入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「春」 (11)

2020年06月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 いかにも梅雨の雨らしく、雨脚は変化を見せずにひたすら降り続いている。小降りになればすることもあるがそういう気配はない。

 第1堰堤までは県道で、一応舗装されているが、その先は市道となり、オオダオ(芝平峠)まで未舗装になる。ここでいつも軽トラを4駆に切り換える。こうした方が、タイヤの摩耗を抑える効果があると思っているからだが、実際のところはよく分からない。
 これから雨の日が多くなり、それにつれて未舗装の道路は甚だしく荒れる。道路上を幾筋もの水の流れができ、それが自然の溝となり、深くえぐれて水路と化す。少しでもそうならないようにと昨年行政が、雨水の流れを受け止め、その水を側溝へと導水するためのゴムの刃が付いた丸太、あれは何と呼ぶのか、を2キロほどの間に10か所ほど埋め込んだ。
 初めのころは効果があったが、運ばれてきた砂利の堆積がゴムの刃の高さを越えれば、流れ下る水を堰き止められなくなってしまう。この山道を最も利用する者として、折角整備された道が元の木阿弥になっては困ると、いつも軽トラに積んでいるツルハシとスコップで手を入れてきた。



 やはり今朝この山道であったことだが、この小鹿は、母鹿の後を追って道路を横切り、一瞬ためらったが川に飛び降りた。ところがそこで、どうしたことかうずくまったまま動かない。斜面の上部で心配そうに見守っていた母鹿がどうするかと見ていたら、鋭い声を一度だけ上げ、急な斜面を駆け上っていってしまった。見捨てたわけではないだろうが、意外だった。ひとまず自分の身の安全を優先させたのかも分からない。
 なおも、そこに車を停めたまましばらく見ていると、どのくらい経ったろうか、急に小鹿はすっく立ち上がり、てっきり障害と見ていた岩を難無く飛び越えて、母鹿のように林の上部に姿を消してしまった。
 小鹿には母鹿に付いていけない理由があったはずだが、その後の、あの何もなかったかのような俊敏な行動には驚いた。

 我慢できなくなったのか、激しい雨の中を和牛3頭が罠の中央へ出てきて草を食べ始めた。牛たちもこの雨にはまだ慣れていないだろうが、それを見ている者も同じだ。雷鳴までする。

 赤羽さん、家畜の評価はいろいろありますが、多分、2-6-2はないと思います。
 
 明日は沈黙します。









 

 
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