昨日の牛の入牧については、地元紙「信濃毎日新聞」、「長野日報」、そして「伊那ケーブルテレビ」とJA上伊那の広報担当が取材のために来ていた。例年のことである。
今朝来るときに、2紙を買って読んでみた。写真は長野日報の方が良いと思ったが、どちらも入牧の様子が簡潔な記事にまとめられていた。ただし、入牧頭数が昨日が11頭、すでに10頭が放牧されていることには触れても、その頭数が意味することにまでは言及してなかった。
事前の知識があれば、昨日上がってきた牛を加えてその全頭数が、この牧場の収容できるわずか10分の1でしかないことを知っただろうし、そうであればその激減した牛の数が示唆する酪農や、畜産の現実もそれとなく読者に伝えることができただろうに、記者たちにはそういうところまでの関心はなかったようだ。
牛の行動については、今でもよく分からない。孤独の58番は、昨日からあまり移動せず、ダケカンバの林の終わった斜面にいて、その100メートルほど下の草地に9頭の牛がいた。58番は何かを訴えるように2度3度と咆哮したが、下まで下りてきて仲間に加わろうとはしなかった。
第1牧区には12頭が放牧されているはずだから、あと2頭が足りない。こればっかの牛を探すのは骨の折れる仕事だが、沢を挟んで群から大分離れた別の草地にいた。1頭は和牛でもう1頭はホルスタインだった。9頭の群れの中に、同じ蓄主の牛がいても、同じ群れに入ろうとしない牛たち。
そろそろ梅雨らしい天気になるようです。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。