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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「希望の図書館」

2023-12-30 | _よむ__
「希望の図書館」 リサ・クライン・ランサム著 松浦直美訳 ポプラ社 2019

一九四六年、アメリカ。「黒人は、図書館に入れない」とラングストンの母親は言っていた。しかし、新しく越してきたシカゴの町で、ラングストンは、だれもが自由に入れる図書館を見つける。そこで、自分と同じ名前の詩人が書いた本と出会い、母親の「秘密」にふれることになる…。読書の喜びを通じて、小さな自信と生きる勇気を手に入れていく少年の物語。(出版社サイトの紹介文より)

原題は、「Finding Langston」。
ラングストン・ヒューズを知っていたら、この邦題を見てピンと来たのかな。
残念ながら知らなかった私は、なんだか硬い邦題だな、と読み始めた。
原題のスペルを知ろうと「Finding Langston」探したら三部作らしいことが分かった。
そうなるとこの本は途端に立体化してきた。
立体化?変な表現ですが、そんな感じなんです。
二部三部の日本語版が出るのかどうかは知らないけれど、
この本をもう一度読んでみよう、そんな風に思いました。



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アルバム 現在

2023-12-25 | _気な・気な_
“アルバム にやってきた。写真群です。” 3分の1くらいになった。
残りが、ではなくて 済んだのが。。。(なんだか進みません。)

片づけようと出してきた写真の山。当時、「いい写真を選んで気の利いたコメントを付けてシールだかテープだかで賑やかにして」の普段し慣れない傾向の事をしようとして出来もせずに山だけ高くなり。。。の山。コメント作成のために覚え書きとして挟んであったメモが今回の 大掃除だ、今だ。 作業中にこぼれ落ち、なまむみなままま発言を発見・思い出すこととなり、感涙。作業効率は大分に落ちております。でも進めようと違うところを始めたら、今度は早くに死んだおじの横顔の写っているスナップ写真が出てきた。法事かなんかの会食中の写真。その中の一番遠くの席におじがいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おじは、クイズというのかなぞなぞというのか、ひっかけ問題のようなものをよく出しては私たちを煙に巻いていた。
お盆のような親せきの集まるとき、私たち小さい子たちはおじの出すクイズに考え込んだ。
「とうきょう と にほん と せかい と、一番大きいところはどーこだ?」

せかい なんて答えるときっと違うって言うよ、おじさん。「にほん」にしとく?
にほん て 何?
にほん て ここだよ。
ここなの?ここより大きいところはほかにあるような気がする。
ね、とうきょう じゃない? とうきょう だよ、きっと。行ったことないもん。

クイズの答えの何が正しいかなんかではなくなっていって、
幼稚園前くらいから小学生低学年くらいの年齢の私たちは
一番小さい子が ここが日本であることにびっくりしているような塩梅に引きずり込まれて
わいわい話し込んでいくのだった。

その横でおじは、
にこにこにこにこ していたような気がする。



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新年特大号→「探究する精神」アゲイン

2023-12-24 | _よむ__
コンビニ雑誌コーナーにちょこんと「私が大切にしている10のこと」の赤い文字が見える。
誰が出ているのだろう。気になって調べて登場18人の最後に 「大栗博司 見切り発車でもいいからエイヤッと始める」 とあってエイヤッと買ってしまった。
読んでみると 大栗さん10の打ち明け話のうち、9つめ「周囲の人をその人自身として大切にする」の その人自身として が難しい。そして一番理解したいと思ったところもそこだった。
さて、手元に持っている大栗博司本は1冊。
“積読かれた大栗博司「探究する精神」も発掘され、パラパラ飛ばし読み”だったものをもう一度読んでみることにした。

今度はちゃんと全部読むことができた。
人生を共に生きてきた、人生を共に生きている人だったんだ、大栗さんて。の 何を今さらな大栗さんの年齢確認。参考文献中私も読んだことのある本は「ご冗談でしょう、ファインマンさん」くらいしか無かったけれど、本の中に醸し出される時代の空気が心地よい同世代感に乗って読了。同じ本なのに「パラパラ飛ばし読み」の時とはずいぶん違う印象の本となった。

読み終わったが「周囲の人をその人自身として大切にする」をちゃんと理解できるような読書となったかは分からない。“カブリ数物連携宇宙研究機構。カブリってなんだろ?”の小疑問は解決しました(^^)/。



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「生きるLIVING」

2023-12-14 | _気な・気な_映画・ドラマ_
「生きるLIVING」を見た。
主人公が年若い元同僚の女性を前に話す、あなたと同じ年頃だったころのなりたかった自分。
彼は“紳士”になりたかった。

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その頃、シフトの関係で曜日によって通う勤め先が違っていた。帰り道、最寄りの特急停車駅まではバス利用のシフト先の時、当てにならないバスダイヤをあきらめて、ロータリー経由の坂道を歩いて駅に向かうことが度々あった。下り坂を20分ほど。次の特急が来る時刻は分かっているのであと15分ほどで駅に着かなければならないのにまだここか、と早足になったりしていると同じような早足の人がいることに気が付いた。あ、本部の人だな。顔だけは分かって、けれど名前も部署も知らなかった。
何か月か後に、まったく同じようなシチュエーションが現れ、相手もそう気が付いたような表情になった。「今晩は。」そんな挨拶をして、それぞれに同じような早足で坂を下る。担当も違えば年齢もだいぶ離れたその人と競歩大会のような速さで同じゴールを目指している、なんだか笑うようなシーンだったが 笑ったりしたら失礼な気がして、でも可笑しくてとても困った。
そして、3度目がやってきた。流石に二人とも苦笑してしまい、ぎこちない会話を交わしながら駅を目指した。その時急に思い立って、「中学生の頃、将来何になりたいって思っていましたか?」なんて質問を始めた。どうしてそんなことを聞いたのだろう。
「僕ですか?うーん、パイロットだったかな。」
意外な感じがした。
そのうちに駅に着き、それぞれに違う車両に乗り込み、その後その人に会うことはなかった。



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「クリスマスマーケット~ちいさなクロのおはなし~」

2023-12-12 | _よむ__
「クリスマスマーケット~ちいさなクロのおはなし~」 降矢なな文・絵 福音館書店
を読んだ。
登場人物・なーちゃんのお母さんのコートは緑色で、マフラーは赤。
見事にクリスマスカラーだった。

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東京駅の地下街をずんずん行って行き止まり、階段を上って外に出る。
そこから左に進んで丸善や髙島屋の食器売り場を眺めたりするのが好きだった。
地上への階段に行く着く少し手前のところにおばあさん二人でやっている、彼女たちのハンドメイド婦人服店があった。その時には「おばあさん」と思ってしまったが、今考えると「初老」くらいの二人だっただろうか。
地下街のその辺りには小さなアクセサリー店や小物店が並んでいて二人の店も同じような狭い間口のものだった。ウィンドウディスプレイにトルソーに着せられた2体の製品が並べられていて、その一つは深いグリーン地にクリスマスオーナメントのような柄が散らされている。季節は冬をとうに過ぎていて、ただそのデザインとよくよく見れば価格にも気をひかれ、店内に入ってみることにした。
「同僚の披露宴が近々あって…」
「うちのモノはしわになりにくく、脱ぎ着もとてもしやすいですよ。」
二人ののんびりとした接客態度にくつろぎながら、ワンピースやブラウススーツを見定めていった。
並んでいるモノは皆地厚のポリエステルで確かにしわになりにくそう、ワンピースに見えて意外やセットアップ、(当時にセットアップなんて表現はなかったような気がするが)持ち運びや着替えを想像するととても便利そうなデザインばかりだった。2、3着試着して、私が買ったモノは あのクリスマスを連想させる緑地のモノだった。
それから先、そのブラウススーツを何度着たことか。時々「(10月なのに)もうクリスマス(^^♪?」なんて茶化されたりしていたこともなんとも懐かしい。
数年前に待ち合わせと食事を兼ねて、地下街のアメリカ風軽食レストランに集まったことがあった。新しくなっていた地下街は広く長く迷子のようになりながら店の場所にやっとたどり着いた。出てきたパンケーキやハンバーガーの大きさ量に圧倒されつつワイワイ楽しんでいた、その時不意に「そうか。ここってあのお店の辺りなんだ。」と昔の地下街の位置と今のありかとその地図が時を越えて重なっていくのを感じることができた。

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ちいさなクロは 大きな使命を担って、なーちゃんの後を追う。
会うことはできるだろうか。



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「TAR/ター(字幕版)」「TAR/ター(吹替版)」

2023-12-07 | _気な・気な_映画・ドラマ_
最上敏樹さんが「婦人之友」に連載を持っている。その11月号12月号に続けて、映画「TAR/ター」の話が出てきた。話題は、主人公リディア・ターの言葉にあたる字幕が男言葉になっている点。
いつか見てみようと思っていたら、♪ あらこーんなところに 「W座からの招待状」があって、録画録画。確かに「そのとおりだ」「何とも言えないな」etc.と出てくる。と言ってるそばから吹替版も放送されていて、そっちまで録画録画。こちらは、ざざっと再生した限りでは女言葉(しかし、おとこことばおんなことば、字面に馴染み無い訳でも無いのに自分で打っていくと緊張する)。字幕版、吹替版、それぞれじっくり見てみたいものですが、いつになるかな。(ちなみに 日本語化にあたっての担当は、字幕/吹替、それぞれ違う人、のようです。)



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「無垢の時代」 2 見てから読むか方面

2023-12-06 | _気な・気な_映画・ドラマ_
「無垢の時代」、映画になっている。邦題、「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」。汚れなき、と、情事、と。並ぶんかいな。
読んでから見るか方面は滞っています。ほんの少し前、A・ウェイリー版「源氏物語」(毬矢まりえ+森山恵姉妹・訳 左右社)もザセツしていて、ザセツした割には 両者の雰囲気ははんなり似ている、などと思っています。も少ししたらまたトライしたい。キーンさんの心をとらえた「源氏物語」の〈戻し訳〉に来てみると、「無垢の時代」邦訳によって知る世界と羽衣がごとき共鳴を感じる。ザセツしといて、よくまあここまで書けるもんです。

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で、「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」を見た。
ニューランドもメイもエレンも、本から受けた印象の彼らと映像の中の人たちとはちょっと違う。全体の三分の一ほどもまだ読んでいない者の感想ですが。
その中で、【私が気になっていたシーンの台詞が削られずにあるといいな。いや削られたりはしないだろう。要とも思われるところだから。】と ドキドキ眺めた。

河島弘美訳
(ニューランドとエレンの会話)
エレン「メイは素敵な方ですのね。…とても愛していらっしゃるんでしょう?」
ニュー「一人の男に可能な限りは」
エレン「では、限界が存在するとお思いなんですか?」
ニュー「愛することに、ですか?もしあるとしても、まだ僕は見つけてはいません」

字幕翻訳
エレン「メイを心から愛してる?」
ニュー「愛し得る限り」
エレン「限界はある?」
ニュー「まだ見えない。」

この ニューランド「まだ見えない。」 にやられた。
私が本から受けた印象は肯定感でしたが、映像の中のニューランドのそれは惑いだった。ダニエル・デイ=ルイスのそれは惑いだった。きゃー。ダニエル・デイ=ルイス凄い!
私が読み落としていたものを映像で知らしめられただけなのかもしれないが(たぶん、そう。)、ダニエル・デイ=ルイスに持ってかれた~。

ダニエル・デイ=ルイスさん。私の中では、「眺めのいい部屋」の人だ。
他にも何作か、会いに行ってみたい。



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