」
「空にはほしがいくつあるのでしょう?」
「わたしの頭に髪がなんぼんはえているかおしえてくだされ?」

 この質問に答えられたら、あなたも昔話の主人公になれそうですよ。

 「まともにに答えられない質問には、どんなふうに答えても、正解なんですよ!」と、ゴハおじさんなかなかユニークです。知恵をほこる賢者は何を考えたでしょうか。
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子どもつなひき騒動

2018年12月17日 | 絵本(日本)

             子どもつなひき騒動/宝井 琴調・文 ささめや ゆき・絵/福音館書店/2017年


 講談絵本とあって、読んでいると講談の名調子がそのままつたわってきます。

 小間物屋の若狭屋甚兵衛に離縁されたお里さんに生まれた女の子。名前は花。甚兵衛さんが実の父親です。
 甚兵衛さんは、お絹さんという女の人といっしょになりましたが、お絹さんはこどもに恵まれません。

 ある日、お花が熱を出しますが、高い薬を買うお金がありません。やむをえず、若狭屋にかけこみますが、お金を貸してもらう代わりに、こどもを引き取るのが条件。助けたい一心から、お里さんは条件をのみます。

 しかしどうしてもあきらめきれないお里さんのところへ、目にいっぱい涙をためたお花がやってきます。
 お里さんは手をつけずにいたお金を若狭屋にかえし、お花と暮らす道を選びますが、これに納得しないお絹さんは奉行所に願い出ます。

 ここで大岡越前守の登場です。

 両者に子どもの手をひかせ・・・。

 こどもの手をひきあうのは、生みの親と育ての親というのが多いのですが、子を手離した母親のところへ、母親が恋しい子がたずねてきて裁判沙汰になります。

 以前はラジオで講談を聞く機会があったように思いますが、最近はほとんどきくことができません。

 「これにて一件落着・・」の名セリフ、もう一度聞きたいですね。

 お絹さんが五歳になったお花をひきとりたいと、手代をお里さんに使いにやりますが、この手代がいうセリフは、講談ならではでしょう。
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オバケやかたのひみつ

2018年12月16日 | 絵本(日本)

               オバケやかたのひみつ/大島 妙子:作・絵/偕成社/2001年


 オバケが大好きなマイケル君がダンボールで作った古いおうちの模型をみつけ、部屋の窓辺に置いておくと、満月の夜ふしぎなことがおこります。

 模型に、明かりがついているのです。恐る恐るのぞいてみるとオバケがいっぱい。
 みんなで掃除しています。マイケル君に気がついたオバケが、目をつぶってゆびをだしてごらんといいます。

 マイケル君の指にオバケが触れると、マイケル君は入れるわけがなかった模型のポーチにたっていました。

 模型はオバケやかたでした。やかたの中はどこもかしこもピカピカ。マイケル君とオバケはお風呂に入ったあと、オバケは料理を作りはじめます。

 オバケたちの食卓には、パンやトースト、チキン、ホットドッグ、魚、さらにはリンゴ。楽しいのは自動でそそぐコップまで。
 オバケと一緒に遊んだマイケル君は大満足。マイケル君がもとのおおきさにもどると、オバケは「次の 満月の夜に・・」といって、空に飛んでいきました。

 最初のページにオバケに囲まれているマイケル君の部屋がでてくるのですが、これが賑やか。ひとつひとつみていくだけでも楽しい。

 ダンボール箱にはTOMという建築家のお父さんのイニシャル。子どものころ同じ体験をしたのでしょうか、次の満月によるお父さんとマイケル君は、オバケ屋敷をピカピカにみがいて、二人並んでワクワクしてオバケをまちます。二人だけの秘密かな? お母さんはどうしていたのでしょう。

 オバケ屋敷の中はカラフルですが、そのほかは抑えた色使いです。
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かみなりむすめ

2018年12月15日 | 絵本(日本)

              かみなりむすめ/斎藤 隆介・作 滝平 二郎・絵/岩崎書店/1988年初版



 かみなりむすめのおシカは、下界の子どもとセッセッセあそびをしたくてたまりません。

 おっかあからとめられても、ある日、おシカは、ツノをみじかい髪でかくし、雨の ほそびきをスラスラ下界にくだっていきます。

 知らない子とは遊ぶなと言われていた村の子は、一緒にあそぶのをいやがりますが、たった一人、十ほどの茂助が、泣いているおシカに手を差し伸べます。

 ところがそのとき稲妻がヒカヒカヒカッとひかります。おっかあが よんでいたのです。
 雨がザアザアふるなか、茂助は近くの森の中の隠れ家で、おシカのぬれた髪と顔をふいてくれます。

 こんななかでもセッセッセ遊びをしたいというおシカ。
 手の甲をチョンチョンと うちあわせしているとわせ おシカの目からポロポロッと涙が。手をうちあわせごとに茂助のやさしさが しみとおって きたのでした。

 そのとき、バリバリバリ ダーンッと火柱がたち、綱で下がっている大きなカギがおりてきておシカは空高くたぐりあげられてしまいます。

 一期一会のであいで、やさしさを知ったおシカ。かみなりおやじから おしおきをうけても かなしくはありませんでした。

 たった一度のであいでも、ずーっと残る思い出があります。オシカも立派なかみなりになるにちがいありません。

 下界にいったおシカを心配して泣いたおっかあ、優しく遊んでくれた茂助に、小判をプレゼントするかみなりおやじ。親の子を思う姿は、かみなりでも同じです。


 ほかの作品同様、滝平さんの切り絵に魅了されました。
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なんにもせんにん

2018年12月14日 | 絵本(昔話・日本)

            なんにもせんにん/唯野 元弘・文 石川 えりこ・絵/鈴木出版/2017年


 山口県の昔話がもとになっています。

 むかし、ある村の仕事もせず遊んでばかりの若者。

 その日も、朝からぶらぶらしていると、道に小さい壷をみつけます。なかをみてみると、小さな小さな男が入っていました。か細い声に耳をすませてきくと、「わしゃあ、なんにもせんで、いつもあそんでるもんがすきなんじゃ。おまえさんちにつれてって、いっしょにくらしてくれんか?」と言っているようでした。

 小さい男と同居することになった若者ですが、日暮れまで遊んで家に帰ってみると、小さな男が大きくなっていました。
 若者が遊んで帰ると大きくなる男。どんどんおおきくなって家からはみだすほど。
 若者は寝るところがなくなり、土間で、次には家の外で寝る始末。

 そんなとき「稲刈りがいそがしくて手が足りんから、てつだってくれ」と村人から声がかかります。

 しぶしぶ働いて、若者が家に帰ると、男がちょっぴり朝より小さくなっています。若者が次の日も次の日も稲刈り手伝ってかえってみると、男は元の大きさに。

 男は若者が一向に遊ばなくなったので、「なんにもせんもんにひろってもらうから」と若者に頼みます。若者は男を壺に入れ、拾った場所におきにいきますが・・・。

 「なんにもせん」というのは、なんにもしないという意味だったんですね。題名を見たとき「せんにん」というのは仙人とおもっていました。

 でも、この壺また誰かに拾われたのか気になります。拾われないのは、みんな懸命に働いているということ。
 
 稲刈りをしている若者のしたに、だんだん小さくなる男が六つえがかれています。

 稲刈りの手間賃をもらった若者は、「働く喜び」まで得たのでしょうか?。

 村人はちゃんと若者のことを気にかけていたのでしょう。タイミングの良い声かけです。
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おばあさんとぶた・・イギリス、プッチェットと帽子・・イタリア 、やぎとぎんのすず・・ルーマニア、ひよこのコンコンがとまらない・・北欧、ほか

2018年12月12日 | 昔話(外国)
 次々とことわられ、また元に戻るパターンの話。こうした繰り返しの昔話は日本には少ないようです。


・おばあさんとぶた・・イギリス(おばあさんとぶた/ブリッグズの世界名作童話集1 3びきの子ぶた/バージニア・ハヴイランド編 レイモンド・ブリッグズ・絵 小林忠夫・訳/篠崎書林/1988年)

 おばあさんが市場で買ったぶたをつれて家に帰る途中、柵をこえようとしますが、ぶたがいうことを聞きません。そこで、犬にぶたに噛みつくようにいいますが、犬がいうことをききません。
 杖をみつけ、犬をぶっとくれといいますが、杖はいうことをききません・・・・・。

 おばあさんは、たき火、水、うし、肉屋、綱、ねずみ、ねこと次々に頼んでいきます。

 おばあさんが、ねこにミルクをあげると・・・

 ねこがねずみにかみつき、ねずみが綱をかじり、綱が肉屋をはたき、肉屋が牛を囲いに入れようとし、うしが水を飲みだし、水がたき火をけそうとし、たき火が杖を燃やし、杖が犬をぶち、犬がぶたにかみつき、ぶたは柵をこえます。

 レイモンド・ブリッグズの絵がなんともいえない味があるおばあさんになっています。

 藤田浩子さんのお話の小道具を利用して、幼児向けに話したことがありますが、藤田さんのものは、肉屋のところで、反転します。
 繰り返しの反転が特徴ですが、もとの話はやや長すぎる感じもします。
 聞いている方の様子を見ながら、柔軟に話せるといいのかもしれません。


・プッチェットと帽子・・イタリア(プッチェットと帽子/イタリアの昔話/剣持 弘子 編・訳/三弥井書店/1994年)

 帽子をなくしたプッチェットが、チョッケットにかえしてくれるよういうと、パンをくれなきゃといわれ、パンをもらいに奥さんのところに行くと、ミルクをもってこなきゃといわれ、雌牛のところに行くと、草をもってこなきゃといわれ、鎌を、ラードを、豚はカシの実を、風をもってこいといわれ、風から反転していきます。

 何回も繰り返が続くと、先の展開が予想でき、集中できなくてもお話の中身の理解ができるのがいいのかもしれません。


・男の子と豆(魔法のゆびわ/世界むかし話13インド/光吉夏弥・訳 畠中光亨・絵/ほるぷ出版/1979年)

 男の子が豆を食べていると、最後の一個が敷居の割れ目にはいってしまいます。

 大工さんにたのむと、たかが豆一個のためにしきいはわったりできないといわれ、お妃さまに王さまに大工をしかってもらおうと頼むと、ことわられ、ネズミ、ネコ、イヌ、棒、火、海、ゾウと頼み、アリに砂糖をあげると、次々に反転していきます。
 これもやや長いのが難点でしょうか。


・かわいいメンドリ(世界むかし話 東欧/松岡享子・訳/ほるぷ出版/1989年初版

 チェコスロバキアの昔話です。

 大きなオンドリとかわいいメンドリが、何か見つけたらなかよく半分こしようと約束します。かわいいメンドリはいつでも半分こしますが、大きなオンドリは、メンドリがみていないときは、独り占め。

 ところがトウモロコのつぶをみつけ、あわててまるのみにすると、トウモロコシがのどに引っかかって、息がつまり、メンドリに水をもってきてくれるよう頼みます。

 かわいいメンドリが井戸にいって水をおねがいすると、仕立て屋へいって、ハンカチを一枚もらってきてくれたらといわれ、仕立て屋では、くつ屋からスリッパをもらってきてといわれ・・・。

 頼み込むのが多いのが特徴ですが、ちゃんとオチがあって、それからは二度とずるいことをしなくなったとおわります。

 おなじようなパターンの絵本もありました。

・やぎとぎんのすず(絵本)(八百板洋子・文 小沢良吉・絵/すずき出版/2006年初版)
             
 ルーマニアの話です。
 ぎんの鈴をつけたやぎが、いばらを無理やり通ろうとして、鈴がいばらのなかに落ちてしまいます。鈴を返してとやぎがいってもいばらはいうことをききません。
 そこでやぎは、のこぎりのところにいって、いばらを切ってくれといいますが、のこぎりは刃がぼろぼろで切るなんて御免だねとことわります。
 そこでやぎは、火、川、牛、お百姓のところへ。

 上の二話と違うのは、このあとの展開です。

 自分の言い分ばかりを通そうとするやぎに、いばらのしげみのところにいって、銀のすずを自分でとるようにいいます。
 前足をのばすとすずはすぐにとることができます。

 やぎは、わがままをいったことが、はずかしくなります。
 火も 水も 牛もちゃんと言い分があるところが、上の二話とちがっています。

 うまくいかないと、誰かのせいにしたくなりますが、やんわりと諭してくれる人がいるのはありがたいですね。


・ひよこのコンコンがとまらない(絵本)(ポール・ガルドン・作 福本友美子・訳/ほるぷ出版/2007年初版)

 北欧の昔話です。

 めんどりのお母さんが、ひよこのタッペンのコンコンをとめるため、大奮闘。タッペンは、おかあさんの言いつけを聞かずに 大きいタネをのどに詰まらせて、コンコンがとまらなくなったのです。
 お母さんが泉にいって水をもらおうとすると、「コップをもってきたらわけてあげる」といわれ
 カシの木にコップ(コップといってもどんぐりのようです)をお願いしますが、「だれかが、枝をゆすってくれたら、コップをあげるよ」といわれ
 木こりのむすこにお願いすると、「くつをもってきてくれればね。くつをはいたら木の枝をゆすってあげると」といわれ
 くつや、めうし、おひゃくしょう、かじやと次々に頼み込み、鉱山で鉄をほっているこびとにであって・・・


・ひつじかいとうさぎ(絵本)(内田莉莎子・再話 スズキコージ・絵/福音館書店/2017年(初出1975年)

 ラトビアの再話です。

 ひつじかいがうさぎをつかまえ、かこいのなかで飼うことにすると、せまいところはイヤだとばかり逃げてしまいます。

 ひつじかいは、おおかみ、棒、火、川、牛、熊にうさぎをさがさせようとします。

 おおかみ、熊がでてくるあたりが、ほかのものとちがっています。

 棒や火、川の表情がなんともいえないのは、絵本ならではです。


 こうした話だと自分でも作れるような親近感が生まれるかも!
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スイミー 小さなかしこいさかなのはなし

2018年12月11日 | 絵本(外国)

          スイミー 小さなかしこいさかなのはなし/作・レオ・レオニ 訳・ 谷川 俊太郎/好学社/1986年


 保育園の子どもが大好きというので、図書館から借りてきました。小学校の教科書にものっていて、よく知られている絵本のようですが、原著は1963年の発行で、時代の差で縁がありませんでした。

 ちいさな赤い魚の兄弟たちのなかで、1匹だけ からすがいよりも真っ黒な「スイミー」。
 楽しく暮らしていたスイミーたちでしたが、ある日、大きなマグロがやってきて、兄弟の魚たちを次々に飲み込んでしまいます。泳ぐのが誰よりも速かったスイミーだけは、なんとか逃げのびます。

 一匹だけいきのこったスイミーは、ひとりぼっちで暗い海のなかを泳ぎます。

 孤独だったスイミーは、海の中ですばらいものをたくさんみつけ、だんだん元気をとりもどしていきます。

 であったのは「虹色のゼリーのような くらげ」「水中ブルドーザーみたいな いせえび」「ドロップみたいな岩からはえている昆布やわかめ」「桃色のやしの木のようないそぎんちゃく」。

 海の岩陰に自分とそっくりの小さな魚の兄弟を見つけ、一緒に遊ぼうとよびかけますが、小さな赤い魚たちは「大きな魚に たべられてしまうよ」と、岩陰からでてきません。

 スイミーはいろいろ考え、うんと考えます。

 そして、みんなで 一緒に海で一番大きな魚のふりをして泳ぎ、大きな魚を追い出します。


 どのページも右と左をあわせ一画面になっていて、落ち着いた色合いが特徴的です。教科書では、絵はほんの一部でしょうから、この風合いは感じられないないでしょう。

 海は、ときに津波のように襲い掛かりますが、一方では豊かな恵みをあたえてくれる存在。谷川さんの訳で、スイミーが海で出会う生き物が、生き生きと表現され、スイミーの孤独を救ってくれる海の豊かさも実感することもできました。

 一匹だけ黒いスイミーですが、ほかの魚と違っててもいいよというのは人間もおなじです。
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まちぼうけ、笙の名人他、中国古代寓言

2018年12月10日 | 昔話(外国)
          ほんとのほんとのむかしばなし―中国の寓言集 (1)ファン・イーチュン・再話 チャン・シーミン・絵 君島久子・訳/ほるぷ出版/1985年
          ほんとのほんとのむかしばなし―中国の寓言集 (2)ツオ・ニイ・再話 テイエン・ユアン・絵 君島久子・訳/ほるぷ出版/1985年

 
 日本で使われている故事成語は中国経由。小さい子でも言葉の意味を楽しめながら理解できる絵本です。

・まちぼうけ
 
 北原白秋作詞、山田耕筰作曲の童謡を思い出しました。

 百姓が野良仕事をしていると、切り株ではなく大木にうさぎがぶつかって、ころりと死んでしまいます。

 味をしめた百姓は、それから毎日、木の下でうさぎをまったが、まってもまってもうさぎはきません。
 みんなは、これをみて、とてもおろかと百姓を笑います。

 絵本らしく、百姓の夢にはうさぎがどっさり、小鳥もおろかな百姓をみつめています。

 中国の法家の思想書の一つ『韓非子五蠹篇』の中にある説話「守株待兔」から録られたものであり、本来は、古い習慣に確執し、全く進歩がないこと、また、臨機応変の能力がないことの意味であり、韓非はこの説話を、古の聖人の行ったような徳治を行うべきだという儒家の主張を批判し、「昔の統治方法をそのまま用いるのではなく、時代に合わせて変えるべきだ」という文脈で用いたとありました。

・笙の名人
 「わたくしも笙の名手です」とやってきた南郭先生。斉の国の王さまはよろこんで、この人を楽隊にいれます。ところが王さまが亡くなって、王子が国王になったとき、楽隊の名手に笙の独奏をさせます。
 先生の番になって、どんなすばらしい演奏を聴けるかみんながまっていると・・・。

 竜がかざられた御殿、笙がどんなものかなどが一目瞭然。楽隊のメンバーはみんな髭をはやしています。

・矛盾
 矛と盾を売っている男が、盾はどんなするどい矛でもつきやぶることはできない、矛はどんな丈夫な盾でもつきやぶってしまうと自慢していると、ひとりが、お前の矛で盾をついたらどうなる?と聞くと・・・。

 男の口上を真剣に聞く人々と、矛盾することを指摘された男のしょんぼりした様子は、絵本ならではです。
 中国の法家が儒家の思想を批判するため主張したたとえ話。


・一挙両得
 トラがネコのようです。


・流言は人をまどわす
 ウソも繰り返されるとホントになるからおそろしい。


・蛇足
 蛇の絵をはやくかけたものが酒をのむことにし、人々が、蛇の絵をえがきはじめます。
 一番早く書き上げた一人が足までかいていると、次の男がかきおえ、蛇には足がないと酒を飲みます。

 おいしそうな酒つぼ、女の人もいます。


 「笙の名人」というのは、あまり聞いたことがありませんが、そのほかはよく知られている故事ばかりです。

 このシリーズは六巻ありますが、再話と絵の作者は各巻ことなっているようです。
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コーベッコー

2018年12月10日 | 絵本(日本)

               コーベッコー/スズキ コージ/BL出版/2017年


 「おひさまのほっぺをキンセイがつうかし そのキンセイがちきゅうのたつのおとしごのコーベッコーのやまにおっこちてきて」・・・。

 これはなに?とおもっていると、コーベッコーというのは神戸のこと。
 神戸はたつのおとしご?

 とにかくスズキワールドのカラフルな絵に圧倒されます。

 ヌノビキイ、キタノンザカ、イカリやまというのは神戸の地名でしょうか、港神戸の夜景と星空にうっとりです。
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みなし子のブシ少年・・モンゴル

2018年12月09日 | 昔話(外国)
          大草原に語りつがれるモンゴルのむかし話/Chチメグバータル・監修 籾山素子:訳・再話 藤原道子・絵/PHP研究所/2009年


 みなし子のブシという少年が、湖で矢一本で鳥をなんと312羽も射止め、王さまの娘をお嫁にもらおうと、その鳥を宮殿にもっていきます。

 ところが怒った王さまは、ブシの手、足、目を一本ずつ抜き取って無人の荒野に捨ててしまいます。
 いきなり嫁にほしいといわれてカンカンになったのもわかるが、手荒すぎます。

 ところが、昔話には救い主があらわれるのがあたりまえで、夢の中に真っ白なひげをはやしたおじいさんがあらわれ、気を失った少年の胸を白銀の杖で2,3回たたき、少年が目を覚ますと、手足は元通りに治っていました。そのうえ、こらしめたい人には「くっついてしまえ!」、許してよいときは「はなれろ!」という呪文まで言い残していきます。

 家に帰る途中呪文の効果も確認し、王さまに仕返しをするため、王さまと妃をベッドごと、地面にくっつけてしまいます。

 家来が大騒ぎし、助かる方法を探しますが、うまくいきません。

 ブシは、りっぱなシャーマンをつれてきますと、シャーマンのいる国にでかけ、一緒に自分の国に帰ってきますが、シャーマンからきずかれそうになり、用を足そうとしたシャーマンの尻を地面から離れなくしてしまいます。

 いよいよ宮殿に着いたブシは、王さまとお妃を元通りにし、王さまの末娘をお嫁にもらいます。

 みなし子がしあわせになるという逆シンデレラ物語。矢一本で何羽もの鳥を射止めたり、手も足も一本になってもすぐに元通りになるあたりは昔話の世界です。

 シャーマンのお尻が地面から離れたかどうかは、タイムマシンで現地までいかないとわかりません。
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ピッコロおはなし会・・2014~2018

2018年12月08日 | お話し会
 ピッコロおはなし会は、「大人」と銘打っていないので、小学生も姿も見られます。

2018.12.8
 夏日のところがあったりですが、来週は寒くなりそうです。15回目のおはなし会でした。

 1 風の神と子ども(おはなしにろうそく9 東京子ども図書館)
 2 まぬけなトッケビ(おはなしのろうそく30 東京子ども図書館)
 3 いばらひめ(子どもに語るグリムの昔話6 こぐま社)
 4 びんぼうこびと(おはなしのろうそく26 東京子ども図書館)
 5 星のひとみ(雪の絵本 三笠書房)
 6 犬と猫とうろこ玉(おはなしのろうそく15 東京子ども図書館)
 7 山の上の火(山の上の火 岩波書店)

 「星のひとみ」は創作ですが、雪の原っぱに取り残されたあかちゃんが、三つの時、もとのところ捨てられてしまうジンとくる物語。不思議な力を持つひとみに育て親が脅威を感じるのですが・・・。
 こうしたおはなし会にでてみると、なにかしら新しい発見があります。

2017.10.28

 1 やまなしもぎ(同名絵本 福音館書店)
 2 三人の糸つむぎ女(子どもに語るグリムの昔話3 こぐま社)
 3 さんねん峠(同名絵本 岩崎書店)
 4 アデイ・ニファスの英雄(山の上の火 岩波書店)
 5 ねむりひめ(同名絵本 福音館書店)
 6 世界のはての井戸(子どもに語るアイルランドの昔話 こぐま社)

 「さんねん峠」は朝鮮、「アデイ・ニファスの英雄」はエチオピアの昔話です。

 日本の昔話、ユーモアのある話、じっくりきかせる話とバラエテイにとんだプログラムでした。


2016.10.22

 1 でいだんぼうのおとおりだい!(小川町の民話 はすの実ころり)
 2 四つ山の三つご石(小川町の民話と伝説 小川町総務課編集)
 3 まめになったよめさん(小川町の民話と伝説 小川町総務課編集)
 4 吉四六話(光村図書)
 5 さきざきさん(かもとりごんべえ 岩波少年文庫)
 6 さるのひとりごと(ぼくとわたしのみんわ絵本 童心社)
 7 黄太郎 青太郎(子どもに語るアジアの昔話1 こぐま社)
 8 ねずみのしゃもじ(女むかし ほおずきの会)
 9 犬になった王子(同名絵本 岩波書店)

 小川町の民話は、地名がわかりにくかったかも。


2015.11.28
 今朝起きてみると初霜でびっくりしましたが、穏やかな午後です。

  1 吉四六話(光村図書)
  2 火の鳥と王女ワシリーサ(子どもに語るロシアの昔話 こぐま社)
  3 先に怒った者が負け(子どもに語るイタリアの昔話 こぐま社)
  4 山の上の火(岩波書店)
  5 月を射る(おはなしのろうそく27 東京子ども図書館)
  6 牛方とやまんば(おはなしのろうそく3 東京子ども図書館)
  7 赤鬼エテイン(おはなしのろうそく15 東京子ども図書館)


2014.11.15

  1 十二のつきのおくりもの(スロバキア おはなしのろうそく2 東京子ども図書館)
  2 文福茶がま(日本童話宝玉選 小学館)
  3 魔法の指輪(レアンダー作 ふしぎなオルガン 岩波書店)
  4 つるにょうぼう(同名絵本 矢川澄子・再話 福音館書店)
  5 熊の皮を着た男(子どもに語るグリムの昔話1 こぐま社)
  6 ちっちゃなゴキブリのべっぴんさん(イラン アジアの昔話5 福音館書店)

  十五分を超える話が四つ。じっくり聞けました。
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モンゴルのショルマスとマンガス、パダルチン

2018年12月08日 | 昔話(外国)
 昔話のさまざまなキャラクターも楽しみの一つです。

 モンゴルの昔話にでてくるショルマスは、脚注によると女の妖怪で、灰色の髪、きばのある大きな口をもって老婆の姿として描かれるそうである。日本語に置き換えられる適当なものがないので、そのままショルマスとされたもののようである。

 「ガハイ・メルゲン・オトチ」という話では、王さまの妃としてあらわれるので、姿もかえられる存在です。
 また「イフアリムとバガアリム」では、兄がショルマスにだまされて食べられてしまい、弟も飲み込まれしまいますが、弟は隠し持っていたナイフで胃袋を切り裂き、兄弟が助かります。

 もうひとり、パダルチンというのは、お坊さんのようなかっこうでお椀をもち、人々から食べ物をめぐんでもらいながら、王さまや領主をとんちでやりこめます。
 「道で出会ったパダルチン」では、威張り散らす領主から、「茶碗は、まるで井戸のようだ」といわれると「領主の井戸が わたしの茶碗のようなら 領主の馬はネズミみたいに小さいだろうな」と答え、「こいつのぼうしは屋根みたい」には「屋根がわたしのぼうしのようなら、領主の館は、まるでちっぽけな玉っころじゃないか」ときりかえします。ただ、正反対のことをいわれ、もっと大きなものでやりかえすのはすぐには、わかりにくいかも。 

 モンゴルではもうひとりマンガスというのが面白い。

 「マンガスと七人のじいさん」では、十二の頭をもったしわくちゃの黒い化け物として登場します。
 人間を食べる恐ろしい化け物であるが、他の国の登場人物同様、どこか憎めません。
 このお話のなかでも七番目のおじいさんを食べようとして、あと六人のおじいさんを探すことになるが、最後には川に溺れてしまいます。


          大草原に語りつがれるモンゴルのむかし話/Ch.チメグバール監修 籾山素子 訳・再話 藤原道子 絵/PHP研究所/2009年初版
          マンガスと七人のじいさん/子どもに語るモンゴルの昔話/蓮見治雄訳・再話 平田美恵子再話/こぐま社/2004年初版
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馬頭琴に聞きほれて・・モンゴル

2018年12月07日 | 昔話(外国)
          大草原に語りつがれるモンゴルのむかし話/Chチメグバータル・監修 籾山素子:訳・再話 藤原道子・絵/PHP研究所/2009年


 他人のウリを盗んで暮らしていたみなし子が、子どものいないおじいさん、おばあさんに育てられることになり、牛の世話をするようになります。

 男の子が、いつものように草原に牛をつれていくと、そこには白くて干からびた馬のなきがらが横たわっていました。

 男の子はその骨と毛と皮で馬頭琴をつくります。

 男の子が草原にでかけるたびに馬頭琴を引くと、連れていった牛は、美しい音色に、草を食べるのも忘れて聞きほれます。
 すると牛は日に日にやせてきます。

 不思議に思ったおじいさんが、男の後をついていくと、男の子のまわりで、牛が草を食べるのを忘れ、鳥たちまで羽をやすめていました。

 おじいさんから注意されて、それからは牛がいっぱい草を食べてから、馬頭琴をひくと、牛たちは幸せそうに音色に聞きほれます。

 ウリを盗んだ男の子に、おじいさんは「小さいときに針をぬすむと、おおきくなってラクダをぬすむようになる」と諭しますが、国が違えばでてくる例示も興味深い。

 大草原にひびく馬頭琴の音色はどんなだったでしょう。
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男の子と指輪

2018年12月06日 | 昔話(外国)
               西アフリカおはなし村/文・江口一久 画・アキノイサム 編集・国立民族学博物館/梨の木舎/2003年

 これは、日本の「犬と猫とうろこ玉」のうろこ玉が指輪になっているちがいはありますが、構造はおなじです。
 ”うろこ玉”は日本の昔話では比較的長い方ですが、この話はその三倍以上の長さになっています。


 子どもが生まれるとき、父親は五フラン硬貨七枚を残し亡くなります。

 男の子が15歳になったとき、硬貨をもって遊びにいき、虐待されているネコ、イヌ、ヘビ、そして小鳥を、いずれも五フランでもらいうけ、残っていた硬貨で、動物たちに食べ物を用意します。

 さて、この町の王さまにはきれいな娘があって、男たちはみんな結婚させてくれとおねがいしますが、その条件というのが、牢屋で七日間絶食して死んでいないこと。

 何人も挑戦しますがうまくいきません。もちろん男の子も挑戦し一旦は、牢屋にはいりますが、急に王さまが心変わりし牢屋から出ます。

 男の家にはヘビがいましたが、殺されかけたとき命を救ったお礼に、ヘビの父親から不思議な指輪を手に入れます。男の子がほしいものはすべて指輪がくれます。
 
 男の子はもういちど王さまのところへでかけ、牢屋の中で七日間の絶食を行います。
 指輪が食べ物と水をもってきますから、七日後に元気で牢からでてきます。

 娘との結婚が許されますが、そのためには黄金でできた何階もある家をもってくるのが次の条件でした。
 黄金の家も指輪がもってきてくれて、娘と結婚します。

 おそろしいほど娘が好きだった男の子は、指輪を娘にはめさせます。

 王さまの娘と結婚したいと思っていたもう一人の男がいました。この男は、この家の隣にすむおばあさんが、娘とよく話をしている間柄を知って、おばあさんに指輪を手に入れてほしいと頼み込みます。

 ほしいものはなんでもやるという男につられて、おばあさんは指輪を手に入れ、もう一人の男にわたします。
 もう一人の男は、指輪の力で、娘の住んでいる屋敷ごと、自分のものにしてしまいます。

 王さまは、娘が消えてしまった男の子に、三日間のうちに、娘がかえってこなかったら、首をきってしまうといい、牢屋に入れてしまいます。

 これから、ネコ、イヌ、小鳥が川を七つこえて、もうひとりの男から、指輪を取り戻します。

 ネコが指輪をとりもどしたのですが、イヌがこんなに苦労した指輪を川に投げ込んでしまいます。

 漁師が魚をとっているところで、ネコは魚のはらわたを手に入れ、はらわたのなかを探ってみると、そこには指輪がはいっていました。

 この指輪は男の手にもどり、王さまの娘も屋敷ももとどおりに。

 最後は因果応報で、男もお婆さんも殺されてしまうと結末。

 かなり長い昔話で、1995年にアラビア語で語られたとありました。

 発端は「慈悲ふかき 信じるものに慈悲ふかき アッラーのみ名によって」とイスラム風です。
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