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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’25年「春」(32)

2025年04月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 
 雨は止んだのだろうか、ヤマバトの鳴く声がする。その間には小鳥の声まで聞こえてくる。両者は共演しているつもりなのか、調子を合わせて鳴いているようだ。
 
 久しぶりに上に泊まり、今朝は4時頃目が覚めてしまい、今まで本を読んでいた。午前5時半、外の気温は9度、雨は止んでいる。しかし、天気が回復するというふうにも思えない。
 湯を沸かすぐらいのことはできるが、朝飯の支度をしたり、食器を洗うことはまだできない。水道の水を止めているからだ。もっともそれができたとしても、米、味噌はあるが碌な副菜がない。

 昨夜はいつの物か知らないマグロの缶詰に冷凍の餃子、それに持ち上げたベーコンとアスパラを塩コショウで炒めて食べた。即席の吸い物も飲んだ。米は冷蔵庫に冷凍にしてあったのを見付け、解凍して食べた。
 例年だと小屋開きの日はウナギと決めて、一人でささやかに祝うのだが、今年はそれができなかった。しかし、そのうち何とかする。
 酒も飲んだが、今年度になってここに泊まるのは初めてと言うだけのことで、特に構えたわけではない。いつものように酒1合とビール500㏄を1缶を飲んだだけで穏やかに済ませた。

 霧がすぐそこまで降りてきた。何百回、もしかすればもっと眺めた牧の見慣れた景色だ。それでも、同じくこの霧のように様々な感慨は湧いてくる。
 人にはいろいろな思いがある。理屈ばかりか、感情もそこにはある。
 
 脱柵した牛を戻す苦労、何百本もの牧柵の支柱の打ち換え、入牧や下牧の際の牛の表情・・・、流した汗が、喜びが、ここの風景と溶けて情景となり、人生ともなった。
 しかし、そういうことを伝えようとしても分からない人がいる。ここの自然や、星空の美しさを語っても、通じないのと同じようなものだ。
 ましてや、アラスカの大自然の中に入っていく緊張感を大切にするため、敢えて銃を持たなかった写真家もいたが、その考えなど到底理解できないだろう。
 
 嗚呼、雨は止まない。呟きも何だかおかしくなってきた。まるで、きょうの天気と、PHの不一致さながらに。
 
 連休の予約は、まだまだ余裕はあります。お早めにお願いします。
  山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。
 
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