入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’16年「夏」 (29)

2016年06月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


   キジ、アカハラ、ホトトギス、それにカッコーの声も聞こえる。夜が明け、山の朝が来た。窓から射し込む日の光が眩しい。この時間、巣鴨氏はきっともう、釜無山に向かってクマ笹の生い茂る山道を歩いていることだろう。そしてそこからは、さらに道なき道を行かねばならない。白岩岳山頂からの連絡を、楽しみに待とう。(6月4日)
 
 午前6時。雨がかなり降っている。それでも、鳥の声はする。昨夜の飲み残しのビールを飲みながら、雨に濡れたヤマナシの花や周囲の景色を眺めている。下界からの情報によればもう、梅雨入りのことが話題になっているらしい。
 カッコーの声に混ざって、別の鳥も鳴き出した。ジョリジョリ、あの鳥の声も以前にUme氏が教えてくれたと思うが、名前までは思い出すことができない。今年はあまり聞くことのなかったウグイスの声も、久しぶりにしている。
 雨が降ろうと、山の朝はいい。ついまた、ヤノマミのことを思い出した。彼らはなぜ、独自の文化を発展することができずに、万年の時を来てしまったのだろうか。集団がさらに拡大することもなく、その必要もなく、あの人たちは代々受け継がれてきた昔からの暮らしに満足しているというのか。

 昨日の”町田隊”との不思議な出会いの繰り返し、巣鴨氏のピックアップ、そして素晴らしい原生林の発見と東谷の偉観・・・、ヤノマミのようになって、知らないでいた南アルプスの北端をもっと歩かねばならない。野生化が進む。
 たった一人でやって来たあの人、あの人、クリンソウの森にでも案内しようか。午前8時の気温10度C。

 巣鴨氏は9時には白岩岳山頂に至るも、その後下降路で苦労を強いられたようだ。京都のKさんは、てふてふのいい写真が撮れただろうか。明後日には牛が来る。牧場の風景が変わる。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H28年度の営業案内」をご覧ください。

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