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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「ピルザダさんが食事に来たころ」 When Mr.Pirzada came to Dine

2016-07-06 | _よむ__

ジュンパ・ラヒリ 「停電の夜に」(短編集) を読み返している。
「ピルザダさんが食事に来たころ」 が、
「一九七一年秋、ある男の人が足繁くわが家へやって来た。…」と始まるのを思い出して。

ボストンに住むリリアは十歳で、両親はもともとインドの出。学校の授業ではアメリカの独立革命を勉強し、休み時間に男の子たちが二手に分かれての追いかけっこは、植民地とイギリス軍なのだった。
ふるさとの話を共にできる人を探して両親は、同郷ながらまだ知り合いではなかったピルザダさんに 夕食へ誘う電話を入れる。
言葉も文化も笑うジョークも一緒の三人を見て アメリカに育ったリリアは、ピルザダさんをインド人と呼んだが
父はそうとも言えないと 説明を始める。彼の出身は、ダッカだった。
そして時は 一九七一年秋だった。

1971年、10歳、に自分の時間軸(≒記憶)を当てはめながら 前回読んだような気がする。
今回は、2016年7月、で読んでいる。重い現実を前に 小説は深く心にしみてくる。

 

 


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