
Photo by Ume氏
今朝は4時ごろからすでに賑やかな鳥の声がした。よく晴れて気温も高かったから、薄暗いうちから活動を始めたのだろう。現在7時半、気温20度C、今日はここもかなり暑くなりそう気がする。
牛たちはいつもの調子で尻尾をフリフリ夜露に濡れた草を食んでいたが、そのうちホルスタインは強い日の光を避けるように1頭だけを残して、木陰に移動した。和牛はそんなことは気にならないらしく、ホルスの動向など無視して一心不乱に草を食べていた。
そのうち何かの拍子で和牛も含め全頭がドカドカと南の隅に走っていき、そこからはもう強い日差しが気にならなくなったのか、水場の辺りを中心に群れをつくり、1日体重の12パーセントの牧草を消化すべく活動を始めた。ある時はそれなりの統制に従い、またある時は勝手にというのが、どうやら牛の団体行動であるようだ。
なぜそういうことをするのか理解に苦しむが、戸台へ下る小黒川林道の、これまで施錠されていた牧場南ゲートの鍵が、突然市によって外された。分からないのは、崩落場所の修復が済まないうちに、つまり通り抜けはできないのにもかかわらず、開けたのである。もちろん戸台まで1軒の人家とてない。これでは通れると思って行っても、結局は引き返すしかない。なぜ、誰のためにこんな中途半端なことをするのだろう。
工事関係者以外で、誰よりも一番この林道を利用したいのはオフロードバイカーたちだろう。しかし彼らの所業の悪さの数々が、関係する役所の耳に届いていないはずはないから、彼らに気遣ったとは思えない。静かだった谷がまたまた騒々しくなる。釣師も喜ぶだろうが、これまた入漁券を持たない人たちが大半で、こんなことをしてもそういう人たちをいたずらに増やすだけでしかないだろう。
この谷は美しい自然に溢れ、小黒川のつくった渓谷が10キロ以上も続いている。しかし地盤が悪いため、絶えず崩落を繰り返し、雨の降った後などとても通る気にはならない危険な道でもある。林道補修用の予算との絡みで、通行実績を上げておかねばならないといった事情でもあるのだろうか。
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