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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’25年「春」(35)

2025年04月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 早いもので、牧場で働くようになってから2回目の土曜日が来た。そして今日から連休が始まる。この独り言を聞いてくれる人は日毎に増えて、それは有難くも、キャンプ場や小屋の予約はさっぱりときて、些か当惑している。
 
 確かにこの時季はまだ寒い。いつもの年でも他所と違い予約者は少なく、ある程度は想定できたことだが、それにしてもこれは「肩透かし」と言ってもいいだろう。
 さすがに予約がまったくない、というわけではない。キャンプ場にもあるし、きょうから3泊の予定で、小屋にかんとさんとTBIさんがやってくるはずだ。お馴染みの星の狩人たちである。
 良い獲物を捕るためには天候が絶対条件になるが・・・、この件についてはこれ以上は言わないでおく。気付いた人がいるかも知れない。クク。

 獲物と言えば、昨日は第3牧区と第4牧区でたくさんの鹿を見た。第3牧区では、聖域にしている場所の近くには多数の鹿がいて、逃げていったばかりの一帯には獣の匂いが強く残り、その数の多さを知った。
 第4牧区の小入笠の付近でも、やはり同じくらいの群れを確認した。この牧区の下方には大型の囲い罠があり、すでに誘因を始めているが、誘いに乗る気配は一向にない。
 一冬が過ぎ、その間に鹿たちの罠への恐怖も薄れたはずだと思っていた。昨春の猟始めには確か20頭ばかりを捕っている。しかし今や、鹿たちの間ではそこまで学習や教育が徹底しているということか。

 この獣害の問題も深刻である。このまま放っておけば、まだまだ鹿の頭数は増えると予想される。その勢いに対し、罠による駆除ではとても追いつかないだろう。案じている。
 ただ皮肉なことに、牛がいなくなれば、草地を守るのはこの野生の鹿たちだ。さもなければやがて、ススキや実生から育つ落葉松が繁茂し、他の閉鎖した牧場と同じ運命をたどるに違いない。
 鹿がこれ以上増えるのも困るが、さりとてこの広大な放牧地が荒れ野に変わり、ススキや落葉松に覆いつくされてしまうというのも問題だろう。
 そうなれば、野生動物は鹿だけではない。特にクマ対策は、鹿よりかもっと難問になると予想される。

 外に出てみたら、真っ青な空が拡がっている。気温は低く、遅霜が降りたようだ。暖かくしてお出でください。

 連休の予約は、まだまだ余裕があります。
  山小屋、キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。明日は沈黙します。
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