入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’17年「初夏」 (5)

2017年06月08日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

     Photo by Ume氏

 きょうも雨。囲い罠の中の牛たちは雨を全く気にするふうも見せず、草を食(は)んでいる。決してそうではないのだが、時折あたかも重要なことを考えているような深刻そうな素振りをして、思い直したようにまた草を食む。下にいたときは、栄養価の高い配合飼料をもっぱらにしてきた牛たちのことだ、牧草はいくら食べても腹はふくれず、「まずいなぁ」なんて思っているかも知れない。あっ、また1頭が動きを止め、哲学者のように虚空を眺めている。「何でこんな所にいるのだろう」と、硬い頭で思案しているのかも分からない。カッコーの声以外は聞こえてこない静かな朝だ。権兵衛山は霧の中。2泊3日の予定で来ている「みろく山の会」の会員には気の毒だが、これでは予定していた山行は無理だろう。



 
 iCloudに入っているはずの写真はこんなものだけ。入牧の牛の様子もCM撮影の情景もどこかに隠れて、どこへ行ってしまったのだろう。この写真はテイ沢の倒木の様子だが、こんなものより雷伝様の近くで見つけた今季最後のヤマザクラの花や、高遠城を過ぎて152号線をしばらく行ったら見える畑の中の夫婦らしき人形、放牧の牛たちの写真・・・、うーん。

 この間の日曜日、入笠の登山口付近はまるで富士山のような賑わいを見せていた。あんなふうな数の人がやがて、この平穏な牧場にも押し寄せてくるのだろうか。また、人と自然、、動物、観光との関わり等々、解けない難問が迫る。あそこの案内板は外そう。

 そう言いつつも、思いながらも、梅雨にもめげずにあなたたちはお出掛けください。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。 
 
コメント
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