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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「世界名作の旅」に出る 2-3 ゲーテ

2019-06-30 | _よむ__

ハイジ・ハイヂ・ハイディの解説には
ゲーテ・ギョエテの作品
「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」
との関連説明が出てくる。
修業に遍歴、そう言われても初めて目にする題名で、
と言うか、Goetheか、読んだことないなあ。。。
と スピリ・シュピリ・シュピーリのところからGoethe風吹いて
「世界名作の旅」 の ゲーテ のところにやってきた。

この回の著者が訪ねたのは、「若きウェルテルの悩み」の舞台・(西ドイツの)ウェツラール。面会した、今東光似の町長・シュミットさんは、「なに、日本語の訳本が二十何種類も出ている? 信じがたいことですな……」と驚いている。1960年代のウェツラール町長も驚いているが、2020年近くの私も驚いた。そんなにあったの?訳本。どれどれ?と 手に取れたもの数冊を広げて、冒頭サーフィン。主人公ウェルテルが友ウィルヘルムにあてた書簡体。(ウェルテルはロッテに恋をしているのですが、彼女には許婚者がいるのでした。)

 

内垣啓一訳・若きウェルテル
「やっと離れられて、じっさいほっとしている! 親友よ、人間の心とは、じつにあてにならぬものだ! これほど愛している、別れがたく思った君をあとに残して、しかもほっとしているなんて! きっと、君は赦してくれるだろうね。…」

神品芳夫訳・若きヴェルター
「別れてきて、気がはればれしている。親しい友よ、人間の心とはなんたるものか。あんなにも親しくなり、離れがたく思っていたきみと別れて、しかもはればれしているとは。こんな言いかたを許してくれるね。…」

佐藤晃一訳・若きウェルテル
「きみのそばから離れてきたことを、ぼくはとてもうれしがっている! 親愛なる友よ、人間の心なんて、なんという妙なものだろう! 大好きなきみ、離れることなどできないと思っていたきみのそばから離れてきて、しかもこうしてうれしがっているとは! しかし、きみはそれを許してくれるだろうと思う。…」

柴田翔訳・若きヴェルテル
「離れてきて、どんなによかったことか! 最愛の友よ、人の心とはいったい何なのか! 君をかくも愛し、決して離れえぬ友としながら、その君を残してきて、しかも喜んでいられるとは! ぼくは解っているのだ。君はそれを宥してくれるに違いない。…」

高橋義孝訳・若きウェルテル
「ひと思いに出かけてしまって、ほんとによかったと思っている。人間の心なんて、変なものだね、君。ぼくがこれほどにも愛していて離れがたく思っていた君とわかれて、しかも朗らかにしていられるんだから。むろん君にはゆるしてもらえるだろうね。…」

竹山道雄訳・若きウェルテル
「離れてきてしまってほんとうによかった。友よ、人間の心というものはふしぎなものだね。あれほども懐かしく去りがたかった君から別れて、しかもよろこんでいるのだから! しかし、君は赦してくれるだろう。…」

手塚富雄訳・若いウェルテル
「ほんとうによかった、ひと思いに発ってしまったのは。きみよ、人間のこころなんて、なんと妙なものなんだろう。ぼくがこんなにも愛していて、離れることのできなかったきみを、おいてけぼりにしておきながら、こんなに陽気で、よかったと思っていられるんだから。だが、きみは許してくれるね。…」

 

翻訳の世界は 奥深い。
目で追っていくと この人のが 一番こなれているような気がするし、と思った次に
つっけんどんな印象の訳の人のを 試しに音読してみると 友人あての書簡としてはいい感じ出てるし、
恋の悩み人世代としては落ち着き過ぎなんじゃと思える文体の人のも でも、手紙ってそういう風に構えるところがあるとも言えるし、
な 一長一短ならぬ、もしかしたら一長一長(ナンジャソリャ?)になっていると思わせる。。。
翻訳の世界は 奥深い。

さて。冒頭サーフィンの先(≒ゲーテ、読んでみる?)に進むでしょうか。

 

 

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そうだ (木造建築見に)、行こう。

2019-06-25 | _気な・気な_

♪ タララッタ ラッタラ タララッタ ラッタラ

時間はある?生まれる?作る?
分類は後にして 今行ける?
そうだ。
木造建築 見に行こう。

ほんのわずかの時間を 「戸越銀座」 に行くことにした。

がったん。着きました。
ほんとうだ。木造だ。ベンチがあるよ。
座ってみます。まだ若いよ。木肌が。
いつか よりつややかに なっていくのかな。

♪ 夜が降りたら タララッタ ラッタラ 星が泣いてた タララッタ ラッタラ
   胸が騒いで タララッタ ラッタラ 歌が生まれる タララッタ ラッタラ

なんででしょう。 みんなのうた 頭の中に歌いながら
行ってきた。

 

 

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「ハイジ」を読んでいる。 3

2019-06-17 | _よむ__

「アルプスの山の娘(ハイヂ)」 ヨハンナ・スピリ 野上弥生子訳 岩波文庫 1934(手元にあるのは 21世紀に入ってからの刷) を読んでいる。
(テレビアニメ生みの親・高橋さんや岩波少年文庫版訳者の上田さんが読んだ時からも続く、同じ活字(版)なのかな。「びつくら」(吃驚)って出てきますよ(^_^)/。)

角川文庫版を読んで 一番印象に残った
“さまよいし 旅路の果てに
故郷を   見いずるならん

「おばあさん、わたし故郷を見いだすって、どんなことだか知ってるわ」”
は さて、他の訳ではどうなっているのだろう と 気楽に
矢川澄子ハイジ、上田真而子ハイジ etc.見に行って ほほー と思った次に
野上弥生子ハイジを見に行って
その中に 上記“”内部分が 見つからない。
見つからない?んん?元版が違うの、野上ハイジ?
「NHKテキストビュー」という所に行ってみると 「野上が底本にした英訳本」 とあるので
英訳版では 落ちた?省かれた?
私が一番感動したところなんだけどなあ。。。と ほんの少し覗いて終わるつもりが
なんだか全体を読んでみたくなった、な イマココです。

さっそく、(第)1(章) アルムおぢさん の中に
バルベル(おばさん)の釈明会話が出てきません(^_^)/。

 


 

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「ハイジ」を読んでいる。 2

2019-06-13 | _よむ__

「ハイジが生まれた日 テレビアニメの金字塔を築いた人々」 ちば かおり著 岩波書店 2017
を読んでいる。
(ジャケットカバーにハイジキャラクターデザイン候補数種。決定案には色づけしてある。真っ直ぐなまなざし。でこちゃん〔ちょいと広めなおでこ〕の真っ直ぐなまなざし。おじいさんが心射抜かれたのも分かる気になってきます。)

私は アニメ「ハイジ」を作品としてまとまって見たことがない。アニメ特集番組での有名シーンちょこっと紹介とかパロディCMとかくらいしか見たことがないのだ。
そして、今現在、「アルプスの少女ハイジ」 角川文庫 を読み終わり 「なつぞら」(「なつよ、アニメーターは君だ」の週まで来ています。) を (全部ではないのだけれど)見続けているのだ。(p.33、34に 東映動画「白蛇伝」のお話と写真が出てきます。)
と言うことは、です。この本を読んでいると
‘テレビアニメの金字塔を築いた人々’と同じみたいな気になっていって、この心血を注いだ「ハイジ」と言う作品が 世の中の人たちに楽しんで味わってもらえるものになりますように!みたいな立場を自分の中に用意してしまうのであった。

さて。「ハイジ」は 山→大きな町(フランクフルト)→山 と場面変わり。
じゃ、「なつぞら」も 北の大地→大きな町(新宿) と来て、次、→北の大地ってなるのん?

 

 

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「ハイジ」を読んでいる。

2019-06-11 | _よむ__

「アルプスの少女ハイジ」 ヨハンナ・シュピリ 関泰祐、阿部賀隆 訳 角川文庫 1952(2006改版)
を読んでいる。
(ジャケットカバーの清々しさ。「六月のある晴れわたった朝、」〔p.7〕でしょうか。デザインは ミスター・ユニバース の関さんという人。訳者のお一人と同姓。何か関連でもあるのかなと ストア や その mr-universe というところにに行ってみたが、分からなかった。で その mr-universe に寄り道。「藤森照信作品集 La Collina2017」という本を手に取ってみた。〔税280円の方。税6,400円の方もいつか見てみたいな。全長約30メートルの総蛇腹折り製本。壮観かな(^_^)/。〕)

読み始めると アニメの声がCMの映像がパロディ化された科白がいっぺんに押し寄せてくる。(当時のアニメ版を見ていたわけではないのですが。)
読み進んで数ページ、押し寄せてきていたものがあっという間に吹き飛んで 原作そのものの力強い世界に引き込まれていった。

ハイジ。
その しなやかなる子供。
彼女は しなやかだ。

彼女を思う時(読みながらも) 順番を強く印象づけられた 衣食住。
彼女は 住食衣 のもとに 生きている。
山羊飼ペーターの祖母のそばで ハイジは讃美歌の音読をする。
目のみえないペーターの祖母も 続いて歌い出す。


さまよいし 旅路の果てに
故郷を   見いずるならん

その歌の続きに ハイジは嬉しそうに叫ぶ。
「おばあさん、わたし故郷を見いだすって、どんなことだか知ってるわ」

 

[2019/06/19 編集]

 

 

 

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ル・コルビュジエ流れ ZEN方向

2019-06-02 | _住___

“「これ、うちにあるじゃん。」”
“そう思った。 (そう思ってしまった…)”
ル・コルビュジエの復刻スツール、 LC14Maison du Bresil。

美術館売店でのチラ見好奇心が 今度はミュージアムショップそのものへ広がり、あちこちフラフラ見物(ネット上のことでありますが)。流れで MoMA Design Store にやってきた。いろいろ眺めているうちに 

「これ、(いつか雑誌で見かけた)応量器じゃん。」

何が?どれが?と言えば、 MEPAL Cirqula 。「おー、これがブッダボウル。これが禅。」と のだめパトロン がごとく、感動は広がり
自分只一人の見立て物言いでありながら、何だか絶対的に応量器であるような気になっていく。で それらしいカラーのものを買ってみた。

精進精進と キュウリの浅漬け、コールスローetc.の器使いにしてみれば
いつものおかずが ちょいとおすまししているようで、面白い。
(ん?マヨネーズってどうなんだ?)

 

 

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