「大切なことは時を経ても変わらない」 吉沢久子著 海竜社 2019.5
「本書は、著者の新書判シリーズの3冊目として、小社既刊の3冊から抜粋して構成し、より親しみやすく編集し直したものです。」とのこと。宣伝帯の目次内容紹介の一番端には 「ありがとう」をきれいにいう という章立て名が印刷されている。
ありがとう 言う きれいに
「ありがとうを言う」に きれいに が入ることに気をひかれて、そのページから読んでみた。
「姑は「ありがとう」という言葉を上手に使う人だった。食事の支度ができたと声をかければ、「はい、すぐいきます。ありがとう」といい、洗濯ものができたからと部屋まで持っていってあげれば、「あら、きれいにしていただいて、ありがとう」と、実に見事に「ありがとう」をつけた。」 (p.115-116)
吉沢さんは、「私も、こんなふうに、きれいにありがとうがいいたいな、といつも思っていた。」と続けている。
私もそんな気になり、+α、英語感覚的なのびやかさも感じた。(姑さんは「八十歳近くなったある日、貯金をして昔のようにイギリスに船で行きたい、なぜなら、五十年前のロンドンで習った英語を、現代のロンドンでためしてみたいから」と言っていた、「外交官の家に生まれ、外交官と結婚して海外生活が長かった」(英語をよく話される)方だったそうなので。)
日本語でのありがとうをさりげなくのびやかにかろやかに
書き足してっちゃうと ありがとう もずいぶん荷を背負わされたもんだ、になりそうで困るが
そんな風に思ったのだった。