入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (25)

2019年03月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

     「雪溶け進む」               Photo by Ume氏

 ウーン、上に行けばまさしくこの景色が待っている。送られてきたこの写真を見て、7か月の牧場の仕事が今にも始まるような気がしてきた。少し慌てた。
 林の中に点在する白い物は冬の名残りで、日増しに明度を上げる春の光に、置き去りにされた敗残兵のような姿を晒している。この季節の交代を毎年目にしつつ、やがては消えていく残雪に合わせるようにして冬のことを忘れる。芽吹きが始まり、野鳥の姿が目に付き、声がして、初の沢の流れも心なしか冷たさが薄れるころに、牧場には待望の本格的な春がやって来る。
 前にも呟いたが、この沢の流れに沿って登っていけば、流れの緩む場所に出くわす。そこは水音が特別な声で歌ってくれ、腰を降して休んでいけといつも誘う。ここで茶を沸かし、しばらくは仕事のことなど放っておこうと思いながら、まだ誘惑に負けたことはない。大方この沢に入るときは水回りに関して緊急事態が発生した時で、それどころではないないからだ。
 今年も牧場の仕事は、まずそのことが最初の課題となる。下にいて気を揉むよりか、いっそ今から上に行って仕事を始めた方がいいと思ったりするが、軽トラすら行けないのでは身体だけ行ってみても仕方がない。昨日行政に、今年は除雪を早めて欲しいと、依頼するだけはしておいた。
 
 天皇の代替わりが行われる。早くから新元号が話題になり、あれこれと取り沙汰されて喧しい。その歴史的な大事もあって、今年の連休はいつになく長くなる。もう、計画を立てた人も多いと思うが、その中に、入笠牧場を候補にしてくれた人が幾人ほどいるだろうか。まだ営業内容をまとめてないが、昨年と同じでやっていきたい。この声、どこまで聞こえたか分からないが、呼びかけはすでに2千回を超えた。

 昨日の独り言を読み返して、また訳の分からないことを呟いたと気付いた。雪洞の灯で充分だと思っているわけで、あれでは文意が繋がらない。ほろ酔いの、せいばかりではない。そう、ボケ。
 海老名出丸さま、それは大変ですね。あの痛みは2度ばかり経験しています。早い回復を願っています。撮影会、6月1,2日辺りはどうですか。さっちゃんさま、三角草(ミスミソウ)いい名前です。そういえば、あなたは、仙台坂下のさっちゃんですか。



コメント
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