予報通りの雨が昨夜から降り続いている。止むのは夕方になるらしい。今朝7時少し前の気温は10度と、炬燵に火の気が欲しいくらいだ。
昨日までの過去1週間の1日平均歩数が9000歩を超え、昨日は草を刈りながら13000歩以上を歩いたと歩行計に記録されている。76歳、こんな山の中でよく働いているということだろう。
そういえば、咄家ざこば氏が76歳で亡くなったという。この方面にそれほど詳しいわけではないが、他人が見ればあのくらい自分の顔も老けて見えるのかと、ついつまらぬことを考えた。
よく歳を聞かれて、67歳と言いかけて、76だと頭の中で訂正してから正しい年齢を伝えることがある。そして、その違いを改めて感ずる時もあれば、肉体的には大した違いではないと思い直すこともある。
昨日、軽トラのエンジンが始動せずやむを得ず下に連絡したら、夕方の忙しい中を畜産課の職員が快く助けに来てくれた。普通、牧場担当の職員は牛が入牧する前に一度は下見に来ることになっているから、ついでにそれも兼ねたらいいと言い添えたのも相手への説得力になっただろう。
夕暮れの牧場を二人で見回りながら、昨年で牧場の仕事を辞めるつもりだったことを話すと「三沢さんは牧場で死ぬものと思っていました」などと言う。同じことを言う者が他にもいた。
まだそれほど老けてはいないと思っていた自分の顔がそうではなかったことをざこば師匠に教えられたように、76歳という年齢は他人にそんなことを思わせるような年齢なのだと再認識させられた。
ま、里に暮らす時間が少しはないと困るし、牧場でこと切れたら人に迷惑をかけることになるからそんなことは望んでいない。ただ人から見ても、この牧場が、ここの仕事が、自分にはそこまでハマって見えてるのかと、そう言われて悪い気はしなかった。
雨が激しく降っている。梅雨が始まればこういう天気の中、牛の心配をしながら過ごさなければならない重い季節だ。
きょうはこんな天気だから、車が動いたら久しぶりに富士見に下って酒や食料でも仕入れてこようと考えている。野菜不足は分かっているが、その野菜の多くを食べずに駄目にしてばかりいる。
車は動いた。しかし、第4牧区の電気牧柵がまた鹿に切られていた。
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本日はこの辺で。