入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’24年「夏」(19)

2024年06月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

     明日になれば、この風景にも牛が加わる
 
 昨日は雨の降る中、断線した電牧(電気牧柵のことを攻略して呼ぶ)を修理して濡れ、それが一度目。その後軽トラが動いたので富士見に買い出しに行こうとして途中で倒木に道を塞がれ、これを常備しているノコギリで切って片付けまた濡れ、これが二度目。入牧を控え道路の様子を点検しに行き、その後に草刈りをしてまた濡れるといったわけで、都合三度も雨に祟れた。

 一度目の断線の修理はもちろん雨具を着て出たが、あの辺りの電圧は1万ボルト近く、それに雨と来れば緊張もする。二度目の倒木処理には雨具がなく、これは身体に応えた。三度目の草刈りは、朝露もそうだが草が濡れている時の方が刈りやすいということもあって、敢えてした。
 思い付くと、じっとしていられなくなるのは、いつもながらの歳のせいにしている。

 その後、久しぶりに小屋の風呂を沸かし、冷えた身体を暖めた。そこまではいいが、追い炊きのできない風呂であることに加え、滅多にしか使わないので他所の家の風呂に入っているようでなんとも落ち着かない。
 浴槽はわが家の物より広いが、何となく災害に遭い避難所の仮設風呂にでも入っているような気分になるのだ(いや、現在もなおそういう人たちがいる。こんな譬えは適切ではなかった)。

 そういったようなわけで、山の暮らしは大雨予報の中でもつつがなく、とまでは言えなかったにしても、大過なく過ごすことができた。夜はたくさんの野菜を使い、好物の豆腐と、久しぶりに鶏肉で一人鍋をした。
 食材の中では豆腐は重要で、値段はもう覚えていないが、それぐらいはその店で売っている一番高い物を買うようにしている。美味い、まずいではなく、あくまでも気分。
 
 こういう時に、誰か相手がいたらと思わないでもないが、一人ならひとりの良さ、味わいもあって不足はない。何しろここにいても、里にいても、大概は一人で、長年そういう暮らしが続き慣れてしまっている。
 それに、一人の退屈と二人でいる退屈のどちらを選ぶかと訊かれたら、躊躇なく前者を選ぶのは間違いない。同じ考えの人も多いだろう。
 心のラジオ体操と違って、草刈りとか、牧柵の補修とか、何かに集中している時に湧いてくる雑念は良い話し相手でもある。この辺りのことについては、そのうちもっと呟いてみたいと思っている。

 いい朝が来た。4時に起きて、もう一度眠るつもりでいて、その機会を逸した。カッコウの鳴き声はこの呟きを始めた時から、づっと続いている。同じ鳥で、選手交代はないのだろうか。ご苦労さん。
 
 赤羽さん、通信有難く、二度拝読しました。健康であることが最大の財産だと感謝しながらやってます。大きな空と、いい風を求めて出掛けてください。

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 本日はこの辺で。

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