Photo by Ume氏
文句なしの快晴。雲は中、北のアルプスの山腹にわずかにたなびいているだけで、それ以外は地球の周囲を包む薄い大気の層を丸く感ずることができるほどに、真っ青な空が拡がっている。
二日続けて見舞われた雹という奇襲の後とあれば、いつもよりか一段と爽快感を感じる。今朝はカッコウでなく、ホトトギスの鳴く声がよく聞こえ、それを聞きつつ一杯では足らず、二杯目のコーヒーを飲んだ。
きょうは小屋の方に客が来る。二組になるか三組になるか、混雑させない小屋としては3泊を予定している馴染の5人組を小屋に入ってもらい、状況によっては隣の10畳二間も利用できるようにした。この人たちもよく知っていて、そのうち二人は新登場の星の狩人である。
皆さん、日ごろの行いが良い人たちなのだろうか、こんな好天に迎えられ、コナシの花ばかりか、そろそろ咲き出したレンゲツツジやクリンソウまで楽しむことができる。そして夜は満天の星、ここ牧場の夜空が今夜は最大、最高の実力を見せるだろう。
昨日の松本行とは、ここの牧場の一部が撮影場所になった映画を見にいってきたのだ。普段、この独り言ではCM、PV、映画などの撮影に関しては詳しいことは呟かないことにしてきた。そういうことをここの宣伝にしたくなかったことが第一の理由で、あくまでも入笠の山や谷、ここの自然を対象に来てもらいたいということ、そしてその目的に充分に応えられると信じているからだ。
もし仮に撮影された場所を見たいと言う人が来たとしても、そこまで要望には応じられないことが多く、また大半が公開前の守秘義務を求めてくる。
ここは景観の大半は牧場であり、原則部外者が立ち入ることはお断りしている。行政や撮影関係者も含めて、もし外部の人たちが立ち入る場合は防疫上の配慮をしなければならないし、立ち入る際は必ず管理人が同行することになっている。
手の空いている時は訪れた人を牧場案内に誘うこともあるし、撮影のこぼれ話を話すこともある。しかし、この原則は是非ともご理解願いたい。
それにしても、あれだけの場面を撮るだけで驚くほどたくさんの人が来て、時間をかける。部外者には理解が難しい映像の背後の、それが実態であるらしい。
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