入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’16年「夏」 (33)

2016年06月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  朝はいつも、NHKの「クラシックカフェ」を聞きながら上がってくる。今朝のような雨催いの天気では、生い茂る木々の緑に包まれるような気がしながら来るのだが、そういう周囲の雰囲気と曲が上手く合ってくれるときはいい。しかし、そうでもない時もある。
 確かに柄にもないことで、爺さんがアニメソングでも聞くようなものだろうと、自覚はしている。

 今朝も1頭ホルスが脱柵して、通常柵と電気柵の両方が切られていた。通常の牧柵の1メートル外側、高さ45センチの位置にリボンワイヤーを通し、そこに約8千ボルトの電圧の電気を流しているから、当然この牛は感電しているはず。為に暴れてワイヤーを切ったのだろう。
 それにしても二日続けてというのは、頭が痛い。



 最近新聞に、野生鹿に関する報道が続いた。最初の記事は、茅野市と富士見町のAコープで、鹿肉の販売が行われるようになったというもの。冷凍真空パックで、背ロースは200グラム1382円、モモ肉は1274円だという。記事のコメントに「脂肪はほとんどなく、高たんぱく質で低カロリー、鉄分も非常に多く云々」とあるのは、その通りだろう。しかしこの値段には驚いた。脂肪が少ないということは、旨味が少ないということでもあり、余程、調理の方法を考えないと、人気をつかむのは難しい気がする。。
 これまでに、約700頭以上の鹿を捕獲した。そのうち、囲い罠は捕獲までだが約450頭になる。射殺後の搬出や解体は手伝うが、後は銃を扱える猟師に一切をお任せしている。
 くくり罠の場合は、捕獲から解体、そして残さの処理まで全てを牧場で行う。肉の多くは、ここで欲しいという人に無料で提供してきた。ここでも下でも販売したことは一度もない。だから中には、「貰ってやる」みたいな無礼者もいた。「無礼」なのは、もちろん鹿に対してでもあるが、そこら辺りのことはこういう輩には分からない。(つづく)

 牧場の宿泊施設や営業について、「週刊伊那」から問い合わせがあった。で、深い霧の中から聞こえてくるカッコーの声につられて、つい、「ここは楽しむ所ではなく、味わう所です」などと、言ってしまった。分かってもらえただろうか、クク。
 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H28年度の営業案内」をご覧ください。
コメント
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