入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’16年「夏」 (38)

2016年06月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

   空模様を気にしながらも予定の草刈を終えて昼食

 カッコーが今日も遠くで軽やかな声をして鳴いている。間伐が再開されたようで、チェーソーの喘ぐような断続音がそれに混じり聞こえてくる。昨夜降った雨のせいだろう、白い雲の間に明るく澄んだ青い空が見えて、何となく気持を和ませてくれる。
 牛たちの様子を見に行くと、雨で濡れた草を食べたせいでか、体調を崩した牛もいるようだった。3頭だけで森の中にいたホルスは、どれも生後1年を経過してない。草を食べるわけでもなく、反芻するでもなく、見分けの難しい白樺の林の中に所在無げにしていた。他の牛たちのように草原に出て、濡れた身体に暖かい日の光を浴びなくてもよいのかと、まだ1週間ほどの仲に過ぎない彼女らでも、気を遣う。



 昨日は、下から10数人のJA上伊那の男女組合員がキャンプ場周辺の草刈と、布団干に来てくれた。天気のことが気になったが、草刈も布団干も無事に済ませることができて有難かった。
 作業を終えたあとで、女性軍の希望により第1牧区の案内をした。「こんな所へは普段は来られないから」と言って、雄大な景色や牛の姿を目にして大いに喜び、はしゃぎ、「よかった、よかった」の連発を聞いた。中には30数年ぶりに来たという人もいて、ついその女性の年齢を暗算してみたが、それはもちろん内緒にして、本人に確認するような無礼なことはしなかった。ともかく、女性は皆元気で、男女ともどもよく働いてくれた。こんな機会でもなければ、入笠牧場に来ることなどない人たちが大半だったかも知れない。

 夏ゼミと思っていたセミは蝦夷ハルゼミだと、今日久しぶりにやって来たUme氏から教えられた。まだここは、そういう季節なのだ。それにしても、どれほどの数のセミの声なのかと、一瞬愚にもつかぬことを考えた。
 
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