どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

丘の上のおばけやしき・・モロッコ

2016年05月08日 | 昔話(アフリカ)

      大人と子どものための世界のむかし話11 モロッコのむかし話/クナッパート・編 さくまゆみこ・訳/偕成社/1990年初版


 主人公がおばけやしきにいくとさまざなお化けがでてきますが、ここででてくるお化けは?

 手首からさきだけ、鼻が三つある青い色の男、鼻が四つある赤い色の男、鼻が五つある黄色い男、鼻が六つある紫色の男とカラフル。
 六人の娘たちが、丘の上のお化け屋敷にいったのは、継母のたくらみ。

 この継母には実の娘も六人。
 行ったら帰ってくる者がいないというお化け屋敷に、自分の家族を呼ぶからという口実で、娘たちを丘の上の家に泊まるようしむけます。

 でてくるお化けは、お腹がペコペコで、娘たちが怖いのを我慢して、食べものをわけてやると、エメラルド、サファイア、ルビー、アメジストのついた金の指輪をはめてくれます。

 これを見た継母は、自分のうんだむすめたち六人を、丘の上の屋敷にいかせますが・・・・。


 先妻の子が六人、再婚した妻の子が六人で、いずれも娘。
 六人いなくても話は成り立つのですが。

 「継母の子がどうなったか知っている者はだれもいませんでした」とおわります。
    
 娘一人一人については、詳しくふれられていませんが、一番上の娘がリードしています。
 このあたりが、末娘が活躍する他の昔話とことなっています。