
Photo by Ume氏
梅雨の晴れ間を使って、小入笠まで電牧(電気牧柵)の立ち上げを行った。雪か鹿か、手酷くやられた箇所もあり、為に手間取り、またしても昼飯を食べに下りてくることができなかった。
さて、で電気を通してみると、4,500ボルトしか出ない。最低でも5,500ボルトは欲しいところだが、こうなると、できることは電牧の下の草を刈ることぐらいしかない。もっともモニターによれば、漏電の数値は極めて低い。発電機の老朽化も原因の一つかも知れない。この電牧は第1牧区の鹿対策用とは違い牛を囲い、閉じ込める柵だから、これでは心許ない。
今朝、JAXAの観測所の裏に仕掛けた罠に、鹿が1頭掛かっていた。昨夜クマ屋のG君から鹿の捕獲状況について問い合わせがあったばかりで、早速知らせてやった。明日の夜都合が付けば引き取りたいと言うから、今日は止め(殺す)ないでおくと伝えると、「早く始末しないと可哀想じゃないですかね」だと、思わず笑った。G君はライフルを所持し、狩猟期にはかなりの数の鹿を捕獲するベテランの猟師である。。考えてみればG君のようなやさしい男が、何故に鉄砲なぞを持ち、鹿やクマのような動物を狙うのか不思議だ。銃で殺すのは一瞬のことだから、さほど気が咎めないということなのだろうか。
今日から「山の人」になるつもりでいたのに、病院へ行かないと薬が切れてしまった。ところが今G君から電話が入り、今夜来たいと言う。で、ひとまず下り、用事をすませたらまた上がってきて、それから「山の人」になることにした。
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