12/31虫

2008年12月31日 | 虫写真
去年7~8月写真。

いよいよ今年も最後になってしまいました。
そして今晩は、日本中の人間が毒電波に操られたかのようにそろってソバを食べるという、狂気の夜です。
というわけで、今日はソバ特集。

まずソバといえばこれ、シャクトリムシです。
極太麺のコシが大人気。


ヘルシーさから若い人たちに人気のアオムシ。
健康志向の高まりに応えて、麺に菜っぱを練りこんであります。
青臭いのが玉に瑕。


こちらはお金持ち御用達のエスカルゴソバ。
麺を圧する巨大なエスカルゴが自慢の一品。


忘れてはいけない、庶民の味方ミミズです。
ソバの定番中の定番。

そろそろ早い方は毒電波を受信し始める時間でしょうか。
狂気の宴の始まりです。

12/30虫

2008年12月30日 | 虫写真
去年8月下旬写真。

ドングリ系の木の枝に、ぼこぼことわいた謎の物体。
それになぜか群がるアリンコ。
謎です。
なんらかの虫瘤なのかもしれないが、アリンコと結託するようではまっとうな虫ではないでしょう。


赤トンボを下から。
トンボに後ろから忍び寄ったり、目の前で指をぐーるぐる回すのは、素人のすることです。
ベテランは下を狙います。


カメムシ界の洒落者、キバラヘリカメムシ。
雨天でも一分の隙もない正装です。


紳士たるもの、飛び立つ瞬間もカメラに捉えられるようなへまはしません。
あくまでキバラヘリカメムシがすごいのであって、撮影者の腕の問題ではないのです。

鎌柄

2008年12月30日 | その他植物





5月下旬写真。

カマツカ(鎌柄)。
別名・ウシコロシ(牛殺し)。

林に普通に自生するバラ科の落葉低木。
春にウメを小さくしたような白花を咲かせる。




こちらは10月下旬の写真で、おそらくカマツカの実。

「鎌柄」は、材を鎌の柄などに用いることから。
「牛殺し」は、この木の材がねばり強いため曲げて牛の鼻木とすることから。
「瑠璃実の牛殺し」はサワフタギの別名だが、あちらはハイノキ科。

若葉は食用になるそうが、実はうまくないらしい。


 バラ科 フォティニア(カナメモチ)属
属名のPhotiniaは、ギリシア語のphoteinos(輝く)が由来で、若葉が赤く光沢があることから。

12/29虫

2008年12月29日 | 虫写真
去年8月下旬写真。

花の中心に尻を向けて獲物を待ちかまえるハナグモ。
これじゃ獲物がとまっても気づかないんじゃないかと思うのだが、実際小さなハエがのほほんとお食事中。
きっとなにか思うところがあっての振る舞いなのでしょう。


暇そうに観察している人間などには目もくれず、働き続けるミツバチ。


使い捨てられるとも知らず、一心不乱に花粉を集めるさまは哀れを誘います。
どんな生物も社会性を持つと、命の不平等しか生み出しません。


ハバチの一種。
こういう写真はご覧になる方もつまらないだろうが、アップしている側としてもなーんも書くことが思いつかず非常に困ります。

12/28虫

2008年12月28日 | 虫写真
7月中旬写真。

ハエトリとサボ。
毛が生えてて丸っこいもの同士、なんらかの親近感がある模様。


ハエトリというとぴょこぴょこ跳ねてるだけと思いがちだが、ちゃんと糸も出す。
目だけじゃなくお尻もすごいんです。


コマルハナバチ?
いつも困っている悩めるお年頃。


トラマルハナバチ?
コマルハナバチが大人になって酒で憂さを晴らすようになると、このトラマルハナバチになるといわれています。
特に年末年始に大量発生する虫です。

ガマズミ

2008年12月28日 | その他植物



5月上旬~中旬写真。


6月上旬写真。これのみ博物館にて。

ガマズミ(莢迷、「迷」には草冠がつく。「蒲染」と書くことも)。

日本中の山野に自生するスイカズラ科の落葉低木。
5~6月に小さな白花を枝先にまとめて咲かせる。
「コバノガマズミ」や「ミヤマガマズミ」といった種類があるらしい。
1~3枚目の写真は葉先が尻すぼみに細くなってるので、おそらくミヤマガマズミ。


今年の写真は見つけられなかったので、去年10月上旬の写真。
秋に赤く熟した実は生食できるが、とにかく小さいうえに種が大きいのでほとんど皮だけ。
また果実酒にすると疲労回復や利尿の効能があるらしい。
広辞苑には若葉も食用にするとあるが……?

「ガマズミ」の「ガマ」は、ガマズミの材を鍬の柄に使ったことから、「ズミ」は「染め」で実を染料に用いたことから。
あるいは「ズミ」は「酸味(すみ)」で、実が酸っぱいことからとも。


 スイカズラ科 Viburnum(ビバーナム、ガマズミ)属
花言葉は「愛は死より強し」「結合」「私を見て」「恋のあせり」

12/27虫

2008年12月27日 | 虫写真
去年9月下旬写真。

年の瀬も押し迫ってきて、皆さま忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。
ですがこんなときこそ、夏の間に撮りためたケムシ写真でも眺めてニタニタする余裕を持ちたいところです。
というわけで癒し度抜群のケムシ、リンゴケンモンです。


基本は典型的なドクガ系デザインだが、背中にぽやぽやした毛を揺らしながらモコモコ歩き回るという、サービス精神抜群のケムシです。
こんな生存上意味があるとも思えない毛を生やしてるのは、見るものを和ませるために違いありません。


さらに腰をくねらせてポーズをとってみたりもするお茶目さん。
ケムシとは、忙しさのあまり文字通り心を亡くしている現代人に神が提示したアンチテーゼなのかもしれません。


倦まずたゆまずモコモコし続けるケムシ。
ある朝、目覚めてみると世界中の人間がとてつもなく大きなケムシに変わっていたとしたら、みんなが幸せになれる、そんな世界が実現するのかもしれません。
カフカの「変身」は、じつはユートピア小説だったのです。

12/26

2008年12月26日 | その他
しばらく前からだが、セネキオの七宝樹が開花中。


花月はほぼ咲きそろったというところ。


水やりすらろくにせず無暖房の部屋に放置していたプリムラジュリアンは、なぜか元気。
寒さには強いようだが、さすがに戸外越冬は無理だろう。

シクラメンコウムは、今冬は戸外で雪の下。
耐寒性的には問題ないだろうが、過湿で球根が腐らないかが問題。

ハオルチアのクーペリー開花中。
香りのコチョウランもまだ開花中。
コチョウラン1株、オンシジウム2株に花芽。
コルマナラの一度開花したはずのバルブから、また花芽。

沢蓋木

2008年12月26日 | その他植物

5月下旬写真。

サワフタギ(沢蓋木)。
別名・ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)、ニシゴリ。

山地の渓流沿いなど湿った場所に生える、ハイノキ科の落葉低木。
沢の上を覆いつくすように生えることから「沢蓋木」。
春にガマズミに似た白花を咲かせる。
というか、以前のガマズミの記事の1枚目写真、サワフタギと間違えてました。
ガマズミの記事はそのうち改めて再アップします。


去年9月中旬の写真。
よく似た種類にタンナサワフタギという種類があるらしいが、そちらは葉縁の鋸歯が粗めで、実が黒く熟すことで区別する。

「瑠璃実の牛殺し」は、瑠璃色の実をつけ、枝が牛の鼻木に適していることから。
ちなみに「牛殺し」はカマツカの別名で、カマツカに似ているからかもしれない。
カマツカの記事も再アップ予定。

「ニシゴリ」は「錦織」で、この木の灰を染色に用いることから。
ハイノキ科の「ハイノキ」は「灰の木」。


 ハイノキ科 シンプロコス(ハイノキ)属
属名のSymplocosは、ギリシア語のsymplocos(結合した)が由来で、雄しべの基部が癒着していることから。

12/25虫

2008年12月25日 | 虫写真
去年9月下旬写真。

今まで数々の宇宙生物写真を公開してきましたが、今回のは1年以上経た今見ても震えが止まらない衝撃写真です。
戦慄、膨れ上がりすぎてひっくり返ったまま起きあがれなくなったアザミオオハムシです!


仮にも生物として、こんなふざけた話が許されていいものでしょうか?
宇宙生物はいつでも我々のちっぽけな思いこみを一瞬で吹き飛ばしてしまいます。
我々人間の認識がいかに狭小なものか、思い知らされる瞬間です。


「おねがい~、おいていかないで~……」と虚しく足掻くアザミオオハムシ。
だがこのような驚異を前にしては、頭を垂れ黙して立ち去るより他に、術はありません。


さしものアリグモですら目を点にしています。
世界はまだまだ驚異に満ちています。