入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (15)

2019年03月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏(再録)
 きょうのUme氏の写真は「目覚める」という題名が付けられている。ダケカンバの芽吹きが始まったころで、春はまだ浅い。東京など、そろそろ桜の開花も話題になりだしたようだが、この山の中でそれを目にするのはまだ2ヶ月ほども先、5月中旬からのことになる。芝平の第1堰堤の枝垂桜が5月の初め、それから1ヶ月近くをかけて花はゆっくりと牧場のある辺りまで登っていく。考えてみればそれも贅沢な話で、東京の桜も入れれば短命な花を、場所を変えて2か月以上も楽しむことになる。しかも窮めは、あの天空の牧から、広大な天と地の間(あわい)で人間は小さな点のようになって、一年ぶりの花との再会を喜ぶのだ。 
 そして、それが花の饗宴の始まりである。次にはヤマナシ、そしてコナシの花が咲き、山はさらに白い絢爛を尽くす。彩度の日増しに高まる新緑と抜けるような青い空、クリンソウも負けじと後を追い、レンゲツツジも若葉をまとう白樺の林の中に目立つだろう。


                                    
 その入笠へは、3月2,3日に行って以来無沙汰を決めている。こんなに行かないでいるのも珍しいが、今行っても、冬の名残りのみすぼらしい後ろ姿を目にするだけのようで、その気にならない。牧の点検などは、東京から帰ってからにしたい。そんな事情で、手持ちの写真が尽き、再録になるがまたUme氏の世話になったり、古いものを引っぱり出して使っている。きょうの2枚目はO谷邸。
 ボツボツ連休の問い合わせも来るようになった。きょうは人間だけでなく、昨秋1週間だけ預かった馬の「ビンゴ」に関してまでも。しかし、これは一存では決められない。

 O里さん:美ヶ原が「われらが超えていくところ?」ですか。フムー。アイヌは遺伝的な関係では、北方から来たモンゴロイドよりも、その前から日本列島に住んでいた縄文人に近いという説を読みました。確かに、かれらのご先祖が縄文人に行きつくなら、美ヶ原でも高尾の森でも、移動、定住は別にして、活動区域であってもおかしくないですね。ついでに入笠も入ると面白いです。それにしても、われわれの文明が極めて短期にこれほど進んでしまって、この先どうなるのでせう。
コメント
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