
桜前線が北上していく速度は20㌔/1日だとか。それが標高となると、30㍍/1日の速さだという。
里よりさらに1千㍍高いわが入笠牧場の花の開花となると、この速さだとそれから約1か月も先になるが、昨年は4月の27日という記録が残っている。花の種類も違うから一概にこの計算と合致しなくともよいわけだが、およその目安にはなる。
昔人が愛した花は、ソメイヨシノのような大ぶりの花ではなく、もっと清楚可憐な山桜だったという。あるいは、枝垂桜(シダレサクラ)もそうだったろうか。
先日テレビで東京の井之頭公園の人で賑わう花見の様子を見て、呆れた。相変わらずだと思った。
近くに暮らしていたこともあったから、よくほろ酔い気分で最寄りの三鷹駅でなく、その一駅手前の吉祥寺駅で下車して、公園を通り抜けて帰ってきたものだ。
花見の季節は避けていたが、一度だけもう深夜に近いころだった。いつもの気分で公園を通ってきて、園内のあまりの騒乱の跡が目に飛び込んできて驚いた。あれが花を愛でる多くの人たちの楽しみ方なのだと、改めて教えられた。
確かに、花見のために場所の確保に上野公園に行かされたこともあれば、北の丸公園で夜桜を眺めながら盛り上がったこともあった。伊豆や、奥多摩でも花の季節に出掛けていったし、東京、信州、各地の山と、3回も花見を楽しむことが例年のようになっていて、中でも残雪の立山を背景にした桜の眺めは、その後の剣岳周辺の登攀とともに今でもこの季節になると決まって思い出す。
一言も二言も多い人間であることは承知しているし、お祭り騒ぎも嫌いだと言えば噓になる。それでも、花はソメイヨシノよりか、これも種類があるらしいが山桜、花見についても酒肴を用意し仲間を集ってというよりか、もっぱら一人で牧場や周辺の花を訪ね、眺めるばかりだが不足はない。
「今月26日(土)昼に到着し、29日(火)昼までよろしくお願いします。
3泊4日になります。XXXさんと2人で行きます。もう楽しみで、ワクワクしています。後は、天気のみです。」
3泊4日になります。XXXさんと2人で行きます。もう楽しみで、ワクワクしています。後は、天気のみです。」
承りました。しかし、その天気が問題なのです!クク。
本日はこの辺で、明日は沈黙いたします。