入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’17年「初夏」 (6)

2017年06月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日の夕方、第1牧区へ牛の様子を見にいったら、霧の中を3頭ほどの鹿が逃げていくうしろ姿を目撃した。あれだけの高電圧(8300V)の電気が流れている電気牧柵なのにもう、侵入する方法を見付けたようだ。憎い。

 昨日、みろく山の会の彼ら彼女らは、小屋の中で所在無い時間に耐えられなかったのか霧の中を散歩に出たので、初の沢の流域に特別に入れてあげた。そしたら皆さん、大喜びで帰ってきた。
 道のない自然の森や川を、美しい渓相に導かれながら歩き、やがて途中から流れ込む支流を辿って帰るようにと説明しただけだったが、それで問題なかった。道標や地図に頼らず、大まかな地形の予備知識だけで歩く方が探検気分も味わえて、余程面白かったはずだ。そういう山歩きができるのが、登山者のレベルにもよるが、中級山岳のここの魅力である。スケールはあまりに違うが、アラスカのデナリ国立公園のことが頭の中にあり、それでできるだけ人工物のない自然のままの状態を体験してもらおうとしたのだ。今度は1日をかけて、同じようなやり方の山歩きを勧めておいたが、その際には案内人になると約束した。
 そうそう、最初の日、自慢の露天風呂には5名しか入らず、他はそれほど関心を見せなかった。ところが、二日目には全員が入浴し、大好評だった。入ってみなければ、あの趣、快感は分からない。

 明易(あけやす)や 先越されたる 露天風呂  ―― TDS


 きょうは、北原のお師匠がシニア大学の生徒18名ばかりを案内して入笠にやって来る。昼食は、時代遅れの山小屋で食べるということで、これからその弁当を引き取りに、下まで行かねばならない。
 
 去る人、迎える人、慌ただしい人との交錯、山の日々がどんどんと過ぎていく。TDS君、NRO、赤羽さん、ありがとう。
 
 雨に濡れたクリンソウを見に、お出掛けください。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてくだ
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