
自慢の露天風呂に新たな問題が起きた。土中に埋めた塩ビ管から立ち上がる鉄製の管との接合部から水が漏れているのを発見し、それを直そうとして小屋に戻り、取り敢えずスコップを持って出ようとしたら、遠くに牛が3頭も囲いの外に脱柵しているのが目に入った。
図体の大きな14番が他の2頭の先導役をしたのだろう。付近の草と落とし物の様子から脱柵は恐らく昨夜だったような気がする。少しは悪びれたふうを見せればまだしも、こういう時の牛の態度は尊大で、それで余計にこちらの頭に血が昇る。
ウロウロ逃げ回る3頭を牧区の中に戻したら、もう水道工事をやる気など失せてしまった。とりあえず、本管からのバルブを閉めたから、水漏れは止まっている。このバルブを開き、風呂の蛇口を開ければ多少の水漏れはあっても浴槽に水を溜めることはできるから、入浴するのには問題ない。水圧が強過ぎるのだろう。
京都から来ているKさんからは働き過ぎだとよく言われる。ようやく少しゆっくりできるかと思ったのも束の間、後からあとから問題ばかり起こる。気分直しに富士見に下って美味い物でも買って来ようかと思えば、これまた軽トラの燃料が乏しくて一度里に下らなければそれもできない。
きょうの写真、これが野生鹿の実態。まさしく「鹿の天国」、牧場や人にとっては驚異的な数だ。最近は、以前ほど鹿やその対策が話題にならないが、この写真を見たら関係者はどう思うだろうか。
群れの中にはほぼ角が伸び切った雄鹿もかなりいて、連日連夜奔放極まりない”乱交”を繰り広げているに違いない。実に腹が立つ。
ザクセンの選帝侯アウグスト強権王の魔性の精力は生涯に400人近い子をなしたと伝わっているが、貧しい農民が城郭の奥で夜毎の狂宴に耽る王に対して抱いた気持ちとこの怒りは通ずる。あの憎き雄鹿の精がいかほど撒き散らされるのか、来春が気になる。
先日も下からは鹿を捕獲せよと督促されているが、囲いと、それに隣接する牧区とには牛がいる間は罠を使うことができない。我慢の汗が流れる。
芝平の特産唐辛子、北原師から聞いていました。調べてみます。
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本日はこの辺で。