入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「初夏」 (15)

2017年06月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 本日2回目の入牧あり、無事に終わる。頭数は11頭。

 いい天気が続く。セミの声しかしない。ここから見える限り、空には雲一つない。気だるい牧の午後、入牧したばかりの牛の様子を見に第1牧区へ上がっていくと、群れに入れずも人には慣れた牛なのだろう、58番の耳票を付けた1頭が追いかけてきた。牛にしてみればえらく広い、見晴らしの良い放牧地に放り出されて驚き、不安でいたのかも知れないが、これからの短かい4,5年の生涯の中で、ここでの4か月が最も幸福な時だったことをやがて知るはずだ。
 ほとんどの乳牛の一生はそんなものだ。それが家畜として生を得た牛の運命で、われわれはそういうことを他の生き物に強いていることを通常意識してない、というよりも知らない。だから、1パックの牛乳の価値を、正しくは理解してないと言っても、過言だとは思わない。



 山を下りる前にもう一度、上に行ってみた。問題の58番1頭だけが、長い影を引いたモミの木の根元で、夕風に吹かれながら座っていた。誘導を試みたら後を付いてきたので、せめて水場だけでも教えておこうと沢に下っていくと、ダケカンバの森の中で動きを止めてしまった。何度か呼んでいると、向こうの森の方から岩の崩れる音がして、沢の斜面を幾頭かの牛が下りてきた。
 うまい具合に群れに合流できたから、最初の夜を迎えた58番の不安は、これで少しは解消しただろう。

 海老名出丸さま、その方面は疎いので調べてみます。多分、k川さんとはあなたのことでしょう。分かりました。

 そろそろ雨に濡れたクリンソウを見に、お出掛けください。営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください


 

 
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