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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’25年「春」(34)

2025年04月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 もうすぐ5時になる。そろそろ東の空が明るみを見せるころだ。野鳥の声はまだしないから、どうやらあれらよりも早起きをしたのだろう。
 今朝は4時半に起きた。上に暮らすようになると、一日の時間の使い方が自然に変わり、これが普通になる。昨夜は10時過ぎに寝たが、その前に1時間ばかりうたた寝をしたようだから、睡眠時間はこれで不足ないだろう。

 万歩計によると、過去1週間の1日平均歩数が9千歩に迫り、昨日は1万2000歩を超えた。これには上に来なかった日曜日が入り、さらには通勤の際の車の振動も加算されているだろうが、自分ではまずまず納得できる数字だ。
 昨日は大沢山の第3牧区へ行った。そこに張り巡らされている電気牧柵の状況を調べるためだったが、この牧区に牛を出さなくなってからは牧柵の電気を切ってしまっていたから、自然と見回りの足が遠のいた。
 
 牧場で働くようになって何年ぐらい経ってからだろうか、何日もかけて電気牧柵のすべてを張り直した。1㌔以上は優にあったが、あまりにも管理に不適で牛のいかない森や林の中ばかりか、沼地や谷川を渡るような場所にまで切れやすいアルミ線が張ってあったためだ。
 放牧最後の年になるが、冬に備えて牧柵を抜き、アルミ線を落としておいたのをそのままにしておくわけにはいかず、気になっていた。放っておけばやがて草に埋もれ、アルミ線も支柱もその存在すら分からなくなってしまうからだ。
 入笠牧場は、安易にと言っては悪いが、前任者の時代から電気牧柵に頼り過ぎていたとは前にも呟いた。改めてその思いを強くした。
 
 断線、漏電はいつでも起こる。そうなれば牛は脱柵してどこへ行くか分からない。ここは太陽発電のため、電圧が不安定で、鹿にもよく切られた。
 最初の何年かは電圧計などなかったから、電気牧柵の最終点で針金を当ててスパークさせ、それで通電しているか否かを知った。針金が無反応なら、急いで不良個所を探すために牧柵を辿ることになる。
 漏電ならまだしも、断線している場合は山頂にある発電機をいったん切らなければ、修理作業は危険で難しい。後には途中で電気を切れるようにしたが、感電は何度もした。

 そんな苦労を嫌でも思い出しつつも、しかし、時を経てそれらのことがみんな懐かしく、良い思い出に変わった。あの苦労して打ち込んだ1本いっぽんの支柱が、断線して不気味な音を発していたアルミ線の切れ端が、誤ってそれに触れた電気の強烈な衝撃までもが、どれもこれも。

 連休の予約は、まだまだ余裕があります。
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 本日はこの辺で。
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