「光と緑あふれるイタリア中部・トスカーナ州周辺の人里離れた土地で、
昔ながらの方法で養蜂を営む一家の物語」、『夏をゆく人々』。
連想は、ミツバチへ。そして、ハチミツへ。
○ 「野生ミツバチとの遊び方」 トーマス・シーリー 築地書館 2016 を読んだ。
著者は、1952年生まれで 現在コーネル大学生物学教授。ドイツのリンダウアー教授の指導も受けながら、四十年以上も研究して世界的に有名なミツバチ行動学者になった人。そのリンダウアー教授は、ミツバチの尻振りダンスを発見し、ノーベル賞を受賞したオーストリアのミツバチ行動学者フォン・フリッシュ教授の弟子である。したがってシーリー氏は、フォン・フリッシュ教授の孫弟子にあたる、根っからのミツバチ学者である。(訳者あとがきより)
桑原万寿太郎 「動物の体内時計」岩波新書 1966
「その信号は何か? それは有名なミツバチの収穫ダンスである。そのダンスについては、ド
イツのK・v・フリッシュによる詳細な研究がある。」 2ページ11行目
を思い出し、くすぐったい気持ちになった。
「動物の体内時計」の事をここのブログに書いたのは、日付を見ると2008年の8月となっており、もう8年近くも昔のことだ。その時に「30年以上も前の 理科の時間、」なわけだから、シーリー先生のミツバチ研究と こちらの時間経過と どこかシンクロしているような気になってくすぐったかったのです。(単なる一読者ながらに。)
○ 「金曜eye 『初夏の旬いただきます!』 」
たくさんのおいしいもの紹介、始めに 千葉・館山の養蜂家を訪ねたハマカーンのお二人。ハチ刺され用心に身につけるのは、網つきの帽子に腕カバー、手袋と万全の体勢。(ちなみにシーリー先生、これまで約四十年のハチ狩りの中で一度も刺されたことがない、そう。)ハチがおとなしくなるよう、煙をかけながらの養蜂作業。遠心分離機を使って、ハチミツ取り出し作業。『夏をゆく人々』の同じシーンも ゆっくり思い出されました。