
このテントの主であるお二人は8月の1日に京都から来て、滞在日数は10泊の予定になっている。旦那さんは70歳を超えているから、それなりに年配のご夫婦である。昨年は7泊したはずだから、今年は滞在日数がさらに増えた。
古都の夏の暑さは酷しい。半世紀以上も前のことだが、洛北でひと夏を過ごしたことがあるから知っている。
ここに来て、格別何をするわけでもなく、いい風に吹かれて気ままに過ごすだけで満足のようだ。酒は飲まず、もっぱら珈琲(kさんの場合はこの漢字を使いたくなる)を嗜み、言葉おだやかに蘊蓄を語る。
自分にもどこかの山の中で、いつかこんなふうに数日を過ごす機会が訪れることがあるだろうか。連れ合いは諦めなければならないが。
連れ合い、考えてみればそんな人をKさんのように、どこかへ連れて出掛けた記憶は殆どない。そもそもそういう発想がなかった。どんな山行も、今はそんなふうに思わないが、それを当たり前として通した。相手も、内心はどうであったかは分からないが、格別それで不満を訴えるようなことはなかったというのが、切ない言い訳になる。
また牛たちが囲いの中に戻ってきている。もう、隣の牧区とは自由に出入りできることは分かっているはずだから、好きなようにしておくつもりだ。
鳥の声を聞きながら、草を食む牛の姿を眺めるのは毎朝のこっとになっている。だから、その姿が見えないとやはり物足りなく味気ない。夕暮れにいい風が吹かないのと同じだ。
そういえば、昨日畜産課長から電話が入り、9日の中間検査を控え前日に牛を集めるために課員を上に行かせるかどうかと聞いてきた。一人で大丈夫だと返事しておいたが、さてどうなるか。ずっと好天が続いているから当日の天気が気になるし、台風の進路も心配の種だ。
昨日、3人の教師に引率されてやって来たOB4人と15人の高校生は、4時起きして、入笠山頂でご来光を迎え、テイ沢に下る。
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本日はこの辺で。明日は沈黙します。