
網状星雲 Photo by かんと
今日は雨になることを覚悟して登ってきたが、ありがたいことに、まだ降り出すまでにはいたっていない。霧と呼べばいいのか、雲と呼べばいいのか、白い靄が森の中を流れる。たゆたい、からみ、静寂をさらに深めていく。時折風が出てそれまでの白色の世界が歪み、明けると、今度は山桜の小さな花弁がその風に吹かれて、今日はいつにも増してよく散る。季節がまた少し進んだことを、教えてくれているのか。
美しい銀河と夥しい数の星。これもかんと氏の作品。寒さをこらえながら長い夜を、星雲や星に魅せられて撮った労作である。それにしてもここに写し出された星、星、星。
この一連のかんと氏の天体写真は、まず最初にアンドロメダ銀河を紹介させていただいた。われわれの銀河に最も近い銀河であるが、この銀河、遠い未来にはわれわれの銀河と衝突すると考えられている。宇宙は膨張、つまり空間が拡大している、というように説明されているはずなのに・・・。
「最も近い」と言っても230万光年という遠い銀河のことである。われわれが心配してみても誠に詮無いことだ。そう、詮無いことだが、少し落ち着かない気分にも、なる。
ところが最近、新説があることを知った。もしそうなっても、双方の銀河の密度から計算すれば、「大衝突」というよりも「すり抜けてしまうだろう」と主張する人が現れたのだ。フー、よかったじゃないか、安堵したとも。それにしても、呆れるほど広い宇宙からすれば、これも些細な話なのかね?
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては4月28日のブログをご覧ください。momodogさん、こんなもんですヨ。多謝。