“さて
うちの中に「カルメン」の小説はなかったと思うが
オペラのCDはあったような気がして 夫に聞いてみた。
2組ある、と 出してきてくれた。
…
なんだかその気になって
両方聞き始めた。
…
カラスのカルメンは情が深そうで
エレーナ・オブラスツォワのカルメンは
どの殿方も万遍なく?たぶらかしそうだ・・・などと
勝手なことを考えながら聞いた。”
1月、死亡記事欄に その エレーナ・オブラスツォワ の名があった。
“オペラは長い。
2作品も一度に聴いているのだからなおさらだ。
続きはまた今度にしよう。
(でも 今度っていつだろう。)”
続きというわけでもないけれど
あの時、
2組めのカルメンは エレーナ・オブラスツォワ という名の人なんだ。
と思った
オペラ「カルメン」 カルロス・クライバー/ドミンゴ/エレーナ 版 を聞いている。
小説も読んでみよう、気持ちがそちらに向かいました。
杉捷夫/堀口大學/平岡篤頼/工藤庸子…
翻訳は たくさんあるんだな。
なんて思っているうちに 4周!しました、「カルメン」 ** 。
物語にとっぷり入り込んでいける 堀口訳、
カルメンのイメージが飛び出してくるような 杉訳、
考古学者「私」の学究肌が訳調(←なんて言葉ある?)にくっきりと浮かび上がる 平岡訳、
活字大きめ(←単行本サイズ)、解説たっぷり、お得感満載の 工藤訳、
それらは仮にシャッフルされたとしても その場の出たとこ勝負?でまた面白い印象をもたらすのでしょう。
○ とんだまぬけのカナリヤだね!お前さんはばかなまねしかできない人だよ。(杉)
○ あきれたカナリヤのおばかさん!あなたって、ばからしいことだけしかしないわね。(堀口)
○ 大ばかのカナリヤさん!…あんたってへまばかりしでかすのね。(平岡)
○ まったく、とんまなカナリヤだよ!…馬鹿なまねばっかしじゃないか。(工藤)
カナリヤ…竜騎兵(軍服・黄色)のドン・ホセのこと。
この台詞を 例えば 米倉涼子 天海祐希 木の実ナナ 大竹しのぶ の どなたかに配役できるとして
どの翻訳版の 誰の配役が
○ いちばんカルメンらしいか
○ チケットが捌けるか
なーんて勝手なこと考えてたら
4周というかメドレーリレー?というか してしまった。面白かった(^_^)/! ***
*
ちなみに
堀辰雄さんとこの翻訳(←「カルメン」そのものは見つけられなかったのですが)では
「(プロスペル・)メリメエ」でした。
Mérimée
↓
やぎさんのようでかわいい、であります。
**
登場する地名に コルドバ、マラガ、グラナダ、などなど。
獄中のドン・ホセにカルメンが差し入れるのは、アルカラのパン。
EURO24-4再 伊・独・仏・西・語 の そう、スペイン語の 今シーズンの舞台。
きっちりお勉強していたら さぞや興味いや増すことだったでせう(^_^;)。
***
私が考えてみた組合せは、
○ とんだまぬけのカナリヤだね!お前さんはばかなまねしかできない人だよ。(杉)…木の実ナナ
○ あきれたカナリヤのおばかさん!あなたって、ばからしいことだけしかしないわね。(堀口)…米倉涼子
○ 大ばかのカナリヤさん!…あんたってへまばかりしでかすのね。(平岡)…天海祐希
○ まったく、とんまなカナリヤだよ!…馬鹿なまねばっかしじゃないか。(工藤)…大竹しのぶ
こんなクアドラプルキャスト(←なんて言うの?初めて知った。)あったら全種チケット何とか手に入れて 通いつめます!
(アリエナイカ。。。)