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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「世界名作の旅」に出る 1-8 チェホフ

2007-11-26 | _よむ__

チェホフの写真が載っている。
チェホフさんて こういうお顔だったのね。

チェホフも 読んだことないなぁ…。
映画「桜の園」を見たことはあったな。
あ、「櫻の…」ですね。
「12人の優しい日本人」の監督つながりで見たのだった。
「12人の…」は、借りてきたビデオを何度再生したことか。
陪審員一人ひとりの台詞を 
もしかしたら全部(まさか!でももしや?)覚えてしまったのでは と思えるほど
気に入ってしまった。
陪審員10号には 何回見ても参ります。
裁判員制度なんてなーんにも知らずに見ていたので
笑えたのかなあ。
今初めて見たとすると どんな印象になっていたのだろう。

チェホフの「シベリアの旅」を思い、
この回の著者はイルクーツクにやってくる。
当時(文中に 十月革命から47年たった とあるので、1964年頃か)シベリアで
ふつうの外国人観光客に開放されている唯一の地域が、
イルクーツクだった。
その ソビエト国営旅行公社・イルクーツク地区主任の
クセーニャ・チェレンチェーブナは、灰色の目を持ち、
お決まりの観光コースを見終わった後、
「タイガーに行きましょうか」と著者一行を密林帯(タイガー)に誘った。

灰色の目のクセーニャ・チェレンチェーブナを文面から思い描いていたら、
クラムスコイの「忘れえぬ人」が目の前に ぱあっと現れ出た。

「忘れえぬ人」という題しか覚えていなかったので検索してみると、
日本には幾度もやってきているようだ。
私の印象に残っているのは 30年ほど前の展覧会の時のことだと思う。
ニュースなどで紹介される時、この「忘れえぬ人」が何度も映し出されていた。
私の親の世代にとって、
ロシア文化はとても親しみ深いものだったように受け取っている。
「忘れえぬ人」をテレビで見るだけでも、父はご満悦だった。
「でこちゃん(高峰秀子)に似ている」のだそうだ。
ロシア民謡を歌い、ロシア文学を読み、オーチン・ハラショー!と気取り、
…昭和一桁世代の濃密な文化を そこに深く感じてしまう。

この回の著者はその後、
全長ざっと一万キロのシベリア鉄道「西行き」急行に乗ってモスクワに向かうが、
ここイルクーツクの
クセーニャ・チェレンチェーブナとの文面に
私は 何か微熱のようなものを感じてしまった。

映像として目の前にあるものが
それぞれに
まなざしの先にあるものを一目ではとらえきれない
チェホフの写真であり
「忘れえぬ人」であるせいか。
勝手なる映像化なのでありました。

 

[2012/10/18 編集]

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流れてくるものは… 3 「蒼いフォトグラフ」 <気になる・気になる> 

2007-11-15 | _きく__

 ♪ 光と影の中で 腕を組んでいる
   一度破いてテープで貼った  蒼いフォトグラフ…

いいですね、このジャンルの聖子ちゃんの曲。
すべてのことから解き放たれて、素直にすなお~になって・・・
Gyaaァァァー、
フツーの女の子にはそこまで飛び越せないレベルのハードルを
いとも軽々と 聖子ちゃんの声は飛んでいく。のび渡っていく。
うらやましい限りです。

テレビドラマ「青が散る」の主題歌だった。
宮本輝の原作を面白く読み、
二谷友里恵が気になり、
利重 剛は好みのタイプで、
…毎週楽しみに見たものだった。

 ♪ いつも悩みを相談した あなたにも話せない 時が来たの

ここのところが
当時も今も 気になるところです。
テレビでは 1983年10月から始まったようなので、
20年以上も気になっているのか、私?
(途中 ころっと忘れているときもあったはずだけど。。。)

20年たつと
  「けれど あなたにもう一度
   話したいときが来た気がします」
ちょっと硬くて自己中心的ではありますが、
そんな「夜空ノムコウ」が待っていたことを発見(したのカモ!?)。

これは何なのだ?
成長なのか、停滞なのか、
あるいはそんな風に言葉を捜しているのは
とらわれている、ということなのか?

どうも漱石にはなれません(当たり前ですが)。
でも あーだこーだ考える。
そうする事がきらいじゃないんデス。。。

 

[2012/10/18 編集]

   

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「世界名作の旅」に出る 1-7 セルバンテス

2007-11-03 | _よむ__

さて問題です。世界の四大主人公と言えば、
 ○ ハムレット
 ○ ファウスト 
 ○ ドン・ファン と誰?

・・・答えは、ドン・キホーテ。
の 今回は、ミゲール・デ・セルバンテス・サベードラだ。
(セルバンテスの前後?の名前はこういうらしい。)
この マダリアーガ(←誰?)が唱える四大主人公のほかに
異説もあるようで(そりゃそうですネ)、
この回の解説の中では ドン・ファンのかわりに 
 ○ カラマーゾフ あるいは
 ○ ジャン・クリストフ が挙げられている。

私だったらと考えてみたが、
考えるもなにも どの作品もまだちゃんと読んだことがなかった。
それでも、我は行く(大丈夫か・・・)。。。

「ドン・キホーテ」を読んだことはないけれども
ミュージカル「ラ・マンチャの男」を見たことがある・・・と言えたら
楽しく先に進めるだろうに、
残念ながらミュージカルと言うものも 多分見たことが無い。
(小学生のころ、「二人のロッテ」を学校でまとまって見に行ったが
 あれって“ミュージカル”だったのかな?)

振り返ってみると 演劇をあまり見たことがないんだな、私。
あまり見たことがなかったので かえって一部分を強烈に覚えているのが
清水邦夫脚本の「とりあえず、ボレロ」と言う作品だ。

なにしろ題を忘れていたくらいで
(清水邦夫 で検索して、個人の方がつくっていらっしゃる著作リストに当たって
 上演ホール名と題名の“語感(!)”から これだと思うのですが…)
なのに何が強烈だったかと言うと
見終わったときの感動の えも言われぬ印象にあった。

それは 初恋にも似た気持ちだったのです。
題を忘れておいて こう書ける私もすごいが、かまわず進めてみると
この作品を見終わったとき、
「あっ!私の脳みそ、ここにもあるっ!!」という初めての体験をしたのだった。
今まで味わったことのなかった感動は
今までそこにあることを意識したことの無かった私の脳の部分で
初めてわき起こった、
こんなへんてこりんな日本語で表現しなければならないような
新鮮な感覚だった。頭の中のその脳のところだけ
冷たい、けれど心地いい血流に さっと変わった、とでもいうような・・・。

新潟大学の中田力教授が開発・設計した、
縦型のMRIの実験の様子をテレビ番組で見たのは 何年前だっただろう。
「うわっ!!!こういうキカイ、できたのね。
 清水邦夫のあの芝居を見たときの私のところにタイムスリップして
 私の頭にかぶせてみたい。
 きっとnewな部分が 赤くなっているはずだ。」
そこでまた、新しく感動したのでありました。

「騎士物語を読みふけり病みつきになって、
 眠りが少なすぎ、脳みそをバサバサに乾かせて、
 ものごとの分別を失」ったドン・キホーテさんの頭に
このキカイをのせたら、どんな結果が出たかしらん。。。

 

[2012/10/18 編集]
 

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